キャラ名鑑(み)
 キャラクター名鑑 ま行
  (ミーア〜三輪 防人)

(あ行)/(か行)/(さ行)/(た行)/(な行)/(は行)/(ま行)/(や、ら、わ行)

(ま)/(み)/(む、め、も)



  • ミーア 超電磁ロボ コン・バトラーV
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女(?)
    所属 オレアナ
    階級 休息区司令
    出身 キャンベル星
    種族 ハーフドロイド
    主な搭乗機 どれい獣デモン
    声優 千々松 幸子
    【原作】休息区担当のハーフドロイド。主に、戦闘で疲れたガルーダの心を和ませるために、オレアナが制作した(地球降下直後か侵略開始直前かは時期的に不明)。ハーフドロイドのため下半身はない(なぜこのような形態のアンドロイドをオレアナが作ったのか謎は多い)。そのため、普段は壁の彫像のごとき姿である。しかし、転送機を使用することにより、移動することは可能。なお、ミーアの転送機はオルゴール状の小箱である。隈取りや角を持ちながらも、美人であり、また千々松幸子氏の声もあってかわいくけなげな女性として認識されている(思い込み強すぎて逆に男には迷惑な場合もあったりはしたが)。
     本編を見るかぎりでは、機械的な印象は薄く、使われている人工頭脳が人間の脳と変わらぬぐらい高度なものなのか、感情や心を持っているように見える(ミーアがガルーダに対して恋愛感情を持てた理由かもしれない)。物語当初は、ナルア(どれい獣の管理)やギルア(戦闘担当)に比べると出番は少ない。しかし、ガルーダが豹馬と一騎打ちした際に、彼を助けんがため無断でグレイドンを持ち出し援護するなど、ガルーダ一途な面はよく描かれている。ただ、その一途さが仇となり、知らずにガルーダのプライドを傷つける場合もあった。
     第25話において、度重なる失態にオレアナはガルーダの戦闘指揮官としての任を剥奪することを決め、彼女にそれを伝えよと命じる。そんなことを聞かされれば彼は自害するであろうと思ったミーアは、コン・バトラーを倒すことを条件にガルーダのクビを撤回せんと、どれい獣デモンを駆って出撃する。二度とガルーダには会えぬであろうと、自らの転送機を壊すほど不退転の覚悟で挑んだものの、コン・バトラーの前に敗れ去った。しかし、彼女を追ってきたガルーダの危機に、瀕死の彼女は超電磁スピン中のコン・バトラーにボロボロのデモンで体当たりして彼の窮地を救うのだった。
     そんなミーアの愛に、ロボットと人間では相容れぬと思っていたガルーダは、すでに亡骸となった彼女を元に戻すべく基地へ連れ帰る。そこで彼自身知らぬ自分の素性を知ってしまうとは知らずに……。
    【第3次】パイロットではなく、キャンベル軍絡みのインターミッションに会話で参加するのみ。
    【第4次(S)】今回もガルーダの話相手として登場。シナリオ「ミーアの決意」では、主役級の扱いでコン・バトラーVと一対一で対決することとなる。ここでミーアを倒すと原作通りのイベントが発生するので見物である。
    【F】本的に第4次と同じで、DVEが入ってさらにイベントに気合が入っている。しかもパイロットとして登場するシナリオ名もまったく同じ「ミーアの決意」。シナリオが練りこまれていて、見ごたえがある構成になっている。
    (Written by 狼牙神)(02.1.1)

  • ミーナ・ライクリング オリジナル主人公
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 ロンド・ベル
    階級 少尉
    誕生日 9月21日
    血液型 O型
    出身 地球圏
    種族 地球人
    主な搭乗機 ゲシュペンスト、ヒュッケバイン、ゲシュペンストMkU グルンガスト、、バイアラン
    声優 日高 のり子
    【原作】主人公の一人。性格は「ちょっとヘンな性格」。誕生日は9月21日で、血液型はO型。愛称はそのままミーナである。
     理路整然とした物言いに加え自信に満ちた物腰のため、しっかりしていると思われがちだが、実はかなりのおっちょこちょい。しかも本人がそれを自覚していないので始末が悪い。お節介で口うるさくはあるが、何故か憎めないというのは本人の人徳だろうか。ミステリーマニアですぐに物事を深読みしたがるが、その推理は空回りしがちで的中率は低い。もちろん趣味は推理小説を読むこと。

    「あたしの灰色の脳細胞に掛かれば簡単よ!」

    【第4次(S)】ピンチの際に助太刀してくれたロフに「私の体が目当てだったのね!」と言ってみたり、特異点を徳川家康と言ってみたりと飛んでる発言が目立つ。ただ変という意味では、同じ性格のヘクトールやボケボケキャラのグレースの方が抜きん出ているため、一風変わった女の子といった印象に落ち着いていると言える。それでも推理マニアとして時折、突拍子もない迷推理を披露してくれるところは微笑ましい。
    【F(完結編)】河野さち子氏によるリニューアルデザインでイメージ一新、リング状に編み上げられた髪型が特徴的である。なお発注段階でミーナはグレースとしてリデザインされていたのだが、手違いで両者が入れ替わってしまったという経緯がある。日高のり子氏の声が更なる個性を付加しており、また同じく日高氏演じるタカヤノリコとペアで使っている人も少なからずいるのではないだろうか。本作では設定部分も増強されて、推理マニアとしての側面がより強調された。パロディコミックなどではこの辺りの迷推理を扱ったものも多い。またリアリストとしての一面も持っており、ゲーム中では人語を話すシロとクロの存在を認められず、マサキが腹話術で喋っているのだと結論付けて現実逃避する一幕も見られた。

    (Written by )(02.1.1)

  • ミオ・サスガ 魔装機神系オリジナル
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 神聖ラングラン王国
    階級 なし
    年齢 15歳
    出身 日本
    種族 地球人(日本人)
    主な搭乗機 ディアブロ ザムジード
    声優 かないみか
    【設定】地上人召喚事件の際にラ・ギアスに召喚された日本人で、漢字で書くと貴家澪(名前からするといいところのお嬢さんだったのでは?)。左肩に付けた『必殺』の文字のバッジがトレードマークの15歳で、時代劇や漫才が大好きという、一風変わった女子高生である。その容姿から、年齢よりも低く見られることがしばしばあり、初登場時にはマサキに小学生とまで言われたが、精神年齢の方は意外に高いようである。もっともそれが過ぎたのか、やや自意識過剰なところもあったりする。
     おでこに一円玉を三枚重ねて張り付けることができるというわけのわからない特技を持ち、趣味は変な曲を集めることとしょうもないギャグを言うこと。しかし、合気道はかなりの腕前であり、気を操ることが得意。なお、魔装機神操者の定めかマサキ達と同様に両親は既に他界しており、地上に対する未練はほとんどなかったようである。

    「パンパカパーン! お待たせしました!! ミオちゃんただいま参上!!」

    【EX】マサキの章において初登場。ラ・ギアスに召喚されるまでは、どうやら自分の部屋で寝ていたらしく、ラングラン領内で熟睡していたところをマサキに発見される。一時は状況が飲み込めずにマサキを誘拐犯と勘違いして暴走しかけたりもしたが(その割に余裕もあったが)、なんとか無事に保護された。当然ながらその後もその性格は変わることがなく、マサキの章のギャグメーカーをほとんど一手に引き受けていた。マサキに「パリーンと割れるバリア」などないと言われて話を甲児に振るあたり、爆笑モノである。
     その後ようやく事情を理解したミオは、自ら魔装機ディアブロに乗り込み、フェイル軍の一員としてシュテドニアス、カークス両軍と戦っていくことになる。初戦闘の時などははしゃいでいて甲児のたしなめを受けたりもしたが、どうもあまり気にしなかったようである。そして、その戦いも中盤にさしかかった頃、シュテドニアス軍のロドニー・ジェスハ将軍が乗った魔装機神ザムジードと出会い、強制魔法ゲアスにより苦しむザムジード(即ち大地の精霊ザムージュ)の痛みを感じとる。戦闘後ザムジードを無事に取り戻したマサキ達は、このことからミオにザムジードを託すことを決意する。そして彼女もそれを受け入れ、晴れて魔装機神ザムジードの二代目操者となった。
     ちなみにこの地上人召喚事件の時の召還システムは、戦闘ロボットとそのパイロットを目標としていたのであるが、ロボットに乗ってもいなかったミオが召還されたのは、ザムジード自身が彼女をラ・ギアスに呼び込んだため、というのはおそらく間違いないであろう。
     フェイル、カークス両雄の死で戦いが一時の終幕を迎えると、地上には戻らず、修行のためといってラ・ギアスに残る。後に三体のカモノハシ型ファミリア、ジュン、ショージ、チョーサクを創造することとなる。
     基本能力および初期レベルは低いが、初めから「幸運」「必中」が使えるので成長は早い。さらに直感値の成長が早いのでどんどん強くなっていき、二回行動も早い。乗機のディアブロ、ザムジードは共に長射程のリニアレールガンを持つので、敵の射程外から攻撃するのがいいだろう。思えばこの頃のミオがシリーズ中で一番強かった気が…。
    【第4次(S)】シナリオ「特異点崩壊」から参戦。ちょっと育てれば「熱血」を覚えてくれるので、攻撃面では問題ないが、回避力にやや難がある。ザコ相手ならば「集中」「鉄壁」で十分カバーできるが、ボスクラスとなるとやはりキツい。乗っているのが運動性の低いザムジードなだけに、「ひらめき」がないのは苦しい所である。またEXに比べてリニアレールガンがパワーダウンしたため、長距離兵器が若干心もとない気はするが、ザムジードの性能上、やはり遠距離戦ががメインになるだろう。「覚醒」をうまく使えば活躍の幅はぐっと広がるが、そこまでして参戦させる意味があるかどうかはわからない。
     だがその分本人の性格はパワーアップしたようであり、レ○ゴー三匹そっくりのファミリアに始まって、ことあるごとにギャグをかまし、シナリオ「荒野の死闘」では万丈のマネをして名乗りまであげてしまう。精神コマンド「脱力」は彼女のためにあるといっても過言ではない。きっとしょうもないギャグをかまして相手を疲れさせているのであろう。
    【魔装機神】ラ・ギアスに戻ってきたことによってかギャグセンスが爆発。シュテドニアス、バゴニア両国との戦争の最中であるにも関わらず、反則的ギャグを連発、マサキの反感をとことん買い続けた。
     しかし、地上人召喚事件以来、ロドニーに妙な因縁を感じてしまったようで、ロドニーの件に関してだけは、自ら積極的に行動、特にルビッカに操られていたエリスの救出に一役買うこととなる。ロドニーとエリスが無事結ばれたのは、間違いなくミオのお手柄といえよう。「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」のやりとりはファン必見である。その直後にロドニーを漫才コンビの相方としてスカウトしたが、あっさりとふられている。結局、彼女が最終的に選んだパートナーは、何とゲンナジーであった。この異様なコンビが今後どんな活躍を見せてくれるのか、非常に楽しみである。
     第1章でリカルドが壮絶な死を遂げた直後なので、ザムジードにミオが乗っていると結構違和感がある。実際リカルドより能力が低いので、同じ感覚で戦うと思わぬ苦戦をすることにもなりかねないので気を付ける必要がある。どちらかといえば格闘向きだが、突出した能力値がなく、主役級としてはやや低めのレベルで全体がバランスよくまとまってしまっている。加えて精神コマンドも使いどころが難しいものばかり。せめて「熱血」か「気合」は持っていてほしかったものである。パワー不足は「覚醒」を使って数撃てば補えないこともないが…やはり何か物足りない。ちなみに彼女が持っている「M回復」はお笑い系キャラに使い手が多い。
     特殊技能は再攻撃、斬り返し、分身と揃っているので一見すごそうではあるが、いずれもせいぜいレベル3止まり。発動率はやや低めである。ただし、気配察知レベルの成長だけは異様に早い。これはやはり合気道のたまものであろうか? また、修行で修得する新必殺技が二種類ある唯一のキャラであり、精霊界ではゲーム中最大の攻撃力を誇る「五郎入道正宗」を、試練の神殿では使い勝手のいい「カッシーニの間隙」をそれぞれ覚えることが可能。前者を覚えた場合は格闘戦中心に、後者を覚えた場合は射撃戦中心の戦い方になっていくだろう。ミオを最後まで使うつもりなら、間違っても修行メンバーから外したりしないように。
     実は彼女、ストーリー的には何のからみもなかったりするのだが、それでも印象が強いのはその強烈な性格故であろう。彼女のギャグで笑い転げた人も決して少なくないはずである。他にゲーム中でただ一人マップ兵器用のボイスが二種類用意されている。  それにしても、某ルートのエンディングでのフリフリピンク系のミオ、是非見てみたいものである。
    【F完結編】魔装機神チームで二番目に、「動乱、ヨハネスバーグ」にてロンド・ベル隊に参加。第4次(S)で持っていた「熱血」がなくなり、攻撃面でかなりパワーダウンした感は否めない。シリーズ恒例の「脱力」はきちんと覚える。ザムジードともども攻撃力の低さに拍車がかかり、後半に行くほど使いづらいキャラになっている。
     あいかわらずギャグ担当の彼女であるが、今作においてもその地位は不動。戦闘時のBGM「正調・ミオのじょんがら節」はイントロに掛け声が入ってパワーアップした。

    (Written by DARK&Toshi&rin.vd)(02.1.1)

  • ミカムラ博士 機動武闘伝Gガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 ネオジャパン
    出身 ネオジャパンコロニー
    種族 地球人(日系人)
    声優 清川 元夢
    【原作】ネオジャパンガンダム開発局々員で、シャイニングガンダム・ゴッドガンダム・ライジングガンダムを開発した博士。サイバネティクス(生体工学)の権威でもあり、シュバルツがアンドロイドであることを知ったネオドイツ上層部が、わざわざ他国の人間である博士に彼の構造分析を依頼している(第42話)ことからも、その高名の程は伺える。
     小柄でやや猫背気味、丸縁眼鏡をかけて決して気丈とはいえない物腰からは考えにくいがレインの父親である。またガンダム開発局で同僚のライゾウ・カッシュ博士とは旧知の仲で、家族ぐるみで懇意にしていたようだ。なおファーストネームは設定されておらず、不明のままとなっている(カッシュ博士もなかなかファーストネームが明かされなかったが、それでも番組終盤にライゾウという名前が公表された)。
     『Gガンダム』の根幹を成すデビルガンダム事件に、ウルベ少佐と共に関わる中心人物である。そもそもアルティメットガンダムを開発したカッシュ博士に嫉妬し、三大理論機能を有するDG細胞をはじめとした研究成果を我が手に収めるべく策略を巡らせたのが、博士の運命を狂わせたきっかけであった。物語前半ではレインが信頼する父親、偽りとはいえドモンの良き理解者としてふるまっていたが、後半ではカッシュ家の人間に抱く負の感情、そしてその野望の片鱗を見せ始める。しかしレインの前でシュバルツに事件の真相を暴かれたことで、博士の野望は脆くも崩れ去ったのだった(第42話)。
     科学者としてはともかく人間的な器は決して大きいとはいえず、半ば小心者とさえ形容しうる人物ではあったが、愛娘レインに対する情は深かったようで、自らの愚行に対しての後悔と娘に対しての懺悔の心情から、事件の真相が発覚した後に博士は過ちを清算するべく行動しはじめる。そしてウォンによってDG細胞に感染したアレンビーの治療を行い、ドモンに破壊されたデビルガンダムの残骸の完全消滅を誓って、博士はレインと共に宇宙へ戻る。だがデビルガンダムの処遇を巡ってウルベ少佐と対立、その凶弾によって瀕死の重傷を負ってしまう。薄れゆく意識の中で博士はシャッフル同盟をデビルコロニーの体内へ導き、カッシュ博士の眠る冷凍カプセルを放出する。
    「君達親子にとって、私は許されざる者。本当にすまない。そして今更こんなことを頼めた義理ではないが、お願いだ、娘を、娘を救ってやってくれ。あの子に罪はない。すべて私が悪かった」
    とドモンに詫びると共に、カプセルの中で静かに眠るカッシュ博士に、
    「なぁカッシュよ、君は今眠りの中で私のことをどう思っている? 馬鹿な男と笑っているのか、それとも…。私はとうとう最期までお前さんには勝てなんだな」
    と涙ながらに言い残し、博士の体は宇宙の闇へと消えていくのだった…(第47話)。
     親友であるカッシュ博士の才能を妬み、その結果何の罪もない家庭を崩壊させ、それでも飽き足りず目的のために何も知らないドモンを陥れ、挙句の果てに自分の娘さえ騙して使う、ミカムラ博士の行動は正にエゴそのものであったわけだが、これらの愚行に対する清算の行動を含めて博士は『Gガンダム』が内包する悲劇性を象徴したキャラクターの一人だったといえるだろう。
     今川監督の当初の構想では、ミカムラ博士は物語全体の最大の悪役として設定されており、最後まで改心することなく悪役の立場を貫く予定になっていたようである。しかし博士を演じる清川元夢氏の穏和な人柄や、娘に呼びかける震えるような「レイン…」というセリフを聞くうちに、監督の中での悪人としての人物像が揺らぎ始め、自らの過ちを悔いる哀れな父親へとキャラクター設計が変更されていったようだ(詳細は徳間書店刊『最終奥義』参照)。今川監督いわく「この作品の中で唯一、外からの要因(清川元夢氏)で育っていったキャラクター」だそうである。清川元夢氏といえば初代ガンダムにおいてテム・レイ博士を演じていたわけだが、テムにしろミカムラにしろ彼らは作品の持つ悲劇的側面の一端を背負ったキャラクターであった。だが両者の決定的な違いは、テムが最期まで救われることがなかったのに対して、ミカムラは自らの過ちを自身で清算して最期を迎えたということだろうか。無論その清算でミカムラ博士自身が救われたかどうかは、本人にしかわからないのではあるが。
    【F完結編】登場シナリオは「清算されし過去、そして…」終了後のインターミッションのみ。基本設定は原作に準じているようだが、レインに対する事件の真相発覚のプロセスが原作とは異なり、ウルベとの口論を立ち聞きされてしまう、といったアレンジが為されている。登場はここだけで原作にあったカッシュ博士への嫉妬心や、レイン達に対する懺悔、自らの愚行に対する清算の行動といったドラマ部分がごっそり抜け落ちてしまっているのが泣けてくる。しかもウルベ少佐に撃たれるシーンだけは御丁寧に再現されているあたりが更に涙を誘う。その後のフォローがまったくないため生死の程は不明だが、娘に懺悔する間も与えられず登場直後に殺されたのでは博士もたまったものではないだろう。末端の非戦闘員キャラなので致仕方ない向きもあるが、ここまでエピソードを割愛されるともはや登場させない方がよかったのでは、とさえ思えてしまう。出られただけマシと考えるかどうか、この辺りは微妙な線である。
    (Written by シャイニングフィンガー)(02.1.1)

  • ミケロ・チャリオット 機動武闘伝Gガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別 男
    所属 ネオイタリア
    階級 ガンダムファイター
    前歴 マフィアのボス
    出身 地球(ネオイタリア ネオローマ市)
    種族 地球人(イタリア系)
    主な搭乗機 ネロスガンダム
    声優 津久井 教生
    【原作】ネロスガンダムを駆るネオイタリア代表のガンダムファイタ─。性格は冷酷非道で目的のためなら手段を選ばない。目付きの鋭さや血色の悪い風貌から、蛇のような陰湿さを連想させる男である。鋭い蹴りによりカマイタチのような現象を起こし、その衝撃波によって相手にダメージを与える「銀色の脚」という必殺技を持つ。
     元々はネオローマの街を牛耳るマフィアのボスだったが、常人を上回る格闘能力を政府に買われガンダムファイターに選出された。しかし国家の代表たるガンダムファイターではあるものの、ネオイタリア国民からの信望は決して厚いといえるものではなかったようである。事実、ファイターになってからも手下を引き連れて好き放題にやっていたので、ネオローマ市民からはかなり疎まれていた感があった。
     こんな人間が国家の代表でいいのか? と少なからず疑問を抱くところだが、ガンダムファイトがコロニー国家連合の主導権を賭けた代理戦争である以上、それに勝ち抜ける能力を持った者に対して人格的な側面を求めないのはいたし方のないことなのだろう。詰まるところ、強ければ誰でも構わないというのがガンダムファイターなのである。加えてミケロの場合は犯罪者でもあるわけだが、ネオイタリア政府の庇護下にあったためにネオローマ市警も迂濶に手を出せなかったようだ。だが腕が立つのは確かであり、大会前にネオイタリアが優勝候補の一つとして挙げられていたのも、ミケロとネロスガンダムの戦闘力が評価されていたからに他ならない。
     第1話に登場。ネオローマに降り立ったドモンを抹殺すべく、生身の彼をネロスガンダムで襲い(当然、違反行為である)、少女を人質にとってドモンを倒そうとするものの計画は失敗。ガンダムファイトを挑んだミケロだったがドモンとの力量差は明白で、最後にはシャイニングフィンガーを喰らったショックで白髪化、廃人同然となり少女誘拐の現行犯でネオローマ市警に逮捕されてしまった。
     もし仮にミケロがファイトに勝利していたならば、ネオイタリア政府が超法規的措置によって彼を釈放していたものと思われるが、そうしなかったのは予選期間であるサバイバルイレブンで敗れたファイターなど国家にしてみれば救うに値しない存在ということなのだろう。本来ならば、ここで彼のファイター生命は終わるはずだったのだが…(以下、次項参照)。悪逆非道の限りを尽くしたミケロであったわけだが、記念すべき第1話に登場した悪役ということで、ファンにとっては少なからず印象深いキャラクターとなったのではないだろうか? 第1話の悪役に求められる条件の1つに「いかに主役を引き立たせるか」ということが挙げられるが、彼は見事にその役割を劇中で果たしていた。一見して粗野で冷徹な印象を与えかねないドモンの内に秘めた、優しさや義に厚い側面を浮き立たせると共に、ファイターとしての能力の高さを明確に示すキャラとして、ミケロは十分機能したといえるだろう。

    「鳴りやがったぁ、鳴りやがったぜ! 待ちに待ったガンダムファイトのゴングがよぉっ!!」

    【新】ネロスガンダムを駆って地上編第31話「明鏡止水」に登場する。能力的にガンダムファイターとしては近攻撃能力がやや低いものの、それなりに強いキャラであることに違いはない。下手なキャラで挑めば苦戦は必至だが、ドモンをぶつけてやれば楽勝だろう。
     DG細胞感染後もあわせると終盤にかけてほとんど連続で登場するものの、まったくストーリーに絡むこともなく、ドモンとガンダムファイトさせても会話イベントすら発生しないので、ミケロファンは寂しいかぎりである。本作におけるGガンの優遇ぶりは多少なりとも非難の対象になるところだが、優遇されている割には今回のような描写不足も多く、随分といびつな優遇であることは否めない。そもそもDG細胞感染前のミケロがデビルガンダム軍団にいること自体が非常に疑問なのだが、それに対する説明もまったくない。特定の作品を優遇する前に基本的な状況説明すらおろそかにしてしまうのは、正に本末転倒なのではないだろうか。

    (Written by シャイニングフィンガー)(02.1.1)

  • ミケロ・チャリオット(DG) 機動武闘伝Gガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別 男
    所属 ネオイタリア(デビルガンダム)
    階級 ガンダムファイター
    出身 地球(ネオイタリア ネオローマ市)
    種族 地球人(イタリア系)
    主な搭乗機 ネロスガンダム、ガンダムヘブンズソード
    声優 津久井 教生
    【原作】DG細胞に感染したミケロ。作中ではいかにしてDG細胞に感染したかは描かれておらず、デビルガンダム軍団に属した経緯も不明である。本来ならば刑務所で服役中のはずなのだが(前項参照)、ネオホンコン首相ウォン・ユンファの特別措置により決勝大会への参加が認められたようだ。おそらくこの措置に伴い、ネオイタリア政府によって誘拐などの罪状が揉み消されたものと思われる。
     DG細胞に感染してはいるものの、感染前後での性格や言動に特別な変化はない。これはキョウジ、チャップマン、アレンビー達と違ってミケロは元々悪人であったため、感染前後で言動に変化がないのも無理からぬところだろう。むしろ凶暴さには更に磨きが掛かっており、DG細胞の効果も相まって格闘能力も格段に向上しているようだ。銀色の脚を凌ぐ必殺技「虹色の脚」を引っ提げ、ドモンへの復讐を果たすべく決勝大会に臨むこととなる。
     再びネロスガンダムを駆って決勝大会開会式より登場(第25話)。相変わらず卑怯な手段を使うことを常としているようで、ドモンを逆恨みするファイターを扇動し、シャッフル同盟の抹殺を図ろうとする。リーグ戦におけるドモンとの因縁の再戦では、後一歩のところまで追い詰めるものの逆転されてしまうが、ここで遂にDG細胞の真価を発揮。ネロスガンダムを天剣絶刀ガンダムヘブンズソードに変態させてドモンを急襲する。だがまたしても敗退することとなるのだった(第32話)。またジョルジュVSチャップマン戦では、ネオイングランドのホイットニー卿と結託してリングのシールドバリア装置を管制するコントロールセンターを占拠、ネオフランス国家元首とマリアルイゼを人質に取ってジョルジュを危機に陥れた(第33話)。
     そしてランタオ島での最終バトルロイヤルにおいて、ドモンに三度目の対決を挑む。「ハイパー銀色の脚スペシャル」を繰り出し彼を圧倒し、遂には爆熱ゴッドフィンガーのエネルギーを吸収して恐るべきパワーを発揮するが、ドモンを救うべく駆け付けたサイ・サイシーとアルゴ・ガルスキーの捨て身の猛攻によって絶命するのだった(第42話)。結果的に命を落としはしたが、ドラゴンガンダム・ボルトガンダムの二体を相手に相討ちにまで持ち込んだのだから大したものである。もし仮にドモンとの戦闘が続行されていれば、勝利していた可能性も否定できない。
     第1話からかなりトチ狂ったテンションの高いキャラではあったが、決勝大会編に入ってからはそのテンションの高さに更に拍車がかかり、ミケロ演じる津久井教生氏のイッちゃってる熱演もあって、そのキレ具合は数あるGガンキャラの中でも一、二を争うものとなった。特に喉から血が出るかと思える程に
    「ドォモォンッ、カァァァァァッシュッ!!」
    「ハイパァァァ銀色の脚スペッシャァァァァァルッ!!」
    と奇声を発する姿は凄まじい。ネオホンコン庁舎に侵入したシュバルツを追走する際には、銀色の脚で高層ビルをぶった斬るという荒技を披露している(第34話)。「気に入らねぇヤツはぶっ潰すぜぇ!」的なわかりやすい行動原理で生きていそうではあるが、そのおかげでキャラ立ちはしておりこうして番組後半に再登場できたのも、チンピラ然としながらもインパクトが強かったことや記念すべき第1話に登場したこと、そして愛機ネロスガンダムが好評だったことなどがその要因となったといえるだろう。

    「あのとき俺は誓ったんだ。必ず貴様に復讐してやると。たとえ悪魔に魂を売ってでもな!」

    【新】ネロスガンダムを駆って地上編第32・34話、天剣絶刀ヘブンズソードを駆って第35話・最終面第36話のエリア3に登場する。が、やはり感染前と同じくストーリー上のセリフが皆無であるため、ただの名前のあるキャラ扱いである。原作アニメでは結局ドモンとの決着が付けられなかったので、ドモンで止めを刺して成仏させてやるのがせめてもの情けといったところだろうか。
    【F完結編】ガンダムヘブンズソードを駆って、シナリオ「ドモンの危機!! スーパーモード発動!?」、「ソラと大地のケモノ」、「悪魔と呼ばれたガンダム」に登場。相変わらずストーリーそのものにはほとんど絡んでこないが、マップ上でドモンに敵意剥き出しのセリフを吐いてくれるあたりはミケロらしい。能力的にはガンダムファイター中、最弱の部類に属するものの、二軍キャラには十分脅威。精神コマンドに「復活」があるあたり、ドモンに復讐すべく地獄から甦った様を彷彿とさせてくれる。

    (Written by シャイニングフィンガー)(02.1.1)

  • ミチ 無敵超人ザンボット3
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    通称 ブスペア
    年齢 12歳
    出身 地球(日本)
    種族 地球人(日本人)
    主な搭乗機 なし
    声優 加川 三紀
    【原作】神勝平の親衛隊、ブスペアの一方。アキと対照的に太めで、つぶらな目をした少女。アキと共に勝平についてまわり、ガイゾック襲来後はアキの家族と共に行動している(両親は第5話の疎開時にちらっと登場したがその後出てきておらず、死亡したのか行方不明なのか定かでない)。アキや香月同様一度は神ファミリーをなじるが(第5話)、のちには彼らの戦いを理解し、キングビアルに同乗するようになる。
     勝平自身の心がどちらかといえばアキに向いていたこともあり、ミチはペアとはいいながらほとんど添え物として扱われていた。第14話「スカーフよ永遠なれ」での不遇ぶり(頑ななアキをフォローし、キーアイテムであるザンボエースのスカーフも彼女が届けたにもかかわらず、勝平はアキにのみ呼びかけ、懸命にアピールするミチのことはまったく眼中になかった。DB-Cアキも参照)などは目に余るものがある。だが最終回、海岸に横たわり震える勝平を膝に乗せ、優しく抱きつつむのはミチであった。圧倒的な母性を感じさせるシーンであり、この二人と傍らに立つ香月の元へ人々が集まってくるシーンで『ザンボット3』は幕を閉じる。

    「だって、ここ、あたしたちの海だもの。勝平は、ここに戻ってくるって思ってた……」

    【第4次(S)】基本的にアキと一緒にブスペアとして出てくる。だが、もちろんおいしいところはすべてアキが持っていってしまうので、目立たない。原作最終話のようなイベントが欲しい、ともいえないのでまあこんな所だろう。

    (Written by )(02.1.1)

  • 峰 一平 超電磁マシーン ボルテスV
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別 男
    所属 ビッグファルコン
    階級 なし
    特技 ロデオ
    出身 地球(アメリカ)
    種族 地球人(日本人)
    主な搭乗機 ボルト・ボンバー ボルテスV
    声優 曽我部 和恭
    【原作】ボルテスチームの一員で、2号機ボルト・ボンバーのパイロット。ボルテスX合体時には攻撃セクションを担当する(ただし、本編中でそれらしい行動を取ったのは第1話のみ)。全米ロデオ大会三年連続優勝の実績を持つムチの名手。直情的で反骨心に溢れ、万事において斜に構えたところがある。周囲(特に健一や浜口博士)に対し、何かにつけてずけずけと(堂々と)文句を言っていた。
     チーム物アニメのご多分に漏れず、一平もまた、歓びや哀しみを素直に表に出す健一とは感情的に対立することが多く、OP映像にもあるように殴り合いの喧嘩になることもある。彼のムチは武道の達人である大次郎を容易くあしらうほどであるが(第3話)、なのになぜか射撃専門の健一と殴り合いで互角(OP映像)なのは演出上の都合(健一と一平はライバル同士なので互角、かつ健一の弟に一平が負けては格好が付かない)と大次郎の設定(武道の達人)が衝突した結果の矛盾であろう。
     姓が違う上に当人達がそのことを語らないためあまり知られていないが、ビッグファルコン所長・浜口博士の孫に当たり(一平の母が浜口博士の娘である、峰は父方の姓)、それが故に強制的にボルテスチームへと参加させられることになる。ボルテスチームへの参加経緯自体は他の4人も似たようなものであるが、剛兄弟やめぐみに比べ、浜口博士と親しかったわけではない一平は、強引なボルテスチーム編成のやり方に一番不満が大きかったようである。
     厳しいながらも愛情深い親に育てられた剛兄弟やめぐみとは異なり、愛情に飢えて育った過去が、一平をボルテスチームの異端児としている。一平の両親は幼い一平を連れてアメリカに移民するが、開拓に失敗。一平は病に倒れた父と親子三人放浪を続けていたが、ある日母は突然姿を消し、やがて父は病死する。自分と父を捨てた母に対する愛憎を秘め、アメリカの地で一人生き抜いた一平は、激情を秘めながらも、それを素直に表に出さないひねくれた性格となった。その屈折した母への想い故に、光代博士の死を嘆く剛兄弟にいらだちを覚え対立する(第3話)。しかし、母が狼の群から自分と父を護るためにライフルの火薬で自爆したという失踪の真実を知ったことで母の愛を再確認し、同じように子供を護って命を落とした光代博士の遺志に応える決意をする。余談ながらアメリカ育ちの彼は英語を読むことができるのであるが、登場人物が全員日本語を話す本作では隠し芸のようなものでしかない。
     しかし、母に対するわだかまりが溶けたからといって急に性格が変わるわけでもなく、祖父である浜口博士の呼びかけは「浜口のとっつぁん」等、おおよそ素っ気ないものである。もっとも、地球防衛のためには人の心を捨てることも厭わない浜口博士と、ひねくれ者だが人一倍情に篤い一平とでは親しくできる方が無理があるともいえる。開拓村以来の親友である愛馬アイフルに絡んでは、ボアザン星との戦闘よりもアイフルを優先し、浜口博士や健一と激しく衝突する(第6話)。こうした他人に対する攻撃的な性格は健一とは正反対で、ハイネルに処刑されそうになったとビッグファルコンに逃げ込んで来たズール(第22話)や、ポポロネシアでジャンギャルを追った時(第32話)でも、ズールやジャンギャルを信じる、あるいは捕虜にしようとする健一の態度を甘いと非難し、問答無用の殺害を主張する。しかし、これは決して一平が冷酷だからではない。一平は頑なで、容易く他人に心を開かないが、一度心を開いた者にはとことん情を注ぐタイプである。ボアザン星人の犠牲となった多くの人(光代博士、浜口博士、岡防衛長官ら)を目の当たりにした一平は、その反動としてボアザン星人に対する怒りも人一番強いのである。実際、父を失っても人前では明るく振る舞い、墓の前で人知れず涙を流すめぐみの姿には、ボアザンへの怒りを募らせている(第32話)。
     健一達との意見の対立、感情的な対立から何度も諍いを繰り返した一平であったが、剛兄弟の父・健太郎がボアザン星人であることが知られ、折からのボアザン星人の無差別攻撃に家族を失ったファルコン隊員の糾弾から健一をかばったのは他ならぬ一平であった(第34話)。

    「甘ったれんなっ、キサマだけが両親を殺されたと思ったら大間違いだっ! 健一も、大次郎も日吉も、めぐみにしたって、お袋を、親父をボアザン星人に殺されているんだっ! それでも泣けねぇんだっ、自分勝手には泣けねぇんだっ! オレ達が泣いたら他の人はどうするっ?、地球はどうするっ?、誰が守るんだっ!!」

    【F完結編】第1話「謎の侵略者」より他のボルテスチームと共に登場。序盤は、ボルテスが自由が合体できない上、宇宙編では宇宙に上がる前は戦力不足の傾向から単独戦闘の機会も多い。「集中」「ひらめき」等、序盤から充実した精神コマンドを持ち、単独戦闘でも高い能力を持つ。また最終的には「魂」まで修得する。難点としては、すっかりヒーロー物作品を演じる機会のなくなっていた曽我部氏の叫びが、当時と大幅に異なっていたことであろう。

    (Written by Mynote)(02.1.1)

  • ミネバ・ザビ 機動戦士Zガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 ジオン公国→アクシズ(ネオ・ジオン軍)
    階級 総帥
    出身 サイド3(ジオン公国)
    種族 地球人(スペースノイド)
    主な搭乗機 なし
    声優 伊藤 美紀
    【原作】ドズル・ザビの一人娘。フルネームはミネバ・ラオ・ザビ。厳密にいえば『機動戦士ガンダム』にも登場しており、母親であるゼナに抱かれ、ソロモンから脱出するシーンが初登場である。その後彼女は、アステロイドベルトへと脱出するが、これが彼女の苦しい人生の始まりであった。
     アステロイドベルトに到着した彼女は、他のザビ家の面々が死亡していたこともあり、名目上のアクシズの党首となる。もちろん子供である彼女が実際に指揮をとれるはずもなく、単なる旗印でしかないのだが、そのための徹底的に偏った教育を受けた結果として生まれたのは、八歳にあるまじき尊大な態度をとる歪んだ少女だった。
     宇宙世紀0087、彼女はアクシズの艦隊と共に地球圏に帰還する。当然エゥーゴやティターンズとの交渉にザビ家党首として引っ張り出されるわけだが、そんな中、いびつな姿に成長した彼女を見たシャアが激怒したのは有名。彼が珍しくも激昂したのは、ジオンの子供という十字架を背負っている自分自身と彼女を重ねあわせたからだろうか。少なくとも、偶然出合ったシンタやクムと遊ぶ彼女は普通の子供であるし、ハマーン、シャアといった大人に頼る姿は、ジオンの党首などという大層なものではない。そんな彼女が、明らかに不釣合いな巨大な玉座に座り、何の疑いも持つことなく、感情のこもらない声でジオンの大義について語る姿は痛々しい。『ZZガンダム』ではネオジオン党首として、今までよりも一層政治の表舞台に立つことが多くなり、痛々しさはより増してくる。終盤、ミネバを誘拐しに来たジュドー達に進んでついていこうとしたところを見ると、相当追い詰められていたのだろう。
     しかし、物語の最後において、グリプス戦以降のミネバは影武者であり、本当のミネバは行方不明になっていたことが明らかになる(シャアが彼女を連れ出したのだという考えが一般的)。その後の彼女の生涯は不明であるが、もう政治の表舞台に出ることがなかったというのは彼女にとっては幸せだったろう。
     なおオフィシャルではないが、彼女のその後を描いた漫画が二作ある。『ムーンクライシス』(松浦まさふみ、メディアワークス)では、ネオジオンの新たなる決起の旗頭として立つことになるが、地球圏そのものの破滅を目論む一部勢力と敵対、一度は謀殺されかける。そんな中で「もうジオンの思想の下に人が死なないこと」をジオンの兵士に訴え、ジオンの歴史に終止符を打った(その後、ジオン共和国は自治権を放棄している)。戦いが終わった後、彼女はメイファ・ギルボードの名で、戦いの中結ばれた連邦のパイロットと地球に下りる。
     『逆襲のギガンティス』(長谷川裕一、角川書店『機動戦士Vガンダム外伝』に併録)(こちらはより一層正史から遠いが)では、木星で発掘されたイデオンの力を発動させるための触媒とされるが、ジュドーらの活躍によって救出され、その後はジュドーと共に暮らすことが暗示されている。どちらの作品でも、彼女は結局ザビ家の名から逃れている。彼女にはもうザビ家の名前に振り回されない人生を送ってほしいというのが、ファン共通の思いなのだろう。
    【第2次】公式百科事典である『電子大百科』に登場したとして記録が残っている……のだが、果たしてどこに登場しているのか誰に聞いても覚えていない謎のキャラである。
    【第4次(S)】ネオジオンがノイエDCになっている以外は基本的に原作と立場は同じ。その組織から連れ出されるのも原作と同じだが、今回はプルとプルツー、そしてフル・フラットに連れ出されるという一味違った展開になっている。原作で彼女に跪いていた(あれは影武者だったようだが)プルツーが助けるというのは中々気が利いている。
    【F完結編】今回もDCの旗印を望まぬままにやらされている。しかし、死んだはずの父親、ドズルがクローンとして復活していることから、微妙にその役割は変わってきている。突如帰ってきたドズルを最初は父親として認めない彼女だが、DCルートにおいてソロモンが攻撃された際ドズルが彼女を庇い、ようやく親子が和解する。このシーンをF完結編の名場面にあげる人も多い。
     その後は、ハマーンと共にロンド・ベルに捕まることになるが、そこではハマーンが彼女を庇う場面を見ることができる。原作ではある意味彼女を道具として使っていたハマーンが彼女を庇ってくれることや、原作では顔も覚えていない父親と触れ合えたことなどを考えると、今回のミネバは原作に比べてかなり幸せなのかもしれない。
    (Written by CHUU&BOXER-D)(02.1.1)

  • ミネルバX マジンガーZ
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女(?)
    所属 Dr.ヘル
    階級 なし
    種族 機械獣
    主な搭乗機 ミネルバX
    声優 なし
    【原作】この場合機体としてのミネルバXではなく、そこに搭載された人工知能を指す。ミネルバX自体の詳しい性能、原作での行動などはDB-RミネルバXを参照。
     本来、兜十蔵博士がマジンガーZのパートナーロボットとして設計していたが、十蔵を亡き者としたDr.ヘルの手に渡り、建造されたものである。頭部にパイルダーに似た構造が見られるものの、人間が乗り込んで操作できるのかどうかは不明。腹部(本編中では胸部と呼ばれている)にパートナー回路が組み込まれた設計になっているため、操縦者を必要としない、純粋にマジンガーZのためのパートナーロボットなのかもしれない。
     「心を持っている」等の記述をされることが多いが、原作を見るかぎりでは心というよりは単なるAIに近い。行動原則が「マジンガーZを守る」しかないため、Zに出会ってからはまさに意志をもって恋人のような行動をとっているように見えるのである(第38話冒頭、Zと出会うまでのミネルバは、ほかの機械獣と同じくバードスの杖に操られ命令のままに破壊活動を行っている。この点からも彼女に意志と呼べるものがないことが伺える)。パートナー回路によって、彼女はZの忠実にして健気なる伴侶となるが、人間では決してありえないその危うさが、彼女の恐ろしさであり、また悲劇であったといえる。物語中盤、ミネルバは窮地に立つマジンガーを助けるものの、アーチェリアンJ5の矢にパートナー回路を破壊され、本来のロボットに戻ってしまう。そこにはそれまでのZへの献身はまったくない。そして、甲児はそうなってしまったミネルバを、Dr.ヘルの悪魔の使いと割り切って戦えるような男ではなかった。なんとかしようとする甲児の心を理解しようにも、ミネルバに心はなかった。そして、彼女はさやかの手によって破壊される。
     ミネルバXの悲劇は、Dr.ヘルによって作られたことや、回収してからの対策の甘さといったものではない。むしろ、マジンガーZのサポート以外に存在意義のない無人ロボットという設計コンセプト自体が悲劇であり、アフロダイや後のダイアナン、ビューナスと違い、心を持たされなかった悲劇のロボットとして、ミネルバXのドラマを読み解くことも可能である。
    【第2次G】シナリオ「マ=クベの罠」に登場。兜甲児で説得すれば仲間になる。能力は低くはないが、精神コマンドが使えないのが最大の弱点である。
    【第3次】敵として登場。人工知能の根幹をいじられてしまったらしく、まったく説得不能となっている……が、あっさりあきらめる甲児もずいぶん薄情な気はする。
    (Written by )(02.1.1)

  • ミハル・ラトキエ 機動戦士ガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 民間人(ジオン軍スパイ107号)
    出身 地球
    種族 地球人
    主な搭乗機 なし
    声優 間島 里美
    【原作】北アイルランドのベルファストで行商をやっていた少女。幼い弟妹、ジルとミリーを食べさせるためジオン軍のスパイをやっていた。コードネームは107号。特別な訓練を受けたわけでもなさそうなので、何度か情報収集活動を行っているうちに自然と諜報技術を身につけたように思える。
     ベルファストに入港するホワイトベースを目撃したため、マッドアングラー部隊へ通報、以後、行商しつつドック近くで情報収集を行っていた。また、その際に、カイと初めて出会っている。軍人にされるのを嫌ったカイがホワイトベースを降りた際、ミハルは情報収集から彼に声をかけ家に招く。しかし、ホワイトベースのことをたびたび聞いてくる彼女に釈然としないものが感じたカイは、彼女をスパイではないかと疑う。案の定、彼女が席を外した際に、いつも抱えていた手提げかごの底を調べるとジオン製の拳銃が隠されていた。
     しかし、弟と妹を食べさせるためのこととカイは思い、ミハルにホワイトベースが夜には出港することを教える。
     さて、それを知ったシャアは、ホワイトベースに彼女を潜り込ませ目的地を探らせるよう指示した。緊急で呼び出されたミハルは、シャアの部下から報償金と連邦の制服を受け取り、指示を聞かされると、ミハルは任務を受理する。
    「やるよ、弟や妹を食べさせなきゃならないから」
     このとき、ミハルが実はマッドアングラー部隊の者とは一面識もないことがわかり、また「あんたみたいな娘だとは……」と驚いていることから、彼女の年齢でスパイ活動をしている人間が実は少ないのではないかと思える。
     受け取ったお金を弟達に持って帰ってきたミハルは、すでにカイが立ち去ったこと、そして「がんばれよ」との伝言を弟たちから聞かされる。彼のやさしさに心を打たれながらも、任務遂行のため、弟たちにお金を預け、二人を抱きしめるミハル。
    「ねぇちゃん……ねぇちゃん、かぁちゃんの匂いがする……」
     妹の言葉に涙を浮かべるミハル。
    「……思い出させちゃったかねぇ……」
     このとき、彼女はもしかしたらここに帰って来れないかもしれないという思いがあったのかもしれない。
     MS部隊の攻撃に注意をそがれていたホワイトベースに侵入するミハル。出航後、ブライトの部屋に忍び込んだ彼女は、目的地を知る手がかりはないかと探していたところ、たまたまブライトを呼びにきたカイに発見される。情報収集から密航したことにすぐさま気づいたカイは、自室に彼女をかくまい(その際、アムロに目撃されてしまっている)、目的地はジャブローの宇宙専用ドッグであることを教える。民間機に偽装してホワイトベースに直接乗り込んだブーン達は、ミハルからそのことを知る。部下の弔いとグラブロ他で出撃したブーンの部隊は、ホワイトベースに奇襲をかける。海中からの攻撃に苦戦するホワイトベースの面々。弟たちとそれほど変わらぬカツ・レツ・キッカが賢明に消火活動の手伝いをしている姿に、ミハルは自分のせいで彼らを危険な目にあわせたことに気づいてしまった。
    「カイ、私にも何か手伝わせて! 弟や妹が助かって、あの子達が死んでいいはずなんてないもん!」
     ミハルの決意に自分についてくるようカイは言う。
    「ミサイルの一発ぐらい撃てるだろ!?」
    「う、うん! おせぇて!!」
     対船ミサイルを装備したガンペリーで出撃する二人。しかし、機動性の違いと射手の不慣れからついに被弾してしまい、コクピットのミサイル発射レバーが作動しなくなる。ガンペリーのカーゴ部にあるミサイルレバーなら撃てるといったカイの言葉を聞き、ミハルは、彼の止めるのも聞かずにカーゴ部へ降りる。
     ミサイル操作盤にたどり着いたミハルは叫ぶ。
    「カイ!当たるように飛行機を!」
     照準器に入ってくる敵影に、ミハルはうれしそうに叫んだ。
    「アハハハ、カイ、向こうから来てくれたよぉ!!」
     そして、彼女はミサイルの発射レバーを引いた。全弾同時に。一瞬、呆然とした表情の彼女は、一斉に放たれたミサイルの発射炎の勢いによってガンペリーから宙に舞い、ゆっくりと大西洋に落ちていった(発射炎を間近で浴びたためその瞬間に圧死していたと思われる)。彼女が素人だったゆえの悲劇だった。
     凱旋してミハルがガンペリーにいないことを知ったカイは、皆の前で泣き崩れる。そんなカイをやさしくなぐさめるまぼろしのミハル。
    「死んじまっちゃ、なんにもならねぇじゃねぇかよぉ……」
    「間が悪かったんだよ……そりゃあたしもカイと一緒に……」
     消えて行くミハルのまぼろしに、膝をかかえ拳を握りしめるしかないカイ。そのとき、世の中を斜めに見ていた彼は、「彼女のような人間をこれ以上つくらないこと」を心に誓う。それが彼の戦争だった。
    【第3次】シナリオ「女スパイ潜入」に登場。カイとの出会いのイベントの原作再現率が非常に高い。原作よりスパイとしての扱いがよく、彼女の潜入を援護するためにわざわざDCが攻撃をかけてくる。が、カイの説得によりロンド・ベルに被害が出ることはなく、原作のように死ぬこともなく、ネェル・アーガマを降りてゆくことができる。
    (Written by マサキ&狼牙神&BOXER-D)(02.1.1)

  • ミヤマ・アスフィー 重戦機エルガイム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 スレンダー・スカラ隊(ギャブレーの協力者)→反乱軍
    出身 ペンタゴナ星系
    種族 ペンタゴナ星系人
    主な搭乗機 パードナ
    声優 原 えりこ
    【原作】かつてダバやアム、ギャブレーらと因縁のあった女盗賊ミヤマ・リーリンの娘。まだ少女ながら天才的な操縦センスを持ち、各地のマシン競技会で優勝を重ねてきた。劇中では第24話「アスフィー・ハート」に初登場。元々は(母親譲りらしい一本気さはあるものの)素直で優しい少女であったようだが、ギャブレーやハッシャにダバこそ母の仇と騙され、ダバらの母艦であるターナに襲いかかった。乗機であるパードナは非人間型のマシンナリィに近い旧式のB級ヘビーメタルだが、有線式の子パードナを使った立体攻撃(つまり、有線式オールレンジ攻撃)という、ある意味13人衆を超えた(事実、レッシィは最初この攻撃の正体を見切れなかった)離れ業により、ダバのエルガイムを苦しめた。
     さらに単身ターナに乗り込み、シャワー中のダバを襲うが、自分を殺人者にしないために襲われても真犯人の名を告げないダバの態度と、「人を殺すと、もう君は普通の娘になれなくなるぞ」「不確かなままで人を殺す。後悔するぞ。それでよければ…やりな」の言葉にためらいを覚え、とどめをささずに逃走。再びギャブレーの部隊と共にHMでターナを攻撃するが、リーリン殺しの真犯人であるハッシャにどさくさ紛れに殺されかけたところをダバに助けられたことから、ついにダバの誠意と優しさを認めるのだった。

    「ダバ…最後まで…」

     ある意味、ロボットものの主人公で一二を争う誠実さ(というか人の良さ)を誇るダバのキャラクターを映しだす、鏡のような存在のキャラだったとでも言えようか。
     その後復讐をあきらめてトライデトアルの反乱軍に参加したらしく、そこでやはりダバらと縁のあった青年シェラ・リーフ(SRW未登場)と知り合い、ラストのスヴェート攻略戦時に二人で再登場した(この辺り、いかにも大河ドラマチックな展開で気持ちよい)。どうもかなりいい仲になっているらしい。
    【F完結編】シナリオ「崩壊の序曲」もしくは「復讐の刃」に原作とほぼ同様のシチュエーションで登場。母の仇を討つためにわざわざ遠く離れた地球まで来るというのも泣かせる。しかし乗機的、能力的には遙かにパワーアップしてアトールに乗っており、更に四体のバッシュを操ってくる。一応人工知能は積んでいるようだが、HMを有線で操るというのはニュータイプどころの騒ぎではない。原作同様にダバで説得すると(ちなみに「崩壊の序曲」の方は、ダバのサージェ・オーパス突入イベントもあるので、ダバ大忙し)仲間に加わってくれるのだが、ここで何とパイロットとしてキャオとの二択となってしまう。戦力的にははっきり言ってどっちも二線級(というかHM乗り自体が…)なので、好きな方を選んでも問題はないのだが、「脱力」を使える分、こちらの方がいいかもしれない。一緒にアトールも手に入るが、こちらは即二軍落ちだろう。
     それにしてもほとんど一話限りのマイナーキャラであるこのキャラが登場したのは、まず間違いなく声優の関係…なのだろうなあ。

    (Written by 三田 門人)(02.1.1)

  • ミュージィ・ポー 聖戦士ダンバイン
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 アの国(ドレイク軍)(要統一)
    階級 騎士
    前歴 音楽教師
    特技 ハープシコード
    出身 バイストン・ウェル
    種族 バイストン・ウェル人(コモン)
    主な搭乗機 ビランビー ズワァース ブブリィ
    声優 横尾 まり
    【原作】リムル・ルフトの音楽教師。往年の楠田枝理子のようなソリッドなおかっぱ頭と、濡れた瞳にたくましい眉が印象的な美女。高いオーラ力をショット・ウェポンに見出され、彼の愛人兼私兵として活躍することになる。
     第5話「キーン危うし」で、リムルにハープシコードのレッスンをつける教師として初登場。このときリムルはニーの元へ脱走を図って連れ戻されてきたばかりであり、懲罰の意味を込めて厳しく教えろと言われていたにもかかわらず、その傷心ぶりを見かねてつい甘くしてしまう、優しい女性として描かれていた。この時はほんの脇役で、出番もこれかぎりかとも思われたのだが、第14話「エルフ城攻略戦」において戦闘服姿で再登場する。地上人に劣らぬほどの強いオーラ力を秘めていることをショットに見出され(どうやって見出したのか知らないが)、戦士として登用されたものらしい。第15話では寝物語にショットの秘めた野望を打ち明けられており、すでに彼と相当深い仲であることがわかる。はじめはショットの使い走りのようなことをしていたが、ショウとガラリアが地上に行っている間に経験を積んだらしく、第21話「逃亡者リムル」ではビランビーを駆る一人前の騎士として、父と弟二人を率いて逃亡者リムルを追う。ショットの見立ては的中し、戦士になってまだ間もないにも関わらずバーンやガラリアに匹敵するオーラ力を身につけた彼女はショウを撃墜寸前まで追い込んだが、結局は逆転負けを喫し、しかも運悪く墜落したビランビーが父を押し潰してしまった。このショックでしばらく寝込んでしまい、第23話「ミュージィの追撃」で雪辱とばかりにフェイ・チェンカを抱き込んでゼラーナに挑むが、またしても敗退し、今度は弟二人とフェイを失う。これらの壮絶な経験が徐々に彼女の心を荒ませ、同時に戦士としての気構えを作っていったようである。地上に出てからは白いズワァースを駆り、初めての戦闘ではオーラバリアの存在を発見している(34話)。オーラボンバー・ブブリィの完成後はそちらに乗り換え、黒騎士やトッドと並ぶ最強の戦士としてショウ達を苦しめた。この頃にはもう音楽教師の面影はどこにもなく、敵意をむき出しにしてショウを狙い、バーンと手柄を奪いあっていたが、かつての自分に戻ることで悪意のオーラを隠滅し投降を偽装したりしたこともあった(46話)。太平洋上の最終決戦ではドレイクの暗殺を企てるが結局失敗に終わり、最後はスプリガンをかばってブブリィで突っ込み、ショットもろとも爆死した。
     彼女はドレイク軍の黒騎士、ビショット軍のトッドに拮抗する、ショット陣営を代表する強敵という位置づけを持ったキャラクターである。推察するに元来たいへんに情の深い女性であり、一介の音楽教師からああまで豹変を遂げたのもショットへの強烈な愛情のなせる業なのだろう。そのあたりの情感の描写は秀逸だったが、一方黒騎士やトッドと違い彼女にはショウ達に対し個人的な因縁がない(一応ショウのせいで父と弟を失っているのだが、それを恨んでどうこうという場面は一度もない)ため、敵役としての存在感は最後まで他の二人に及ばなかった感がある。
     ショット自身がミュージィをどう思っていたかは、劇中明確に語られてはいない。ただ利用しているだけということはなかったようだが、ミュージィがショットに向けたほど強い愛を抱いていたわけではないのも確かのようである。スプリガンの爆発の中で、ショットが彼女の手をとってくれたのが彼女の死に際の救いであったろうか。

    「落ちろ、ショウ! ショット様のためにも!」

    【第4次(S)】ブブリィを駆り、常にショットのスプリガンと共に登場。バーンやトッドに匹敵する能力値を持つ上、実は聖戦士技能の修得がショウよりも早いという恐ろしいパイロットであるが、ショットがあまり戦場に出てこないので彼女と戦うことも少ない。間違っても気力を溜められたりしないよう、出てきたら速攻で潰すことを勧める。
    【F(完結編)】基本的に第4次と同じだが、原作の「ドレイク暗殺」イベントが再現され、しかも条件によっては(この暗殺を阻止するはずの黒騎士を、イベント発生前に撃墜していれば)暗殺を成功させられるようになった(ちなみにここの展開は原作と違っているので注意。原作ではドレイクは自分でミュージィの剣を払いのけ、部下に取り押さえさせた。黒騎士は通信で警告しただけで、しかもことが終わった後である)。このイベントを実現させるのはかなり面倒な上、ウィル・ウィプス一隻分の戦利金を失うことになるので原作のファン以外にはお勧めしない。当然と言うべきか「愛」は持っている。

    (Written by Gemma)(02.1.1)

  • ミライ・ヤシマ 機動戦士ガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 地球連邦軍(第18独立部隊)
    階級 少尉
    年齢 18歳
    出身 地球
    種族 地球人(日系)
    主な搭乗機 ホワイトベース
    声優 白石 冬美
    【原作】サイド7にいた避難民の一人。実家のヤシマ家は連邦でもちょっとした名家だったが、連邦高官であった父親が死んだ為、サイド7に移住していたらしい。たまたまスペースグライダーの免許を持っていたので、ホワイトベースの臨時操舵士に志願。そのまま一年戦争終結までホワイトベースの操舵士を勤めることになる。
     ホワイトベースのメインクルーの中でも年長であり、また他の女性陣と比べて、まだまだ子供であるフラウや、きつい所があるセイラと違い、非常に穏やかな雰囲気を持っていたことから、自然とホワイトベース内における母親的存在になっていく。イライラすることが多かったブライトをいさめることも多く、ブリッジの真の意味でのリーダーといった風情もあった。ブライトが過労で倒れた際は実質的なリーダーにもなっており、乗組員の間で信頼されていたことがうかがえる。ホワイトベースが正式に軍に組み込まれてからは、ブライトの副官的な役割もこなしていた。スレッガーは彼女を「おふくろさん」と呼んだが、正にその言葉どおりの人物であったといえる。
     彼女の個人的な描写は、セイラ、フラウに比べると、アムロとそれほど親しいわけでもないこともあって、やや少なめだったが、中立サイドであるサイド6に訪れた際、親が決めた許婚であるカムランと再会したことから彼女にスポットが当たりはじめる。カムランとミライは、平和な中立サイドと激戦の中というまったく違う環境にいたことからかなりぎこちなく、ギスギスした愁嘆場を演じるのだが、この時、スレッガーが両者を諌めつつ、大人の助言をしたことから、彼に恋心を持ちはじめる。その結果、同じく彼女に好意を持っていた(ミライも満更ではなかったようだが)ブライトと三角関係を演じることになるのだが、ソロモン戦の最中、彼女はスレッガーに想いを打ち明け、それを聞いたスレッガーは、自分はミライに相応しくないといいながらも、母親の肩身の指輪を預け、口付けを交わす。しかし、心が通じたのもつかのま、結局それは彼の形見となり、彼女の恋は悲しい幕引きを迎えるのだった(しかしこの指輪、この後のシリーズでは出てこないがずっと持ってたんだろうか? ブライトの心中も複雑だろう)。実は『ガンダム』内で明確な恋愛関係の描写というのは味方ではこの二人くらいで、ある意味恋愛話と縁のなさそうなミライがこれを演じたことから、この悲劇は非常に印象に残るものとなった。
      一年戦争後には軍を退役し、ブライトと結婚。7年間でハサウェイ、チェーミンの二人の子をもうける。『Zガンダム』では、香港で偶然アムロと再会、二児の母親となっていた彼女は一年戦争当時から見せていたしっかりした所をより強くしており、また、あけすけ過ぎる行動を取るベルトーチカをいさめるなど、非常に強い大人の女性に成長していた。『逆襲のシャア』でもやはり二人の母親として登場し、出番こそ少ないものの、シャアがいつ隕石を落とすかわからない状況でも決して悲観的な態度を取らず、ハサウェイを一人で宇宙へ上げ、チェーミンを守っていた姿は、強い母というものを印象づけていた(クェスの父親がまったく駄目な父親だった分、余計その印象は強い)。この二つの作品において、夫であるブライトはあまり彼女と一緒にいられないことが示唆されているが、それを苦にせず二人の子供をしっかりと育てていた彼女は、ガンダムシリーズでは珍しい、立派な母親である。
     そのことを思えば、息子ハサウェイが銃殺刑に処されたことは彼女の心にどのような影を落としたのだろうか。偶然戦争に巻き込まれながらも、普通の強い母親になった彼女の息子が、進んで戦争に参加し死んでいったというのは、とてつもない皮肉である。彼女がその後どういった生涯を辿ったのかは不明だが、せめて夫と、一人残ったチェーミンと、良い家庭を気付いていてもらいたいものである。
    【第2次】アイテムショップの店員として多くのマップに登場。ブライトがショップに入るとセリフが変わる演出が渋い。
    【第3次】ホワイトベースの操舵手として原作通りに登場。しかし艦長はブライトなのでインターミッションで登場するのみである。ブライト、スレッガー両名との関係が原作通りに再現されており、なかなか面白い。以降まったく登場しないが、第4次でいきなりハサウェイ登場という怪現象が発生する。タイムスパンを考えれば第2次よりもずっと前から子持ちでなければならないはずだが……。
    (Written by )(02.1.1)

  • ミラウー・キャオ 重戦機エルガイム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 反乱軍
    階級 メカニックチーフ
    年齢 18歳
    身長 182cm
    出身 コアム星
    種族 ペンタゴナ星系人
    主な搭乗機 ディザード
    声優 大塚 芳忠
    【原作】ダバ・マイロードの親友。また優秀なメカニックでもある。今時(?)珍しいリーゼントがトレードマークで、都会にあこがれて上京してきた田舎者といった言葉がよく似合う男でもある(笑)。性格は陽気で脳天気、単純でだまされやすくお調子者。また、女性に弱い。なまじ正義感は多少なりともあるので、悪者に徹しきれない。どちらかといえば、人のよい性格とはいえる。CVの大塚芳忠氏のせいか、ヤンキー(アメリカ人)の兄ちゃんという印象が非常に強い。
     ダバとはホモ疑惑が出るくらい(一方的に)親密であり、本人もそういうウワサを立てられるのを喜んでいるフシがあったりする(実は本当に同性愛者という説もある。総集編ビデオのおまけ新作「レディギャブレィ」では「俺、男でもイイ。男も大好き!」とギャブレーに迫っていたが、これは番外編ではあるし…)。少なくとも、ダバの初キスシーンの相手はこのキャラである。その一方で、アムに対して大いに気があるらしく……何にせよ元気なキャラである。
     劇中では戦闘員としてよりもメカマンとしての活躍が多く、特にアモンデュール・スタックを一目見てエルガイムの設計を取り入れていることを見抜き、このことをきっかけに、製作者のメッシュ・メーカーを寝返らせ、スタックをエルガイムMkUに改造した件は、最も大きな活躍の一つといっていいだろう。パイロットの腕は十人並みだが、最終決戦でもディザードを駆って、見事生き残っている。
     当初は出世がしたくて、気乗りしないダバを引き連れてコアムの田舎を飛び出し、正規軍への入隊を志すが、なんの因果か気がつけば反乱軍に身を置いていたといった感じ。そのせいもあって、当初はダバや反乱軍を裏切る行動をとったりしていたが、結果的に裏目に出てダバ達のところに戻るしかないといったドラマが多かった。物語が進むにつれてそういった軽さも薄れ、ダバのよき片腕となっていく。第45話「リリス・メモリー」でリリスと共に暴走するパラータ・スター原子炉の解体を行ったことから放射能に汚染され、度々立ち眩みなど見せるシーンがあったものの、無事に生き延び、ラストではクワサンを連れて故郷に帰るダバとあえて別れ、リリスと共にミラリー探しの旅に出ることとなる。

    「近寄らねえぞぉ! 近寄ると、泣いちゃうからな!」

     このキャオというキャラクター、とにかくムードメーカーというかコメディリリーフというか、登場すると場が明るくなる、視聴者はもちろんのことスタッフの間でも評判のいい存在だった。もしキャオというキャラクターがいなかったら(途中で死んでいたら)エルガイムという物語は今とは非常に印象の異なる作品となっていた、というのは衆人の認めるところだろう。また、忘れてならないのは次回予告。エルガイムの次回予告は、毎回キャオが自分自身の視点から(ちなみにオープニングナレーションも大塚芳忠氏だが、こちらは中立的に演じている)、時に劇中のキャラに対し、時に視聴者に対し語りかけるスタイルであり、視聴者に臨場感と親しみを与えてくれた功績は非常に大きい。
     さてこのキャオの、ダバの「親友」もしくは「相棒」というキャラクターは、よく考えてみると富野作品においては非常に珍しい位置づけではある。富野作品において、主人公と同性の味方側のキャラというのは、大抵の場合立場的に主人公の目上か目下にあって、ほぼ対等の立場にあるということが実はほとんどない。その中で物語中ほぼ一貫してダバの傍らにあって、対等の立場でつきあってきたキャオというキャラの意味づけというものは、もしかするとこちらで思っている以上に大きいのかもしれない。あるいは、かなりおとなしめの性格であり、かつ一軍の将というロボットアニメの主人公としては特殊な立場にあったダバのキャラクターを補う存在だったのだろうか。
    【第4次(S)】
    【F】
    【F完結編】

    (Written by 狼牙神&三田 門人)(02.1.1)

  • ミラ・ライオネス 魔装機神系オリジナル
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 カークス軍
    階級 少尉
    出身 地球(ラ・ギアス)
    種族 ラ・ギアス人
    主な搭乗機 ガディフォール
    声優 潘 恵子
    【EX】カークス軍の士官で、階級は少尉。EXの敵方オリジナルキャラとしてはエリスとただ二人の女性キャラであり、戦場に潤いを与えてくれる存在である。乗機はガディフォール。ラテル、レスリーと共にテリウス王子監視の役目を受けており、そのためにマサキの章では戦いを挑むこととなる。どうもキャラが立っていないのか、個性というものはあまりなく、上官であるラテルの意見に従うことが多い。テリウス王子が出奔して、カークス軍が敗走している時も二人と一緒におり、シュウの章でシュウの軍と出会った際には、こちらが無駄な戦いを望まなければ、ラテルと共に撤退してくれる。どうも上官のラテルに惚れ込んでいるらしいとの噂が出たりもした。
     ちなみに今作では顔がいいほどパイロット能力も高いという法則があるが、彼女は例外的にそれほど強くはない。もっともそれでもテュッティと同じかそれ以上の能力は持っているのであるが。エリスが魔装機神に出演できたのであるから、彼女も出て欲しいところであった。
    (Written by rin.vd&マサキ)(02.1.1)

  • ミリアルド・ピースクラフト 新機動戦記ガンダムW
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    【原作】ゼクス・マーキスの本名(キャラ名鑑ゼクス・マーキス参照)。ゼクスがこの名前を使っていたのは、OZを抜けた後、コロニー側の使者としてOZやコロニーと接触した時と、サンクキングダム陥落後、ホワイトファングの総帥として立った時である。前者の際は、コロニーと地球の無駄な争いを少しでも食い止めるために親善大使としてその名前の持つ力を利用しようとしたが、結局これはOZの対策が功を奏したこともありうまくいかなかった。そして後者の際には、ホワイトファングの総帥として、地球に反抗する組織の頭首としてこの名前を使用している。彼の人類全体に対する問題提起をしようとしていた態度からすれば、世界に対する衝撃度を上げるためにこの名を使っていたのだろうか。いずれにしろ、「ピースクラフト」という名前が必要な時に彼はこの名前を用いており、彼と似た境遇であるシャアが「キャスバル」の名をほとんど使っていないことを考えるとその差は興味深い。ゼクスの名がシャアほど有名でなかったのか、あるいはジオンの名よりピースクラフトの名の方が強かったということだろうか?
     どちらにしろ、この名はゼクスが表に出るためのペルソナといった印象が強い。それゆえ、プリベンターに入って以降はゼクスの名に戻したのではないだろうか。
    【F完結編】物語後半にミリアルドとして登場するのだが、DCルートを通るか、ポセイダルルートを通るかでその扱いは大きく異なる。ポセイダルルートを通った場合は、コロニー連合の長となり、コロニー落としを試みる。基本的に原作とほぼ同じ展開なのだが、ハマーンと交渉するなど、なかなか興味深い描写も多い。
     DCルートの場合は、サンクキングダムを守る戦士としてエピオンを駆って登場。また、最終面でもロンドベルを助けるために登場し、ヴァルシオンを倒すためにトレーズ共々自爆するなど、ひたすらヒロイックな行動を見せてくれる。ピースクラフトというベタな名前からすれば、こちらの行動の方が彼に合っているかもしれない。
    (Written by CHUU)(02.1.1)

  • ミリィ・チルダー 機動戦士ガンダムZZ
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 女
    所属 ラビアンローズ
    階級 不明
    出身 地球圏
    種族 地球人
    主な搭乗機 なし
    声優 水谷 優子
    【原作】アナハイムからやってきたメカマン。眼鏡にそばかすという子供っぽい容姿だが、初登場時にネオジオンに拿捕された際、同乗していたメッチャー(アナハイムの技術仕官。典型的小役人)があっさり恭順の意を示したのとは反対に、絶対喋らないと言い張り、ランチを利用してアーガマに潜入しようとしたゴットン達の邪魔をしたことが示すように、非常に気の強い女の子である。
     アーガマが地上に降りるに伴い登場しないようになるが、物語終盤、ジュドー達が宇宙に上がった際、ネェルアーガマと共に再登場。そのままラビアンローズにおいてジュドー達のサポートに回るが、メカマンとしての仕事より、油断すると恋する乙女モードに入ってしまうエマリーの突っ込み役となっていた。子供っぽい容姿なのにしっかりしているミリィと、大人っぽい外見なのに子供っぽいエマリーのコンビは、対比が面白い名コンビであった。それだけに、死んだエマリーを抱きかかえ涙するシーンは印象に残る。
     出番こそ少ないが、眼鏡をかけた外見や、エマリーとの漫才などの印象が強く、記憶に残るキャラクターであったといえよう。
    【F完結編】アナハイムのΖΖの担当者で、ニナとも知り合いという設定になった。シナリオ「ラビアンローズ」にてΖΖやGP‐03、νガンダムなどの新ユニットを多数持ってきてくれる。これらを持ってくるために色々書類を操作したりしたらしい。しかし、これだけ色々持ってきてくれるならついでに原作通りメガライダーも持ってきて欲しかったところである。
    (Written by CHUU)(02.1.1)

  • ミリエラ・カタン 機動戦士Vガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別 女
    所属 リガ・ミリティア(シュラク隊)
    階級 不明
    出身 地球圏
    種族 地球人
    主な搭乗機 ガンブラスター Vダッシュヘキサ
    声優 日高 奈留美
    【原作】終盤、新たにシュラク隊に補充されたパイロット。主にVダッシュヘキサに搭乗する。同時に補充されたフラニーとは親友であり、いつも一緒に行動している。登場して早々、フラニーと二人でウッソをいじめて楽しんでいた。
     ウッソ達と共に終盤の厳しい戦いを戦い抜いてきたが、最終話目前にカテジナのゴトラタンにフラニーを落とされ逆上、仇を取るべくゴトラタンに攻撃を仕掛けるが、返り討ちに会い命を落とした。

    「フラニーをやったね!!」

    【第2次G】シナリオ「シロッコの影」にて、フラニー、トマーシュと共に増援で登場する。シュラク隊の中では貴重な「幸運」保持者なので、育てやすいことは育てやすいのだが、育てるメリットがあまりないために、どうも印象が薄い。まあ、まったく使えないわけではないので、原作ファンならばフラニーと一緒に使ってあげよう。
    【新】宇宙編中盤よりガンブラスターで参戦。能力は平凡ではあるが、精神コマンドのバランスが非常によく、トップクラスの使いやすさを誇る。「熱血」もあるので、強いユニットさえ与えてやれば十分に活躍してくれるはず。シュラク隊の中ではかなり優秀な部類に入るので、育てておいて絶対に損はない。

    (Written by DARK)(02.1.1)

  • 三輪 防人(みわ さきもり) 闘将ダイモス
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別 男
    所属 地球防衛軍
    階級 防衛長官
    出身 地球(日本)
    種族 地球人(日本人)
    主な搭乗機 なし
    声優 大木 民夫
    【原作】国連地球防衛軍太平洋本部の司令長官にして日本政府の国防長官。これでもかというほどの軍国主義者で、エリカのことで思い悩む一矢に「闘い以外のことを考えてもらっては困る」と諭すなど、戦闘のことしか考えていない男である。また、自分の意見を決して曲げず、一度決めたことはどれだけ多大な犠牲を払おうとも最後までやりとげないと気がすまない。兵士をただのコマとしか考えておらず、「勝利は多数の犠牲の上に成り立つ」「国のために死ぬ気で戦え!」など過激な発言が目立っていた(中でも特に目立っていたのが「非国民!」。ことあるごとにこのセリフを乱発し、彼のキャラを特徴づけていた)。バーム星人のことは「倒すべき敵」としてしか考えておらず、平和共存を願う一矢達ガードダイモビックの面々とことごとく対立する。地球を思う気持ちは誰よりも強かっただけに、「愛国主義者が暴走したらこうなる」という見本のような人物である。また、エリカのことを死んだと思っていた一矢に「彼女は死んだほうがよかった」と告げるなど人の感情を逆なですることも得意。
     第1話から防衛軍の長官として登場。バーム星の侵攻になすすべなく敗れ去る軍を見かねて、和泉長官に対しダイモス発進を要請する(ここで、一矢の父である竜崎博士や和泉博士とは旧知の仲であることが判明する)。この時点ではそれほどひどい男というイメージはないのだが、徐々に暴走がはじまる。エリカのことをバーム星のスパイと決めつけたり、バーム軍に苦戦する一矢を罵倒するなどは序の口。民間人もろとも戦闘ロボを破壊しようとする(第12話)、エリカを拷問にかける(第18話)、水爆攻撃を計画する(第29話)、白旗を掲げるニュージャーランド代表バランドークを射殺する(第31話)などどんどんエスカレート。ついには、ダイモスのっとりのために国防会議で一矢を告発するに至る。
     大国が仕切る国防会議に取り入っていた彼の思惑通り、一矢はダイモス操縦者を解任された。しかし、ニュージャーランドなどの小国グループが一矢の再査問を要求して立ち上がり、最高幹部は解散。三輪長官は逆に太平洋本部司令官を解任されてしまう(第39話)。なかばヤケになった彼は、子飼いの太平洋方面部隊を率いてバーム軍の基地・海底城を襲撃するが、無謀な攻撃に部下にさえ見限られてしまう。それでも無抵抗のバーム兵への攻撃をやめない彼についに一矢の怒りが爆発。三輪長官は一矢の鉄拳をくらい、無様な姿をさらすのだった(この後彼は国連に逮捕されることとなる。以降、出番はない)。
     『ダイモス』の中で、オルバン大元帥と並んで視聴者にもっとも嫌われていたのが彼であった。実はやっていること自体はリヒテルとあまり変わらないのだが、優雅さと潔さを有するリヒテルとは違って、最後まで自らの非を認めようとしないなど、醜悪な部分が前面に出た彼の言動・行動・容姿はどれをとっても、視聴者を憤怒させるのに十分であった(それこそ、スタッフの思う壺であろう)。キャラが立ちまくっていた『ダイモス』の中でも最も印象に残るキャラクターの一人である。
     実は、三輪長官に関しては後日談がある。『ロマンロボアニメ・クライマックス・セレクション』(株式会社マジックボックス刊)に掲載されている故長浜忠夫監督の文書がそれである。以下に引用しよう。

    〈地球とバーム星の火星開発団は、素晴らしい早さで結成された。多数の科学者、技術者からなる地球始まって以来の大がかりなこの事業は、両星の科学の粋を集めたものとなった。
     そして、いよいよ今日は、その開発団が宇宙港から火星へ飛び立つ日である。国連前の広場では、全世界同時中継のテレビの前で、華やかなパレードが行われている。
     白ぬりのオープンカーで戦闘を切っているのは、火星開発団長であり、地球側代表者の竜崎一矢である…。そして、そのかたわらに寄りそっているのは、副団長であり、バーム星側代表者のエリカである。彼女の胸には兄、リヒテルの遺影が抱かれている。
    「ばんざい! 地球とバームの友好、バンザイ!!」
     色とりどりの旗が打ち振られ、熱狂した人波はどよめいた。その時、人々の陰からよろよろと一人の男が歩み出る。汚れた服をまとい、浮浪者風のその男は、手に玩具のガンを持っていて、しきりに何かつぶやいている。
    「バン! バン! バームチェイジンヲコロセ! バームチェイジンハ、ミナゴロシダ! バン、バン!!」
     男は無邪気にガンをかまえては、引き金を引いている。玩具のガンはガラガラと空しい音をたてて廻り、チカチカと点るあかりは、切れかかった電池を示して眠そうな色をしていた。−−−この男こそかつて国連軍アジア方面軍最高司令官と呼ばれた、三輪防人であったが、それを知る者は誰ひとりとしていなかった−−−。〉

     この後日談はいまだに『ダイモス』ファンの間で語り草になっている。もし『ダイモス』の放映期間が短縮されなければ、このシーンがエンディングとなっていたのだ。いかに三輪防人というキャラクターがこの作品の鍵を握っていたかを示すエピソードである。

    「だまれ! この非国民め!」

    【第4次(S)】連邦軍の幹部として登場。原作通りの軍国主義者だが、特にダイモスのイベントに限って登場するわけではないので、原作を知らない人には何のキャラクターなのかまったくわからない。シナリオ「ダカールの日」では議会を強襲するロンド・ベルを撃退すべくダブデに乗って登場、撃墜すれば死亡してしまう(勝利条件は敵の全滅なので、要するに彼を殺さなければクリアできない)。原作ではまがりなりにも味方側だったキャラクターを敵として殺してしまうというのは前代未聞のことであって、スタッフもよくよく彼が憎かったらしい。「原作の悔しさをゲームで晴らす」というのはSRWの大きな魅力の一つであり、大半の場合それは「原作で死んでしまったキャラクターを死なせない」という形をとるのだが、これが逆方向に現れたほとんど唯一の例が三輪長官である。

    (Written by )(02.1.1)

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