キャラ名鑑(と)
 キャラクター名鑑 た行
  (トーマス・プラット〜ドン・ザウサー)

(あ行)/(か行)/(さ行)/(た行)/(な行)/(は行)/(ま行)/(や、ら、わ行)

(た)/(ち、つ)/(て)/(と)



  • トーマス・プラット 魔装機神系オリジナル
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:DC→バゴニア軍
    階級:中佐
    出身:地球(アメリカ)
    種族:地球人(アメリカ人)
    主な搭乗機:ギンシャス、リブナニッカ+、ギンシャス+、アゲイド+
    【設定】「いったいどこでその英語は習ったんだ」とか、「その英語風の名前は絶対インチキだ」等のツッコミが大量に入るような極めて怪しい英語をつかうアメリカ人。SRW世界の(原作のではなく)ジャック=キングと万が一出会ったら果たしてどういう会話をするのか聞いてみたいものである。
     元々はDCのパイロットであったが、地上人大量召喚事件に巻き込まれてラ・ギアスへ来てしまい、事件が解決し休戦となった後も水が性に合ったのか、バゴニア軍に士官して地底世界に残った。ちなみにバゴニアでの階級は中佐。パイロットとしての腕も確かなものがあり、DCの中でも結構な地位にいたのではないかと推測される(彼はリューネの存在を知っていたが、DCの中でリューネのことを知っていた人はそういないはず)。
     その後は、ゼツ=ラアス=ブラギオの企みでバゴニア軍がラングランに宣戦を布告した事により、マサキ達と幾度も激戦を繰り広げる事となる。
     やたらと縁起を担いだりラッキー・ナンバーを気にしたりする御茶目な所もあるようだが、ゼツに最後までついていった事やジノとのやり取りから察すると、その見かけや話し方に似合わず、意外と義理堅い性格でもあるのかも知れない。また、しょっちゅう煙草をくわえているようだが、はたして煙草をくわえて魔装機を操縦してよいものなのだろうか?(笑)

    「バカ言え、戦争ってのはゲームなんだよ。チップは、自分の命だ。これ以上スリリングなゲームがあるかい」

    【魔装機神】登場は第二章のみで、バゴニア関連のシナリオではほとんど毎回と言うほど現れる。搭乗機はリブナニッカ+、ギンシャス+、アゲイド+といった指揮官クラスの魔装機ばかりであり、全ての特殊技能もそれなりの確率でしっかり発動してくるので、なかなか面倒な相手と言えよう。しかし登場回数の割には大した扱いもなく、会話イベントも数える程しかないので、何も気にせずさっさと仕留めてしまおう。

    (Written by rin.vd&DARK)(99.6.14)

  • ドーリアン外務次官 新機動戦記ガンダムW
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:地球連邦政府(AC世界)
    階級:外務次官
    出身:地球(サンクキングダム)
    種族:地球人
    CV:大塚 明夫
    【原作】リリーナの養父であり、元サンクキングダム王家元老院の一人。OZによってサンクキングダムが崩壊した後連合に入り外務次官となる。均衡したコロニーと連合との関係の橋渡しになろうと必死で努力していた。しかし、それを快く思わないトレーズにより、コロニーC1011での会議中トレーズ配下のレディ・アンの策略によって暗殺されてしまう。炎上する屋敷の中からリリーナとDr.Jの仲間によって救助されるが、時すでに遅し。リリーナの願いも空しくその命を落とす。だが逝く寸前、リリーナは自分の娘ではなく、サンクキングダム王家の姫君だという事を明かす。
     リリーナの出生の秘密を明らかにするための存在と言えるが、暗殺シーンの緊迫感はかなりの物。最終回においてリリーナがサンクキングダムの女王ではなく、彼と同じ外務次官となったのは、ドーリアン氏を父親として大切に想っているからであろう…

    「聞いておくれリリーナ… 私は… あなたの本当の父親ではない…」

    【F】原作同様の流れでその生涯を終える。大して目立つわけではないが、物語の中においては地味ながら重要な役割を担う存在と言える。

    (Written by マサキ)(98.6.6)

  • トールス・ゼテキネス 魔装機神系オリジナル
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:神聖ラングラン王国
    階級:中尉(ルザック州軍国境警備隊隊長)
    出身:地球(ラ・ギアス)
    種族:地球人(ラ・ギアス人)
    主な搭乗機:ブローウェル
    【設定】ラングラン・ルザック州軍の国境警備隊隊長。それ以上でもそれ以下でもない(笑)
     そう言えば、ミオがディアブロが欲しいと言った時に彼は一つ返事ですんなり了解していたが、いくらルザック州で保管を担当していたとはいえ、たかが一部隊の隊長である彼の一存でラングランの正魔装機をあげてしまって良いものなのだろうか?(笑)

    「私だって並のパイロットではないつもりです。」

    【EX】マサキの章第二話「召喚」より参戦。その後、このままついて来てもらうか選択する事となるのだが……彼を連れていった人は果たしてどれだけいることやら。能力的に何の特徴もない上に乗ってるのがブローウェルでは大した成果は望めず、いてもそれほど役には立たない。何よりキャラクター的にも到底愛着を持てるとは思えないので、やはり家族のもとに帰らせてあげるのが正しい選択であろう。資金も手に入る事だし。ちなみにゴルド=バゴルドは資金1万との選択だが、彼の場合は3万である。それだけ作り手の愛が注がれている……かどうかは定かではない。

    (Written by rin.vd&DARK)(99.8.9)

  • トーレス 機動戦士Zガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:エゥーゴ
    階級:不明(アーガマブリッジクルー)
    出身:地球圏
    種族:地球人
    主な搭乗機:アーガマ
    CV:柴本 浩之
    【原作】アーガマ及びネェルアーガマのブリッジクルー。『Zガンダム』の第3話から登場。通信、索敵、甲板指揮を主任務とする。 当初はカミーユが性格的に刺があり、物語の舞台も途中から地球に移ってしまったことでストーリーに絡むことはなかった。しかし、地球から帰還したカミーユと第21話において些細なことで喧嘩をし、共に自習室に入れられ、そこで香港土産のビデオ(会話や表情から推測すると、どうも大人向けのビデオらしい)を要求したり、そこから出された際に自分がいなければ戦争も出来ないくせに…などと愚痴をこぼしていたりして、ちょっとお調子者で人の好いキャラを押し立てて少しずつ目立ち始める。…余談だが、そのビデオは後にカミーユからエマ中尉経由で手渡された(笑)。
     また、トーレスは、実はブライトやビーチャがいない際には、キャプテンシートに座って、指揮を取ることもあった。…あまり聞かれてはいなかったけど(笑)。
     結局『Z』では特に目立ったエピソードもなかったが、話が『ZZ』に進むとグリプス戦役(『Z』の最終回付近の戦い)において、クルーの大半が負傷してしまったこと、さらには『Z』から引き続き登場していたブリッジクルーであるサエグサが『ZZ』第2話でヤザンに殺されてしまい、人手が足りなくなったこともあってか、ブリッジ以外でも出番が増える。
     第7話では、なんとパイロットでもないのにメタスで出撃させられる(酷いよブライトさん…)。で、戦果は…案の定、「ガザの嵐隊」のガザD3機と交戦、メタスを損傷させてしまった。
     もっとも大きなエピソードは第20話、21話の「泣き虫セシリア」(前・後)であろう。「泣き虫」セシリアはグラナダでのトーレスの幼馴染である(某総帥の秘書ではない 笑)。彼女はゴットンに移民船のチケットと引き換えにアーガマのスパイをするように命じられるが、その彼女をトーレスは庇おうとする。しかし、そのセシリアが他の港を犠牲にしてゴットンからチケットと金の入った鞄を受け取り、自分たちだけ助かろうとしていたことを知ったトーレスは、彼女を突き放す。町の人はどうなってもいいのか、自分のことしか考えない弱虫なんて嫌いだ、と。トーレスの言葉に刺激を受けたセシリアは、鞄に爆弾が仕組まれているのを知ると、ノーマルスーツを着込み、ネル(ゴットンの部下)のガ・ゾウムに飛び移って、ゴットンの貨物船を巻き込んで爆発させ、月面に散ってしまったのだった。…が、敵の自爆と思いこんだトーレスは、このことを知らない…このことはそれを目撃したジュドー以外、知る者はなかったのだった。このエピソードは、『ZZ』前半の中では珍しい、そしてシリーズ屈指の悲劇として有名である(セシリアの性格は見ていてちょっとイライラするけど)。
     『Z』から世代が『ZZ』に移り、カミーユの良きケンカ友達だったトーレスも、ジュドーらの良き兄貴分となり、年長者としてしばしばジュドー達を叱ったりもしていた。そして、ブライトがビーチャらにネェル・アーガマの指揮を託した際、トーレスも彼らのアドバイザーとなるべく、ネェル・アーガマのブリッジに移る。そして、ハマーンとの最終決戦に臨んだのであった。
     その後の『逆襲のシャア』では、アストナージらメカマンがロンドベルに所属していたものの彼の姿はブリッジに見られない(あれだけ経験豊富なクルーを、実戦経験豊富なブライトが呼んでいないのはおかしいと筆者は思える)。戦後、セシリアの死を知って、その責は自らにあったと思い軍を離れたのか? 他の艦で相変わらず操舵手を務めているのか?
     どちらにしてもその行方は以降のシリーズでは語られていない。しかし、あれだけの激戦をアーガマやネェルアーガマがくぐり抜けられたのも、トーレスが果たした役割は決して小さくないだろう。
     しかし、余談ながら彼はアストナージ以外のブリッジクルーと同様、MS大全’98の人名辞典に名前が載っていなかった。…カイはまだしも、レツやキッカまで載っていたのに…所詮ブリッジクルーでは旧作からのキャラには勝てない、ということなのだろうか(笑)。

    「フン…俺達が出ないってネバったら、艦長、どんな顔するかね?」

    【第4次(S)】シナリオ「発端」より登場。ブライトの代わりに原作でもしなかった艦長代理の任に就いている。どうも居心地が悪かったらしく、ブライトが戻ってくると安堵のセリフを発していた。そりゃあ、誰だって超過酷を極めるロンド・ベルを指揮する艦長のイスには座りたくないだろう…。能力的にはたいしたことし、経験値を与えるのはもったいないのでアイテム集めにまわしましょう。
    【F(完結編)】今回はブライトが最初からいるので、本来のオペレーターの役割を担っている。しかし、途中からNERVオペレーター軍団が大挙して押し寄せてきて、居場所を失ってしまった。第4次(S)から考えると、こうも扱いの変わるキャラもめずらしい。

    (Written by BOXER-D&ロンド鐘&せんざき&狼牙神&マティオ)(99.8.9)

  • ドゥカー・イク 機動戦士Vガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別:男
    所属:ザンスカール帝国(ガッダール隊→モトラッド艦隊)
    階級:不明
    出身:地球圏
    種族:地球人
    主な搭乗機:ガリクソン、ガルグイユ、ジャバゴ、リシテア
    CV:中田 和宏
    【原作】ガッダール隊の隊長。「地球をバイク乗りの楽園にする」という突拍子もない理想を持つ熱い人。この尋常ならざる情熱が戦闘バイクのガリクソン、果ては「あのどうしようもなく強い」モトラッド艦を生み出した。別にバイクだけに乗っているわけでもなく、「リーンホース浮上」では水中用MSガルグイユで海中から妨害を仕掛けて、ウッソ達をかなり苦戦させた。
     1クールの総集編でベートーベンやバッハの様な妙なかつらをかぶっているが、あれはガチ党員の姿である(あれを地毛だと思うと大変である)。地球に降りてカガチと共に女王マリアに謁見した際、カガチと共に欺瞞と虚飾を交えた報告をしていた(このとき二人して彼女の弟であるクロノクルをヨイショした報告までしていた!)。あまつさえモトラッド艦の形状の特異さが敵の恐怖を誘い、戦わずして勝利できるとまで言い切って、戦闘を根本的に嫌い、ギロチンの使用をも敬遠しているマリアを得心させていた。結果、モトラッド艦の立案者という功績により、リシテアを与えられる。ちなみにリシテアは宇宙巡洋艦で、地球上では車輪で走行し、宇宙空間では車輪を二分し、艦の左右に展開させて航行するアドラステア型の艦である。
     休戦協定を無視して独自で行動中、カサレリアに向かい航行するホワイトアークを発見し交戦状態に入る。一度は退却させられるが、二度目には姿を見失ったオデロ機を探して深追いしてきたウッソのV2とホワイトアークをスパイダーネットで捕獲。あと一息というところで力及ばず隠れていたオデロの機転とウッソの咄嗟の判断に怯み、レンダの乗るMSが破壊されて作戦は失敗に終わる。深手を負って帰ってきたレンダに話しかけるヒマもなく、今までの失態に熱くなったオデロにリシテアの艦橋を破壊されて戦死したのであった。とはいえ、自分の理想をかなり達成できたのだから幸せなほうである。
     戦闘の前にレンダがこっそり描いていた絵をのぞき込み「一度はこういう八角形のログハウスに住みたいと思っていました」と言う彼女にさらっと「自分の部屋は無いのか?」と言い放ち、自分のペンダントをプレゼントしてしっかり彼女を口説いていた。「バイク乗りの楽園を一緒に作ろう」ドゥカー・イクのその夢は果たされなかった。過ぎた破壊に肩を落とすオデロが見たもの。リシテアから立ち上る黒煙の中を疾走する、レンダを後ろに乗せたドゥカー・イクのバイク。レンダの描いた絵そのままの、八角形のログハウスに向かい、楽しそうに走り去っていった。バイク乗り魂よ、永遠なれ。

    「この家には私の部屋はないのかい?」

    【新】原作通りのバイク乗り魂を見せてくれている。序盤はガリクソンに乗って何度か登場。後半では戦艦も任されるがバイク戦艦には乗れない。シナリオ「狂気の力」では最後の意地でガリクソンに乗っている。が、所詮はガリクソン。さすがにこの局面では活躍は望めないだろう。

    (Written by 寿)(97.5.11)

  • 東方不敗(マスターアジア)(とうほうふはい) 機動武闘伝Gガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:ネオ・ホンコン(デビルガンダム)
    年齢:49歳
    称号:前キング・オブ・ハート
    身長:193cm
    体重:85s
    特技:武道全般(流派東方不敗)
    好きなもの:自然
    出身:地球(ネオ・ホンコン)
    種族:地球人(アジア系)
    主な搭乗機:クーロンガンダム、マスターガンダム
    CV:秋元 洋介
    【原作】流派東方不敗の開祖にして、史上最強の武闘家。先代のキング・オブ・ハートにして、シャッフル同盟の頭目的な存在でもあった。性格は勇猛にして豪胆。自分にも他人にも厳しい信念の人である。地球の美しい自然をこよなく愛し、詩歌と四川料理を趣味とする一面も持つ。またネオジャパンのガンダムファイター、ドモン=カッシュの師匠として、彼を10年間に渡って鍛え上げ自らの称号を継承した。
     第12回ガンダムファイトにネオホンコン代表のガンダムファイターとして出場し、圧倒的な戦い振りで優勝を納める。この第12回大会に参加したことがきっかけで、ガンダムファイトの弊害─自然破壊─を己自身の手で演じていたことに絶望し、地球環境の再生に心血を注ぎ込むことを決意する。環境再生の手段として目を付けたのがデビルガンダムであった訳だが、マスターが如何にしてデビルガンダムと接触を図ったかについての経緯は、TV版では一切触れられていない。おそらく、ドモンを弟子にしたことでカッシュ博士とも交流を持つに至り、デビルガンダムの存在を知り及んだのだろう。マスター程の強靭な精神の持ち主であったからこそ、DG細胞を管制下におくことが出来た訳である。
     そしてネオジャパンでデビルガンダム事件が発生したのと時を同じくして、マスターはドモンに称号を継承し消息を絶つ。事件そのものにマスターが関与していた訳ではないが、皮肉なことに事件の発生は彼にとって好都合であったに違いない。しかし環境再生を実現するために、人類抹殺という最も短絡的な手段を選んでしまったのが、不幸の始まりであったと言えるだろう。彼自身、病魔に犯されており、先が長くないことを知った上での決意であったが故に、結果を焦り過ぎたのかもしれない。
     悲愴なまでの決意を胸に秘め、マスターは愛機クーロンガンダム(後にマスターガンダムに乗り換える)を駆って、第13回大会に出場する。TVにおける初登場は、今や伝説の域に達した第12話「その名は東方不敗! マスター・アジア見参」。素手でデスアーミーをなぎ倒す凄まじい姿に、視聴者の誰もが度肝を抜いたことだろう。更にドモンを交えての流派東方不敗の演舞、そして超級覇王電影弾に至る異様なまでのテンションの高さは、もはや只事ではない。世にアニメ作品数あれど、ここまで超弩級のインパクトを誇るシーンはそうお目にかかれるものではない。この第12話をターニングポイントとして、『Gガンダム』という作品そのものがヒートアップしたことを顧みても、東方不敗の登場が本作品にもたらした影響は計り知れないと言えるだろう。
     この後、物語はドモンVS東方不敗というシンプルにして熱い展開へと移行し、新宿シティからギアナ高地へと決戦の地を移して、師弟対決は激化の一途を辿る。怒りの感情に支配され、まるでなっちゃいないバカ弟子を終始圧倒するマスターだったが、シュバルツの教えを受け明鏡止水を会得したドモンにまさかの敗退。「だからお前はアホなのだぁっ!」と叫びつつ反撃に転じるも、新型機ゴッドガンダムに乗り換えたドモンの前にまたもや破れ去る。この痛恨の敗北はさすがに予想外だったと思われるが、袂を分かったとは云えかつての愛弟子の予想以上の成長には、何かしら感じるところがあったに違いない。後の決勝大会で、ドモンをデビルガンダムの新たな生体ユニットにすべくマスターは画策する訳だが、そう思い立ったのもドモンの成長振りが著しく、彼の目にかなうレベルに達したからなのかもしれない。
     物語がネオホンコンの決勝リーグ戦に突入してからは、マスターはシード選手扱いであったため実際にファイトすることはなく、ウォン首相とペアで登場することが多くなる。新宿やギアナ高地での破天荒なまでの暴れっぷりを期待するファンにとっては、寂しいエピソードがしばらく続くこととなった。しかしそこは我らが師匠、ファイトを野望達成の手段としてしか捉えていない政治屋ウォンとは一味も二味も違う、渋く含蓄のあるファイト評を披露して名解説者としての実力を発揮する。流石ストーカーと同じ声だけあって、解説の巧みさは伊達ではないと言えよう(笑)。なお決勝開会式において、今大会に優勝した暁には「東西南北中央不敗・スーパーアジア」に改名すると宣言して、ドモン達(と視聴者)を混乱の渦に叩き込んだ。この辺りの意味不明ぶりも実に師匠らしくて、苦笑するやら微笑ましいやらと言ったところであろうか。
     そして生体ユニットをめぐるウォン首相との軋轢が表層化する中、ランタオ島での本決勝バトルロイヤルの幕が切って落とされた。それに伴い運命の第45話「さらば師匠! マスター・アジア暁に死す」において、熾烈を極めた師弟対決も遂に終焉を迎える(実はマスターにとって劇中での「正式」なガンダムファイトは、回想シーンを除くとこの決勝最終戦だけということになる)。激闘の末、マスターは自らの真意をドモンに吐露するが、「(地球と)共に生き続ける人類を抹殺しての理想郷など、愚の骨頂!」と、その理想を看破され己の過ちを悟る。最後は雄々しく成長した愛弟子の姿に満足げな笑みを浮かべつつ、ドモンに討たれることで自ら終止符を打ったのだった。
     暁の光射す浜辺でドモンに抱き抱えられるマスター。もはや二人の間にはいささかのわだかまりもない。涙にむせぶ師弟は流派東方不敗の詞を叫び合う。そして愛弟子の腕の中でマスターアジアは息を引き取るのだった。リキの入った作画&CV陣、泣けるBGM、そしてラストで画面にオーバーラップする漢詩、全てが見事に融合した珠玉の名シーンにファンはただただ号泣。このラストシーンにおける忌わの際の師匠の姿は、年月を経た今なお語り草である。感極まった今川泰宏総監督が思わず第45話の絵コンテに「機動武闘伝Gガンダム完」と書いてしまった(しかも筆文字でバーンと)という逸話はファンの間では有名だが、それ程までに本話がシリーズをぶった斬るエピソードであったのは間違いないだろう。余談ながら、その凄絶なまでの師匠の死に様に、アニメージュ誌では「東方不敗追悼特集」なるものを巻頭特集に据えた程である。
     その言動からして『Gガンダム』という作品を最も体現していたキャラクターであり、オヤジ大好きの今川監督の常軌を逸した超演出のおかげで、ガンダム史上、いやアニメ史上決して忘れられないキャラになったことに異論はないだろう。「Gガンの真の主役は東方不敗だ」と言う人もいるくらいに本作品を象徴しており、ある意味ドモンの対極に位置する存在として物語を大いに盛り上げてくれた立役者である。
     マスターの過去はその一切が謎に包まれており、劇中において描かれることはなかったが、コミックボンボン別冊『ガンダムファイト7th』において幾分明らかにされている。またB─CLUB誌上でのインタビュー(今川監督執筆)で、出身はネオホンコンのネオ大阪と答えて物議を醸した(笑)。ちなみにマスターは劇中では一度もファイティングスーツを装着することはなかったが、マンガ版では胴着と同デザインのスーツをしっかり装着している。
     なお東方不敗の名の由来は、香港映画『東方不敗(邦題:スォーズマン 女神伝説の章)』に登場する敵役(男を捨てることにより超絶のパワーを得た美貌の魔人というキャラ←散さまみたい)からであり、今川監督はこの映画の劇場公開時にパンフレットに一筆寄せている(というかアニメの東方不敗のお陰でこの映画が公開されたようなものだが)。ちなみにこの映画の続編のタイトルは『風雲再起』である。他にもマスターの布を使った独特の殺陣や意味不明なポーズの数々にも、監督が愛して止まない香港映画の影響が色濃く反映されている。  また小説版では、デビルガンダムによる地球再生と流派東方不敗の不殺の教えとの間で板挟みになり、遂にはアレになってしまうという大変な設定だったが、しかそれだけに一層その信念と生き様は胸に迫るものがあった。ファンは必読。

    「流派! 東方不敗は! 王者の風よ! 全新系烈! 天破侠乱! 見よ! 東方は赤く燃えている!!」

    【第2次G】DCの大幹部の一人として登場、ハマーンやシロッコと違い、そのスタンスはかなり組織から独立したものと推察できる(しかしビアンとは濃いオヤジ同士、気があっただろうなー)。物語中盤、新宿に登場、原作ばりに大暴れした後デビルガンダムと共に姿を消し、終盤のギアナ高地もしくはジャブローにおいて雌雄を決することになる。
     ギアナ高地においては決勝最終戦のエピソードが再現され、ドモンとの一騎打ちという超燃えのイベントが用意されている(展開次第ではドモン以外のキャラで倒すことも可能)。隠しイベントを発生させれば原作第45話のラストシーンが再現される上に、何と最終奥義・石破天驚拳を伝授してもらえるというオマケ付き(いや、こっちがメインか)。忌わの際は相変わらず涙ものだが、この人は原作で壮絶にギアナ高地で倒された(マスターガンダムは完全に爆砕)次の週に平気な顔でネオホンコンに現れ、驚くドモンたちに向かって「わしは現にここにおる、それに何の不思議があろうか」と凄い言い訳で事を有耶無耶にしたという前科があるので、ホントに死んだのか疑わしい(笑)。
     なおジャブローにおいても概ね原作同様のイベントは再現されるが、上記の隠しイベントが存在しないため、マスターの真意が不明のままになってしまう上に、石破天驚拳伝授イベントも発生しない。Gガンファンならば是が非でもギアナ高地ルートを選択するべきだろう。
     能力値的には、全キャラ中トップクラスの攻撃力を誇り、命中・回避・直感も一線級のかなりの強敵。・・・のはずなのだが、愛機マスターガンダムのHPがとんでもなく低いため、能力を発揮する間もなく瞬殺されてしまうこともしばしば(涙)。
    【新】地上編に登場。今回も原作同様かと思いきや、何と宇宙人(!!)という卒倒ものの設定であり、非っ常に支離滅裂かつ無責任な言動でファンを大いに激怒させてくれた。きっとあれはDG細胞で作られたニセモノだ、とでも思い込まなければやってられない気分である。原作と違い、ラストは死なずに故郷であるダグ星系へと帰っていったので、ある意味救われたと言えなくもないのだが。続編(もしあれば)での動向が気になるキャラと言えるだろう。
     今回も能力的に非常に優秀。全キャラ中最強の近攻撃能力を筆頭として、その他の能力値も申し分ない。更にマスターガンダムのHPの上昇によって、ようやくボスクラスらしくなったと言える。ちなみに何故か特殊能力として、明鏡止水を修得していたりする(ドモンは修得していないのに)。
    【F】今回はちゃんと地球人。シナリオ「その名は東方不敗」(リアル系)または「流派東方不敗! マスター=アジア登場!」(スーパー系)より、格闘、回避、技量の三つが全パイロット中最高値というエキセントリックな能力値で登場。もはや定番イベントとなった感のあるドモンとの師弟問答(何とデモアニメで再現!)と生身バトル(場所は新宿でなく仙台だが)もしっかり入っている。
     ちなみに今回犠牲になったのは機械獣で、その凄まじさはブライトをして戦闘指揮を忘れさせ、アスカをしてDVEで喋らせるほどであった。登場した次のシナリオ「DCの陰謀」で原作通りデビルガンダムの手先であることが判明し、それっきり『F』では戦場に出てこない。
    【F完結編】シナリオ「ドモンの危機!! スーパーモード発動!?」から登場。とにかく攻撃力が半端ではない上、ニュータイプ以外で最初に二回行動をしてくる敵パイロットなので要注意。ちなみに顔グラフィックのパターン数が『F』では2種類だったが、今作では主役キャラ並みの4種類にパワーアップしている。このシナリオと次の「ギアナ高地の修行」でドモンにブチのめされた後は、しばらくインターミッションなどで顔を出すだけになるが、地上編「悪魔と呼ばれたガンダム」でドモンとの決着を付けるべくランタオ島に臨む。
     このランタオ島での決戦において、普通に倒すとマスターは死亡し「東方あかつきに死す」のデモ(再現度高し)が見られるが、もしドモンのレベルがマスターを上回っているならば数度の戦闘の後、何と仲間にすることが可能である。何故自分に本心を語ってくれないのか、師匠の胸の内を打ち明けるに足らぬほど自分は未熟か、と切々語るドモンとマスターとの会話は勿論原作にないが、キャラクターを実に的確に捉えた素晴らしい出来映えなので一見の価値あり。
     さて、仲間にはなってもマスターはデビルガンダムの後始末のため一旦地上に残り、実際に戦線に加わってくれるのはシナリオ「運命の炎の中で」(ポセイダルルート)又は「激震の赤い大地」(DCルート)から。乗機は無論マスターガンダム。その強さは折り紙付きだが、元々隠しキャラのような扱いのためインターミッションでの会話が一言も無いのが残念。しかし最終シナリオでは、ウルベのグランドマスターガンダムを「紛い物」と一言で切って捨てる痛快なイベントがある上に、ドモンの赤面ものの告白の際には師匠らしく彼を叱咤激励し、極めつけに石破究極天驚拳のデモアニメまで用意されている。エンディングでの師弟の会話も実にらしくて、悲劇を回避できる可能性のあるSRWらしい幕引きとして評価したい。

    (Written by 三田門人&シャイニングフィンガー)(99.8.9)

  • ドクターJ 新機動戦記ガンダムW
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:なし
    出身:地球圏
    種族:地球人
    CV:稲葉 実
    【原作】怪しいメガネ、怪しい白衣、怪しい左手(メカハンド)の老科学者。だが何を隠そうあの強靭なヒイロを育てガンダムに乗せた、『ガンダムW』影の功労者である。
     元々OZの技師であり、最強のモビルスーツ、トールギスを他のガンダム製作者達、そしてハワードと共に制作した彼だったが、連合に嫌気がさし離脱、ガンダム(後のウイングガンダムゼロ)を(設計図のみ)ハワードを除く五人で共同で制作。その後、彼一人でウイングガンダムを制作、OZ打倒のためにヒイロを地球に送り込む(最も反地球のグループによる命令というものもあったようだが、実際には彼の独断と言っても良い。この事については後述)。
     しかしこの作戦はトレーズの姦計にはまり、失敗。Wガンダムをヒイロに命じて自爆させるが、結局宇宙に進出してきたOZにより、コロニー内反乱組織の代表として他の4人の科学者とともに捕らえられ、カトルの身柄保証を交換条件に、ヴァイエイトとメリクリウスの開発を強制される。しかし彼らが同時に、ガンダムデスサイズ(→ガンダムデスサイズヘル)、シェンロンガンダム(→アルトロンガンダム)を密かに改造、デュオ、五飛に与える。その後カーンズに、またしても4人の科学者とともに拘束された彼は、ホワイトファングにおいてリーブラの建造の協力、ヴァイエイト、メリクリウスの再開発を行う。最もリーブラの主砲を意図的に連射が効かない様設計するなど、ここでも密かに暗躍はしていたが。
     その後の最終決戦の混乱の中、デュオにリーブラから救出された彼らは、そのままリーブラに特攻したピースミリオンに直行。地球に落下するリーブラを押しもどす為、ピースミリオンのシステムを変更、そのままピースミリオンとともに宇宙に散ったのであった。
     こうして宇宙の命運を賭けた闘いの中で死んでいった彼らであるが、実は彼(と他の4人の科学者)は歴史の上でもっと重要な役目を果たしていた事が、『エンドレスワルツ』で判明した。実は真のオペレーションメテオとは、地球にコロニーを落し、その混乱の内にガンダムを降下、地上を制圧するという、言わば全面戦争を布告無しに行なうという、弁解の余地が少しも無い非道な作戦であった。しかしドクターJを初めとする五人の科学者達の、半ば反乱とも言える行動により、オペレーションメテオはガンダムによる破壊活動という、(本来の作戦内容から考えれば)穏便な物になり、地球は崩壊を免れた。もし当初の通りのオペレーションメテオが行われれば、地球圏は『ガンダムX』のような、荒廃した状況になっていてもおかしくなかったであろう。それを考えればガンダムパイロットやトレーズ達よりも、人々は彼に感謝するべきなのかもしれないが、恐らく歴史には彼らの名前はガンダムやトレーズの名前に隠れて、ほとんど残らないであろう。最も彼らはそれでも構わないのだろうが・・・。

    「そうじゃな。しかしワシらは地球と人類を、もう少しかいかぶっておる・・・!」

    【新】ヒイロを地球に送り込んだ他は、いったい何をしているのかさっぱりわからない。これでは本当にただのテロリストである。
    【F】原作通り、父親が殺された直後のリリーナと出会い、ヒイロの生い立ちを語るだけで、特に目立つ行動はしていない。ただロンド=ベルを「コロニーにとっては脅しでしかない」とまるで悪人のように決め付ける、勇気ある発言はなかなか見物。
    【F完結編】シナリオ「うずまく悪意(後)」または「フロンティア4の危機(後)」において、原作同様ヒイロに自爆を支持するのだが、それだけ。後のレディ=アンとトレーズの会話において一応ヴァイエイトとメリクリウスを制作したらしい事だけは語られるが、語られるだけで出てはこない。原作と違い、ほんとに目立ってなく、あまり活動してないのは悲しい。

    (Written by RYUNE&BOXER-D&CHUU)(99.8.9)

  • Dr.ヘル(ドクターヘル) マジンガーZ
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:機械獣軍団
    階級:首領
    身長:175cm
    体重:65kg
    出身:地球(ヨーロッパ)
    種族:地球人(ヨーロッパ系)
    主な搭乗機:空中要塞ナバローン
    CV:富田 耕生
    【原作】エーゲ海に浮かぶバードス島を本拠とする地下帝国を築き上げた大首領。旧ドイツのライン地方に生まれ、当時から神童と呼ばれる天才ぶりであった。奨学金によって大学に入学し、留学でドイツに来ていた兜十蔵と知り合う(仲が悪くなるのは卒業後)。第二次世界大戦中は、ドイツ科学部に招かれ兵器開発に携わる。終戦直前、瀕死のブロッケン将軍をサイボーグ化する。1958年、国際科学アカデミーのバードス島遺跡調査団の隊長としてミケーネ帝国の巨人伝説を調査、巨人兵(ロボット)群を発見。その復元作業には再会した兜十蔵と共に尽力する。密かに巨人兵に仕込んでいた操縦装置で、調査団の科学者達を殺害。翌年再会したブロッケンと共に、機械獣軍団(巨人兵がベース)をその主戦力にした地下帝国を組織。その後発見した夫婦のミイラからあしゅらを作成し、世界征服に乗り出す。マジンガーZが存在しなければ、或いは光子力エネルギーが実用化していなければ、瞬く間に野望を達成できるだけの兵力は持っていたと言える。それを成しえなかったのは、バードス島で兜十蔵を殺せなかったことが大きい。彼の生存を確認後、日本にて殺害に成功するが時既に遅く、地下帝国を揺るがす唯一の存在「マジンガーZ」は完成してしまっていた。その後はこの十蔵の遺産、並びにそれを構成する超合金Zと光子力エネルギーを生むジャパニウムが彼の最大目標になる。目的別に機械獣を編成、毎週のように光子力研究所陥落に尽力する。しかし、甲児駆るマジンガーZの強さ、そして部下の失態が繰り返されることにより、作戦は毎回失敗する。最後は新本拠地である地獄島へマジンガーZに乗り込まれ、その攻撃によって爆死。夢は潰える事となる。しかし、捨てる神あれば拾う神あり。彼の天才的な頭脳と異常とも言える執念を買ったのか?ミケーネ帝国の長「闇の帝王」は、暗黒大将軍亡き後の戦闘獣軍団を率いらせるため、彼を「地獄大元帥」として復活させるのだった(エンサイクロペディア『地獄大元帥』参照)。
     パラノイアで性格は冷酷無比…のはずだが何故か部下の面倒見がいい。しかも、作戦が失敗すると自分が原因でも部下のせいにしてしまう酷い男なのに、意外にも部下の信望は厚い。これは部下の扱いにおいて、アメとムチを上手く使い分けたからかもしれない(ただ冷酷なだけの悪の組織のボスとはこの点が一味違う)。あしゅら男爵が失敗続きと見れば、ブロッケン伯爵を戦線に投入、お互いにライバル意識を持たせ競い合わせることで作戦能力の向上を謀る。当初には最新の飛行要塞グールを与えるなどブロッケンを優遇し、あしゅら男爵を悔しがらせておいて、その後、海底要塞ブードが完成するとあしゅら男爵に期待の言葉をかけるなど、その手腕はなかなかのものである(より適した部下に、適した兵器を…の見方もある)。あしゅら男爵の最後に際してはその死を悼んで号泣し、仇討ちのためにあしゅらに似せた機械獣ジェットファイヤーP1を造るなど、見かけ以上に情に厚い。地下帝国の意外なまとまりの良さは、こうした彼の手腕と人柄に依るところが大きかったとも考えられる。加えて、彼の用いる部下は全てヘルに命を再度与えられた経緯を持つ(各軍団員も、鉄仮面はローマ兵士、鉄十字はドイツ軍の戦死者を再生しているのではないかという推測も立てられる)。その点がヘルに対する忠誠心につながっているとの見方もできる。彼の野望への協力者が少ないように見えるのは、彼自身が他人を信用していなかったこともあるだろう。地下帝国内で爵位を用いているが、同じ人種、同じ時代、同じ軍だったブロッケンをやや上に見ているのかもしれない(階級は男爵よりも伯爵が上)。ゴーゴン大公とは遺跡発掘時に出会い、あしゅらが死ぬ前後に、協力を要請している。
     劇場版では『マジンガーZ対デビルマン』に登場。ステッキから放たれるテレパシー操縦光線でザンニンやシレーヌなどのデーモン一族までもを操り、マジンガー破壊を企てる。余談ながら、桜多吾作氏の「マジンガーZ」には「戦え!Drヘル」というまるまるヘルが主人公のエピソードがある。そこで語られている彼の生涯(公式設定ではない)もなかなかおもしろい。未読の方はご一読を。
     このキャラクター以前にも悪の秘密結社の首領は数多いが(マジンガー前夜は仮面ライダー全盛時)、それまでのヒーロー番組のステレオイプな敵役としての路線を継承しながらも、正体不明でない敵の首領(正義側と似た立場)を描いたのは特筆すべき点だろう。

    「ついにっ、わしが世界を征服する時が来たっ!」

    【第4次(S)】意外なことに今回が初登場。でもあしゅら達の失敗のせいでDCではかなり下の地位に降格されているらしい。戦士の資質はあまりなく、グールで沈められる為だけに登場してると言っても過言ではない。
    【新】なぜか異星人バルマー帝国にあしゅら男爵と鉄仮面軍団とともに荷担している。戦闘参加はしない。あしゅらが最初から役に立たないと認めている辺りに原作からの成長がみられる。
    【F】扱いはほぼ第4次(S)とは変わらないが、声が入って当時の雰囲気そのままのヘルを楽しめる。ただ、どうもギャグ要素が強まっており、本編の様なマッドなイメージは弱い(「風邪ひいてまんねん」のセリフなど、本来のヘルだと吐きそうもないんだが)。デビルガンダムに興味を示すなどマッドサイエンティストらしい暗躍はするのだが、SRWでは間抜けなイメージが強まっているため、どうも知的なイメージが薄いのは残念なところ。さすがにボスクラスなので気力が上がってくると一撃の攻撃力は強いので、過度になめてかかると思わぬ大ダメージを食らうこともある(命中率は相変わらず低いけど)。
    【F完結編】Fの時よりもレベルは上がっているが、こちらでは他のボスクラスユニットが軒並み桁違いの能力を持っているので最弱と言える(ああ、嘆かわしい)。またもグールに乗って出てくる点でも不利といえ(HPや攻撃力は上がっているけど命中率は悪いから…)、「幸運」或いは「努力」持ちの格好の餌食となっている。そろそろお年なのだし、後方で指示を出すだけの立場に収まっていた方がよいのかも(ヘルのことだからぜったい嫌がるだろうけど)?

    (Written by 藤井 靖一&Mynote&PSY)(99.8.9)

  • トクワン 機動戦士ガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:ジオン軍(突撃機動軍)
    階級:少尉
    出身:地球圏
    種族:地球人
    主な搭乗機:ビグロ
    CV:政宗 一成、戸谷 公次
    【原作】シャアの部下。ザンジバルに乗っていた。ホワイトベース追撃中にアムロのガンダムに愛機ビグロで手を出し(ホントに「手」を出して掴んでた)、反撃されて死亡。じつはデミトリーの直属の上司にあたり、部下からの信望も厚い。
     敵を超加速で攻撃したらどうなるか、復活までどんくらいかかるか知ってる珍しい奴(笑)。

    「このビグロのスピードをよけられるかな?」

    【第3次】原作通りというわけにはいかず、ガブスレイで登場。クローアーム、MAモード、…ビグロに乗りたかったぞ! という、せいいっぱいの表現だろう。でも彼のような「顔だけあるノーイベントキャラ」には…致し方ないだろう。

    (Written by 藤井 靖一)(97.5.10)

  • ド=ズール 超電磁マシーン ボルテスV
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別:男
    所属:ボアザン軍(地球征服軍)
    階級:将軍(獣士製作担当・ハイネル監視役)
    身長:165cm
    体重:71kg
    出身:ボアザン星
    種族:ボアザン星人
    主な搭乗機:スカールーク
    CV:徳丸 完
    【原作】ボアザン星地球征服軍の将軍。総司令官ハイネルの元で、攻撃獣士の制作を始め、情報収集と分析及び作戦立案を行う。性根は小悪党だがなかなか優秀で、最初の戦闘後、早々にビッグファルコンの位置を突き止め、また作戦立案については、人の心理を突いた巧妙な作戦が多く、かなりの効果を挙げている。音声変換装置により、剛健太郎が裏切ったと見せかける作戦では、結果として浜口博士の命を奪うという功績を挙げている。
     実はハイネルの謀殺をもくろむ皇帝ズ・ザンバジルによって送り込まれたスパイ。但しズール自身は、ザキ公爵の言葉を聞くまでザンバジルがそこまでハイネルを疎んじているとは、そして自分が何を期待されていたのかを理解していなかったようである。表面上は忠誠を誓いながら、裏切るというタイプだが、裏ではハイネルのことを「能無しの若造」と罵っているものの、貴族の性が、やはり皇帝の血筋であるハイネルには気後れするところがあるようである。ハイネルの謀殺に関しては、最後まで逃げ腰であった。あるいは、貴族社会で生きてきた彼にとって、気に入らない人物にへつらうのは特に苦痛ではなかったのかもしれない。しかし貴族である以上、皇帝の意向に従わぬ訳にはいかず、それでハイネルの謀殺を企んだのではないか? ハイネルを裏切るために、ことさらハイネルを罵っていたのも、皇族謀殺の後ろめたさから自分を鼓舞するためだったのかもしれない。
     一方、ハイネルの方はというと、カザリーンの進言を受けるまで全くズールを疑っていなかったようである。彼の場合、ズール個人というよりボアザン貴族そのものに幻想を抱いているフシがあり、偉大なるボアザン貴族が裏切りのような卑劣なマネをする筈がない、と無条件で思い込んでいたようである(皇帝ザンバジルの仕打ちにも全く疑いを持っていなかったようであるし)。ハイネルがズールの裏切りに対し、過酷な仕打ちを行ったのも、信頼を裏切られたことと、彼の信ずるボアザン貴族がかかる卑劣な行いに及んだことへの怒りではなかっただろうか?

    「ハイネルめ、この能なしの若造め、オマエの命もあとわずかだ」

    【新】原作同様、ハイネルの部下でありながら、ハイネルを裏切るキャラクターとして登場。密かにデスクロス四天王と通じたり、地球人の戦法を研究したといって、精神コマンドの使用可能な獣士を制作したりと色々動いている。ハイネルとの複雑な関係はかなり単純化されており、この辺りはゲームでは仕方がないといったところ(『ボルテスV』の心理サスペンス主体のドラマは、SRWのシステムでは辛いかもしれない)。しかし、少々キャラクターが小悪党のパターンに単純化され過ぎており、ズールのキャラクターが出ていないのは残念。

    (Written by Mynote)(97.3.21)

  • ドズル=ザビ 機動戦士ガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:ジオン公国軍(宇宙攻撃軍)
    階級:中将(宇宙攻撃軍司令)
    年齢:28歳
    身長:210cm
    出身:サイド3・ジオン公国
    種族:地球人
    主な搭乗機:ビグザム
    CV:長堀 忠夫(現:郷里 大輔)(TV版)、玄田 哲章(劇場版)
    【原作】「うぉぉぉ!やらせはせん!やらせはせんぞぉぉ!!!!」の機関銃掃射で有名な、ザビ家の次男。ジオン宇宙攻撃軍司令官。階級は中将。
     他のザビ家の連中が頭脳派風なのに彼は見るからに肉体派。2mを越える巨体に傷だらけの顔と、少し前のスーパーロボット物ではよく見かける力押しの作戦指揮官といった風情である。だが、当時としてはリアルな設定を背景とした『ガンダム』の中に置かれたことにより、以降のリアルロボット物の”漢”らしい敵役の素地を作るなど、後に与えた影響は大きいと言える(ただ、こういったキャラクターの素地となったのは、長浜監督の『ボルテス』に登場したジャンギャルや『ダイモス』のバルバスがルーツとも言える)。
     原作第三話でシャアの上官として登場(ザビ家一党では、一番最初の登場である)し、ホワイトベースを補足した彼に追撃を指示したが、いつかは自分をも使いこなす優秀な指揮官になるであろうと可愛がっていた弟ガルマを守りきれなかったことから彼を即刻左遷。しかし、姉のキシリアがそんなシャアを拾い上げたことから、元々彼女とそりの合わなかったこともあり
    、対立関係をさらに深めることとなる(図らずも、シャアは二人がさらに協調できぬよう溝を深めたと言える)。また、これが後に、ソロモン戦における敗退の原因の一つとなっている(劣勢に追い込まれる中にあって、ドズルは副官ラコックが提案したキシリアへの援軍要請を敢えて却下している)。
     自ら率いるソロモンの兵力で連邦を退けようとするが、新兵器ソーラーシステムによって徐々に追い込まれる。もはやこれまでと悟ったドズルは、総員に撤退を指示し、自分はビグザムを駆ってただ一人連邦艦隊に突撃してゆく(もちろん彼は自分一人でソロモン戦敗退の責任を取るためにたった一人で出撃したのであり、けして指揮がいやになったからとか闘いが好きだからという理由ではない。また、敵艦隊に肉薄したのも、自らが囮となって部下達の撤退の時間を稼ぐためもあった)。
     ビグザムで連邦の艦隊を次々と破壊していくがスレッガーの特攻により活路を見出したアムロのガンダムにより、ビグザムは行動不能に。それでも諦めない彼は、機関銃片手にガンダムを撃つ。結局アムロはそのドズルの背後になにか悪魔めいたものを感じて恐怖のあまり一気にトドメを刺すのであった。このドズルの背後に見えた悪魔は、ジオンのザビ家の悪意だとか、闘い(戦争)のもつ狂気だとか言われているが未だ定かではない。もしかすると、ドズルがガンダムに向けた一歩も引かぬ気迫だったのかもしれない(余談ながら、TVでは悪魔的に描かれていたが、映画ではかなりぼやかした不気味な影のような形で描かれている)。TV版アフレコの際には声優の長掘氏(現:郷里大輔氏)をして「実に気持ちの良い役。あんな風に豪快に死ねたらなあ」とまで言わしめ、ギレン役の田中祟氏(現:銀河万丈氏)には「俺のギレンも負けてられない」と襟を正させたというくらい、見ている者に「武人」「豪の者」の感じさせる男であった。一人娘は後のグリプス戦役で表舞台に現れることになるミネバ・ラオ・ザビである。連邦のソロモン攻略の折りはまだ赤ん坊であった(『キャラクター名鑑:ミネバ・ザビ』参照)。このミネバを、妻ゼナと共にソロモンを脱出させる際に、自らのジオン軍人としてのあり方を語るシーンは、彼が何のために戦っているのかをひしひしと感じさせる。
     なお、MSVでは彼の専用ザク(武器は、なんと巨大ヒートホーク)が存在し、設定によれば、一週間戦争の際、この機体を自ら駆って戦ったとなっている(余談ながら、この時の護衛機は、ソロモンの白狼ことシン=マツナガ)。

    「私は軍人だ…ザビ家の伝統を創る軍人だ…死にはせん! ゆけ! ゼナ! ミネバと共に!」

    【第2次(G)】DC軍基地司令官としてビグザムで拠点防衛に登場。あしゅら男爵にタメグチをきかれる(!)という、第4次からは考えられないくらいかわいそうな扱い。ビグザムもフォウのサイコガンダム程度で「くいとめられる」程の戦力なので到底原作のような鬼気迫る闘いなど展開出来るはずもない。
    【第3次】ルートによって最終面近くまで生き残るのと途中ソロモンでイベント死亡するのの2種類がある。前者はギレンの腰巾着のようでイマイチ印象が悪い。後者は原作通りにミネバを逃がし一人ビグザムを起動させ戦線に参加。スレッガーを特攻させるイベントをおこなうと経験値もお金も手に入らないが、是非見るべきなので最初はガマンである。
    【F完結編】クローン技術によって復活を果たすが、娘であるミネバに本物のお父様ではないと避けられてしまう。それ故意気消沈するもののそれがキッカケで自分の存在という物に疑問を抱く。そして自分が本物のドズル=ザビではないという事を悟るが、自分の存在を否定する事を認める事を恐れていた…。出撃直前、ダミーバルーンの攻撃(またはヤンロンのメギドフレイム)によって破壊されかけたソロモン内部において、ミネバを瓦礫から救うべく自ら盾になる。そしてその時、自分が以前のドズル=ザビでない事を告げる。だが、ミネバは助けられたとき父の存在を感じ、ドズルを自分の父様だとはっきりと認識する…。だが、ドズルはそれに浸る間も無くロンド=ベルとの決戦へと望む…最後に愛娘をしっかりと抱擁して…。
     とこのようにF完結編のオリジナル設定を非常に上手く生かされたキャラだった。この一連のイベントはF完結編の名エピソードの一つに間違いなく数えられると言えるので必見。

    (Written by 藤井 靖一&狼牙神&マサキ)(99.7.8)

  • 戸田 突太/トッポ(とだ とった) 無敵鋼人ダイターン3
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:破嵐財閥
    身長:130cm
    体重:35s
    年齢:10歳
    主な搭乗機:ダイターン3、ダイファイター
    CV:白石 冬美
    【原作】第2話「コマンダーネロスの挑戦」において、反重力装置の実験場となったエリントン市に残っていた少年。侵入した万丈の手助けをしたことから以後、万丈と共に行動するようになる。彼の両親については不明である。
     年齢のわりに情報収集に優れていたり、万丈の乗る大型バイクを操ったり、はてはダイターン3まで操縦することから、メカニックに強いようだ。
     非常に頭も回るのか、ダイターンを操縦したときは、マサアの母性本能(コンピューターにそんなのあるのか?)をくすぐって、ダイターンへの搭乗口をあけさせたりしている。
     トッポというと、エンディングでダイターンの操り人形で楽しそうに遊んでいるシーンが有名で、あの人形を欲しがったファンも多いとか。

    「ねぇ兄ちゃん、あいつらと戦うんだろ? おいらも手を貸すよ。」

    【第3次】シナリオ「噂の破嵐万丈」で登場。顔キャラだけではあるが、ちゃんと登場させている点に、スタッフのダイターンに対するこだわりを感じさせる。
    【第4次(S)】登場シチュエーションは、ほぼ第3次と似ているものの、今回はビューティーと作ったシメサバの酢をきれいに洗い流し、万丈が食中毒を起こす原因を作ったりしており、なかなか原作らしい活躍(?)ではあった。
    【F完結編】キャラクター辞典に一言モードが付いていること以外はあまり大した活躍はないが、シナリオ「日輪は我にあり」での、万丈不在のダイターンを誰が操縦するかで、ビューティーやレイカと一悶着したり、ギャリソンにまだ無理と諭されたりして拗ねる等は、なかなか原作っぽいといえる。せっかく声が入ったのだから、原作のエピソードにもあったことだし、後のSRWでは一度くらい操縦してほしいものである。

    (Written by 狼牙神)(99.8.5)

  • トッド=ギネス 聖戦士ダンバイン
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:ドレイク軍→クの国
    階級:聖戦士
    出身:地球(アメリカ・ボストン)
    種族:地球人(アメリカ人)
    主な搭乗機:ドラムロ、ビランビー、ビアレス、ライネック
    CV:逢坂 秀実
    【原作】ショウと共に地上より召喚された元アメリカ空軍兵士。自称トップクラスとのことだが、召喚されたアレンを見てから功を焦ったりしたところから、本当のところはどうだったのか?
     性格はまさにヤンキー。大雑把にして自己中心的。しかし、処世術や話術にはたけており、また、案外ナイスガイな面ももつ。戦闘能力も高く、ショウと五分で渡り合える戦士といえる。もし、ショウでなくトッドがギブン側に寝返っていたら、どうなったのか興味はつきない。母親思いな面があり、ファンの間では当初「マザコンでは?」と噂された。
     当初、ダンバインを駆るが撃墜され、以後カスタム・カラーの「ドラムロ」で幾度となくショウに対決を挑むが、ことごとく敗れ、ついには、一時行方不明になってしまう。ニクス・ティターン(実は、エ・フェラリオのナックル・ビー)に助けられた彼は、傷がいえたのを理由にニクスのもとを去り、クの国王「ビショット・ハッタ」の元に身をよせ、「ビアレス」を与えられる。その後、クの国の聖戦士としてショウの前に何度となく立ちはだかり、最後の対決にはついにハイパー化するが、ショウの前に敗れ去り戦死する。

    「ショウ…いい夢を見させてもらったよ…ママン!」

    彼のいい夢とはなんだったのか?それに答えたショウのセリフが胸を打つ。
    「これが…いい夢かよ!!」
    【EX】なぜかゴラオンにくっついて、味方として登場。…まあ、EX自体がオールスター戦みたいなもんだし、いいかという感じである。原作と同じくビアレスで登場するのでなかなかうれしい。できればそのままビアレスに乗せたまま使いたい。後半はライネックで出撃、なんていうのもいいかも。…ダンバインに乗せる…本人はこりごりか?
    【第4次(S)】やっと敵役で登場し、ショウのライバルの面目躍如。シナリオ「浮上」では愛機ビアレスでロンド・ベルを苦しめる。「攻撃が当たらん!」「ビームが効かん!」と、プレーヤーをいらいらさせ、インパクトを与えたことだろう。独特の口調のセリフもぜひ聴きたい。
     ところが、この後は意外に出番は少なく、シナリオ「トータル・バランス」あるいは「ビヨン・ザ・トッド」でのみ登場する。このときはライネックに乗る。「ビヨン・ザ・トッド」ではハイパー化イベントがあって、例のセリフが聴ける。
    【F】すでに役者を引退していたCVの逢坂秀実氏を、スタッフが興信所まで使って探し出したというのは有名な話である。Fでの出番は一度、シナリオ「浮上」にてビショット軍のエースとして登場するのみ。いきなりライネックに乗っており、能力的にもショウ、バーンに次ぐ手強い聖戦士。「努力」「熱血」「根性」「気合」「魂」と意外に精神コマンドがアツい。
     また「浮上」ではショウで説得を試みることができる。とりあえずその場では会話が見られるだけで何の進展もないのだが、完結編で仲間にするためには必要な手順の一つである。
    【F完結編】シナリオ「悪意のオーラ」より登場。このマップでマーベル、ショウの順で説得し、なおかつ後のシナリオ「トレーズ、立つ」でもう一度ショウで説得すると、さらに後の「ボストンに陽は暮れて」で仲間になってくれる。ドレイク軍がボストンを攻撃していることを知ったトッドはビショットの元を飛び出し、ママと故郷を守るべく単身ライネックで反旗を翻す。そこにロンドベルが到着し……という何とも燃えるシチュエーションである。説得にかかる手間も含め、今作においては「ハイパー・ジェリル」を超えるダンバイン系最大のイベントと言えるだろう。ちなみに上記の説得手順のどれか一つでも欠かすと、第4次同様シナリオ「ビヨン・ザ・トッド」でハイパー化し、死亡する。こちらも映像、DVE付きのリキの入ったイベント。
     仲間にした場合ショウには及ばないが、サブ聖戦士として充分使える。本来敵パイロットであるため二回行動レベルがショウより低く、そのため特にレベル50前後ではショウより使えると言ってもいいくらいである。乗機ライネックもそれなりに優秀。……なのだが「ボストンに陽は暮れて」で大暴れした敵仕様の超絶ライネックが、ロンドベルへ持ってきた途端凡庸なただのライネックに変わっているのにガッカリした人も多いだろう。
    (Written by 狼牙神&ロンド鐘&Gemma)(99.8.9)

  • ドッパ=ブフ 伝説巨神イデオン
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:バッフ・クラン軍
    階級:不明
    通称:「双子の悪魔」
    出身:バッフ・クラン
    種族:バッフ・クラン人
    主な搭乗機:ロッグ・マック
    特記:エスパー
    CV:二又 一成
    【原作】第20話「迫撃!双子の悪魔」に登場した双子のブフ兄妹の兄の方。惑星表面の殆どを海が占める星フラッグスターにおいて、ギャムス・ラグ指揮下の元、ソロシップを攻撃する。まれに双子の間でみられるテレパシー能力(?)を活かすことにより、妹との連携の取れた攻撃を行う。悪魔とまで周囲に言わしめるほど、その戦法は激しいモノだったのであろう。
     ロッグマックの防御力の高さを活かして、ソロシップのバリヤーを突破する特攻攻撃を掛けたものの、機転を効かせたベスがバリヤーを切ることで、周囲の海水を巻き込むことによって引き離されたところをイデオンに撃破されるが、なんと、頭部脱出カプセルで再びソロシップに立ち向かっていく。しかし、バリアーに阻まれ、壁に当たったコマの如く弾き飛ばされあえない最期を遂げるのだった(そのいまわの際に、妹にあとは頼むとテレパシーで伝えている)。最初はイデオンをなめてかかっていたが、その防御力の高さに驚愕し、遮二無二に特攻攻撃を繰り返していたことから、案外、熱くなりやすい武人だったのかもしれない。
     余談ながら、ベス等にカララがブフ兄妹のことを説明していた際、超能力という言葉を受けて、彼女が”スーパーマン”と返していることから、バッフクランにおいても、超能力というものに対して、地球とそう変わらない認識が持たれていることを伺わせる。

    「バリヤーを破れ、ロッグマック!!」

    【F完結編】キヤヤとセットで2つのシナリオに登場する。ロッグ・マックに乗ってくるが、エスパーの描写などはまったくないため、典型的な「出るだけ」キャラになってしまっている。

    (Written by 狼牙神&BOXRE-D)(99.6.16)

  • トマーシュ=マサリク 機動戦士Vガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    性別:男
    所属:リガ・ミリティア
    階級:不明
    年齢:17歳
    出身:ハイランド
    種族:地球人
    主な搭乗機:ガンブラスター、ホワイトアーク
    CV:関 智一
    【原作】ハイランドの子供達の一人。リガ・ミリティアと合流してからしばらくは、「魚の骨」やホワイトアークでの援護・補給を行っていた。しかし、中盤以降はオデロと二人で、オリファーからモビルスーツの操縦訓練をうけていたため、徐々にガンブラスターで出撃するようになる。一度、マーベットのゾロアットを持ち出してザンスカールと戦った事もあったので、初めからある程度の操縦センスは持っていたようだ。
     オリファー亡き後は、シュラク隊の一員として、マーベットの心の支えとして、最後まで立派に戦い抜いた。

    「この程度でなんだってんだ!」

    【第2次G】能力はそれなり、精神コマンドもどっちつかずで、戦うにもサポートにも中途半端なキャラ。戦艦に眠らせていたままという人がほとんどであろう。
    【新】これまた中途半端な精神コマンドで、非常に使い方が難しい。攻略本を見ないでやっていた人にはただの探索係でしかないだろう。相棒のオデロがニュータイプに覚醒して使えるキャラになったため、置いてきぼりをくらってしまった悲しいキャラである。

    (Written by DARK)(97.4.12)

  • 巴 武蔵(ともえ むさし) ゲッターロボ
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:浅間学園(柔道部)→早乙女研究所
    職業:高校生
    出身:地球(日本)
    種族:地球人(日本人)
    主な搭乗機:ゲッター3
    CV:西尾 徳
    【原作】恐竜帝国の攻勢に際し、リョウと共にミチルの頼みでゲッター3及びベアー号のパイロットとなった男。通称ムサシ。浅間学園柔道部主将。実力四段。柔道殺法「大雪山おろし」を得意技とし、ゲッター3でも応用する。ゲッター初搭乗時、戦闘コスチュームとして彼が家から着てきた格好は、赤胴にドカヘル、マント、下着は褌、そして背には日本刀(?)。すごいセンスであるが、彼の戦いへの意気込みが感じられ、その後もこの衣装を愛用することとなる。爬虫類が嫌い、バイクはおろか自転車にも(遊園地のゴーカートすら)乗れない…と対恐竜帝国戦を繰り広げるゲッター操縦者としては欠点を数多く持つ。しかし、流石ゲッターチームの一員というか、他のメンバー同様に欠点克服の為の努力は惜しまない(この2点も作中で克服)。またゲッター3の改造と言う点でも手を変え品を変え努力を重ねていた。チーム内ではサイドカーに乗ることもあって、同級生のリョウと行動してることが多い。それだけにリョウに対してのライバル心は時折表面化する。チームで一番感情の起伏が大きく、無鉄砲、一本気、オッチョコチョイなどなど…落ちついたリョウ&ハヤトに変わりストーリー進行に一役かっている。涙を流しているシーンも実に多い。多くの合体ロボット作品に登場する「気は優しくて力持ち」という3号機パイロットの原型であるが、決定的に違うのは少々支離滅裂的な所があることである。それが良い意味で目立つため、後の合体ロボのデブパイロットによくある「でかいだけで目立たない」という欠点を持たない(専用のロボット形態があることも大きい理由)。ロボット自体も各形態でカラーがはっきり出ていたが、同様にキャラクター設定も見事な色分けである。リョウやハヤトがヒーローキャラ(熱血な優等生・クールでニヒル)であるのに対し、彼は三枚目キャラであり、劣等生であり、それを負い目としていた(先にあげた欠点のせいもあるだろう)。チームとしてのハメを外す行動(成否に関わらず)は彼の行動によることとなるため、出番は多い。決してかっこいい描かれ方ではないが、視聴者の印象に残り、スタッフにも気に入られるキャラクターとなった。「ムサシ先輩を男にする!」と意気込む後輩ジョーホーの登場によって、努力するムサシのイメージはより強くなる。作品中、ヒロインの早乙女ミチルはもてまくっていたが、ムサシも例にたがわず憧れていた。戦闘理由すら、ミチルのためであると強く自覚するくらいに…。
     第51話「恐竜帝国のほろびる日」ムサシとの永遠の別れがおとずれる。ゲッターでは倒せない最強のメカザウルス「無敵戦艦ダイ」。この強敵を倒すための三段式ロケットミサイル発射の際に、最後のムサシがミスを犯し計画は失敗。各ゲットマシンは大破。リョウとハヤトも重傷を負う。残された手段はコマンドマシンで再挑戦するしかない。傷ついたリョウ、ハヤトはこの危険なパイロットに志願。早乙女博士までもが戦闘スーツに着替える中、ケガ人あったミチルも人知れず格納庫へ向かう。ムサシは荒っぽいやり方でミチルを気絶させ、コクピットに乗りこむ。自分のミスに負い目があるムサシは他の誰にもこの操縦幹を触らせることはできなかっただろう。特に自分が愛するミチルなら尚更だ。
     単身、ダイに挑むムサシ。迎え撃つメカザウルスの攻撃でエンジントラブル。肝心のミサイル発射装置も故障…もう間に合わない!。そのままダイの口から内部に突入。…そしてダイの動力部へ体当たりして爆発。しばらく動いた後、大音響を上げて沈む無敵戦艦。
     恐竜帝国は滅んだが、早乙女研究所でその勝利をもろ手を挙げて喜ぶ者は一人もいなかった…。それは、その傍らにひとりのオッチョコチョイが二度と帰って来ないことがわかっているからなのだ。
     劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボG空中大決戦』では、オープンゲットで離脱中、操縦ミスによって空魔獣クランゲンに撃墜され死亡する。
     このようにムサシの最期はいわゆる特攻のような自爆とはニュアンスが異なる。
    「だっておいらまだやらなきゃならないことが、一杯ありますからね」
     コマンドマシンの中で彼はこう答えている。彼は生きてみんなの元に戻ろうと思っていたのだ(出撃前に「こんなもの邪魔だ」と愛用のコスチュームを格納庫に投げる描写もあるが)。ケガ人のミチルを当て身で気絶させたことに対しても戻って謝ろうと言っている。これは大きく誤解されている所である。なぜこのような誤解が生まれたかというと、再放送の機会も余り無かったゲッターにとって、コミックス版で作品を確認する人が多かったためである(ロマンアルバムのダイジェストもその一因)。
     そのコミックス版での最期は次のようである。早乙女研究所へ大攻勢をかける恐竜帝国。切り札ゲッターロボG完成まで間に合わない。時間稼ぎにイーグル・ジャガー号を自動操縦としたゲッター1で出撃するムサシ。自らゲッターの腹部を裂き、ゲッター線増幅装置を抉り出し、オーバーロードによって迫りくるハチュウ人類をまとめて倒そうとする。ゲッター線の影響か?皮膚がただれていく中、ムサシは多くの敵を道連れに爆死するのだ。石川賢氏の構成の魅力もあって、TV・劇場版より印象深いことは確かだろう。
     企画段階では初代ゲッターチームは全員が死亡(リョウのみの案もあった)であったが、様々な事情によりムサシに白羽の矢が当たった。印象的なキャラクターであっただけに残念がったファンも多い。(ファン以外には)この死という事実のおかげで、ムサシを思い起こす人も多い。実際には、コマンドマシン脱出装置の故障は描かれず、動力装置破壊後、爆発まで時間が少しあったこともあり、彼が生きていると信じてみるのも一興かと思う。

    「ミチルさん、俺が死んだら線香の一本でも供えてくれ…!」

    【第2次】冒頭から登場。飛行ユニット優遇の法則により、ゲッター1であることが多いため目立たないかも。インターミッションではそこそこ目立っている。主役メカ3体は第 話でバージョンアップするが、メンバー中唯一原作で搭乗経験のないゲッターポセイドンに乗る。途中死んでしまうのでは?と思ってたファンには嬉しい誤算であった。
    【第2次G】第2次と同様ベンケイが登場しないのでそのままポセイドンに。第2次ではゲッターサイクロンが最強必殺技であるが今回は大雪山おろしを使える!。ベンケイがゲッター3で大雪山〜より、ムサシがポセイドンで大雪山〜の方がファンは納得行くかも。
    【第3次】「熱血」が使用出来る点と大雪山おろしの強さで大活躍。マップに水があるとムサシの出番を増やすプレイヤーも多い。ポセイドンには乗らず、TV版とコミックス版をアレンジした特攻イベントが用意された。単身ゲッター3(ロボット大鑑『ゲッター3』参照)で出撃、早乙女研究所に迫るメカザウルス・ダイに突っ込み戦死する。その後もSRWではザコのように登場するダイ1体とムサシの命をひきかえに(ゲッターもだけど)というのは演出的にはイマイチか?(ダイだけではないがスーパー系敵ユニットのスタッフの扱い方が下手とも言える)。どうせならたくさんのメカザウルスを巻き込んで散って欲しかった。後のイベントでリョウが「いくぞ!ハヤト!ムサシ!」と言ってしまい「あ…そうか…ムサシはもう居ないんだったな…」と話すのが印象的であった。今作エンディングで早乙女研究所に流れる星。それを見てムサシを思い起こす人は多い。今後はベンケイと一緒に登場するIF〜も見てみたいものである。

    (Written by しも&藤井 靖一&PSY)(99.8.9)

  • ドモン=カッシュ 機動武闘伝Gガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:ネオ・ジャパン
    生年月日:FC39.7.24
    年齢:20歳
    身長:180cm
    体重:78s
    星座:獅子座
    血液型:0型
    称号:キング・オブ・ハート
    特技:武道全般(流派東方不敗)
    出身:ネオ・ジャパンコロニー
    種族:地球人(日系)
    主な搭乗機:シャイニングガンダム、ゴッドガンダム
    CV: 関 智一
    【原作】「機動武闘伝Gガンダム」の主人公。コロニー格闘技の覇者にして、最強の証「キング・オブ・ハート」の称号をもつ、愛と怒りと悲しみのガンダムファイタ─である。9歳の時、ある事件がきっかけで東方不敗マスターアジアに師事し、以後10年間彼の元で修行を積み、称号を継承される。その直後、マスターアジアは突如としてドモンの前から姿を消し、時を同じくしてネオジャパンでデビルガンダム事件が発生する。この事件こそがドモンの運命を大きく変える引き金になるのであった。
     ネオジャパンに呼び戻されたドモンは、兄キョウジがアルティメット(デビル)ガンダムを強奪したこと、そのために母ミキノは死亡、父ライゾウは永久冷凍刑に処せられたことを聞かされる。久方振りに帰郷してみれば、懐かしの我が家がとんでもないことになっていた訳で、歴代ガンダム主人公の中でもその運命の流転振りはトップクラスであろう。
     事件後、ドモンは父の釈放と引き替えにガンダムファイトでの優勝、そして地球に逃亡したデビルガンダムの捕獲もしくは破壊を命じられる。そして第13回大会にネオジャパン代表のガンダムファイタ─として、シャイニングガンダムを駆り出場することとなる。
     性格は粗暴で猪突猛進型ではあるが、仁義を重んじ正義感は人一倍強い。無愛想で他人と接するのはうまくないものの、子供には優しい一面を垣間見せることもある。決してすさんでいる訳ではなく根は心優しいのだが、デビルガンダム事件によって精神的に深い傷を受け、心がささくれ立っていると行った感じだろう。しかしそんなドモンもガンダムファイトを通して多くの武闘家達と拳を交えることで、心身共に成長していく。
     番組当初(1クール目)におけるドモンはキョウジを捜すことしか眼中になく、まだまだ未熟者といった印象が強い。パートナーのレインの心配をよそに単独行動をとることが多く、行く先々で騒動を起こしてはレインに絶交されそうになっていた。後に共闘することになる、新生シャッフル同盟の仲間達とのファイトを交えつつ、デビルガンダム追跡行は続く。
     そんなドモンの本格的な成長は2クール目から始まる。師匠マスターアジアとの再会、第二の師匠とも言えるシュバルツ=ブルーダ─の登場により、ドモンの成長は物語の展開と共に加速していく。1クール目ではクールかつニヒルな側面が強調されていたドモンだが、新宿シティにおける師匠との再会、そして訣別では泣き崩れる姿をさらけ出し、それまでのイメージを一転させる。その後鬼コーチ、シュバルツから「錆びた刀で木を斬れ」だの「明鏡止水の境地を会得しろ」だの無理難題をふっかけられ、悩みながらもギアナ高地で修行に励む。その甲斐あって見事明鏡止水を開眼、シャイニングガンダムの真のスーパーモードを発動させることに成功し、一時的とは云えデビルガンダムを撃退する。
     新たなる愛機ゴッドガンダムに乗り換え、舞台をネオホンコンへと移し、物語は3クール目の決勝リーグ戦に突入する。開会式で大胆にも全勝宣言をしてしまう辺り、相変わらず後先を考えない猪突猛進振りが伺えるものの、結果として宣言通り全勝を果たしたのだから、その実力は紛れもなく本物。厳しい修行を克服したおかげか、1クール目と比較すると人間的にも幾分成長している。徐々にではあるが、確実に「キング・オブ・ハート」の称号に相応しい度量を見せ始め、シャッフル同盟を取りまとめるリーダーとしての風格が備わりつつあると言える。しかしレイン、アレンビーを交えた三角関係の話となると、まだまだ未熟さを感じさせる部分も多い。そこがまたドモンらしいと言えばドモンらしいのだが(笑)。
     そして物語は最終4クール目へ。デビルガンダムにまつわる陰謀の全容が白日の元にさらされると共にシュバルツ、キョウジが、そしてガンダムファイトの決着と共にマスターアジアが、ドモン自身の手でその命を散らす。これら一連のエピソードでは、ドモンはもう泣きっぱなし。それに伴い物語のテンションも上がりっぱなし。TVの前で熱い血潮が胸に込み上げてきた人も多いことだろう。こうしてガンダムファイトの優勝を掴んだドモンだったが、あろうことかレインを生体ユニットに取り込み、デビルガンダムが復活を果たしてしまう。二人の気持ちのすれ違いがこのような事態を招く一因となった訳だが、シャッフルの仲間やアレンビーに励まされたドモンは、遂に一人の男として奮起する。一世一代の愛の大告白によってレインは解き放たれ、二人の石破ラブラブ天驚拳によりデビルガンダムは完全消滅。ロボットアニメ史上、稀に見る大団円をもってGガンはフィナーレを迎え、ここにガンダムファイトの新たな門出が幕を開けるのだった。
     なお小説版の設定はTV版と異なる部分が多い。ドモンも凄腕の武闘家ではあるが、キング・オブ・ハートでもなければ、生身でMSを倒せるような超人でもない。性格的にもニヒルな側面が強調され、原作の様に泣き崩れたり、衆人環視の中で愛を告白したりもしない。TV版と全く趣きの異なる小説版の評価は、今だにファンの間でも真っ二つに分かれるところである。
     Gガンという作品はその存在が公表されるや否や、ファンの間で激しい賛否の声(「超」否定的意見が体勢を占めていた)が絶えなかった。その世界設定、キャラ・メカデザイン全てが、旧来のガンダムシリーズとは一線を画していたからである。キャラクターデザインとしては、まず漫画的なテイストがふんだんに盛り込まれていることが分かる。そして何と言っても注目すべきは、キャラクターの年齢設定である。Gガン放映当時(1990年代初頭)、TVアニメのキャラクターは低年齢化の一途を辿っており、その例に漏れず前作『Vガンダム』の主人公ウッソ=エヴィンは、歴代ガンダム主人公の中でも最年少の13歳であった。そのような風潮に逆行するかの如く、Gガンの主要キャラはドモンを始めとして、その大半が「20歳」である。そもそもTVアニメにおける主要キャラは、概ねティーンエージャーで占められているのが普通で、Gガンの様に年齢的に「大人」のキャラクターが主要を占める作品は、現在に至るまで事の他少数なのが実状である。この時点で既に、Gガンの異色性とも云うべき特徴が見え隠れしていると言えよう。
     さて、Gガンに登場するキャラの名前は、ほぼ全て今川泰宏総監督が名付けたものであるが、「ドモン=カッシュ」は数少ない例外。今川監督が参加する以前、Gガンの企画当初から既にこの名前が決まっており、名前の響きがあまりにキャラクターのイメージと一致していたため、監督も敢えて変更しなかったそうである。その代わりにドモンの誕生日(7/24)と血液型(O型)は、監督自身のものと同一に設定されている。
     男女双方に人気が出るキャラを作り出すのは非常に難しいものだが、ドモンの場合この問題を見事にクリアしたと言える。男性ファンにはファイタ─としての格好良さや、必殺技に代表されるキメゼリフ等の熱血的な側面が大受けし、女性ファンにはニヒルな割りにボロボロと泣き崩れる一面や、斜に構えているクセに女性の扱いが不馴れな不器用さが母性本能を大いにくすぐったと言えるだろう。また脇役に人気が集中することの多かった当時のアニメにおいて、ドモンは主役としては異例とも言える人気で、しかも男女のファン層がほぼ半々という性別の偏りのなさでも際立った存在だった。
     Gガンを論評する際に、しばしば「真の主役は東方不敗である」と評されることがある。確かに東方不敗の物語における貢献度は計り知れず、彼抜きでGガンを語ることは正に愚の骨頂と言える。しかし本作品のメインテーマ「愛」を考えると、主役は他の誰でもなくドモン唯一人に行き着く。Gガンは家族愛、友情愛、兄弟愛、師弟愛、恋愛、様々な形の愛を基に成立している。そしてこれら全ての愛の中心に位置しているのはドモンだけである。そう、ドモンこそがGガンのテーマを体現し得る唯一無二の存在、紛れもない主役なのだ。余談ながら、作品内でドモンは男女キャラを問わずモテモテ(笑)だったため、ヒーローというよりはむしろヒロインだ、などと皮肉る人も当時いた程である。
     愛すべき主人公ドモン=カッシュ。彼が彼たり得たのは、監督以下スタッフのキャラクター設計・演出が秀逸だったからに他ならないが、もう一つ重要なファクターとしてドモンを演じた関智一氏の演技力を欠かすことはできない。氏にとってドモンはTVシリーズの初主役であった訳だが、ドモンの武骨さと繊細さを見事に演じ切った氏の演技センスにはただ脱帽するしかない。数々のキメゼリフ、拳と拳でしか語り合えない不器用さ、一人の男としての強さと脆さ、ドモンに命を吹き込むことが出来る役者は関智一氏を於いて他に有り得ない。

    「ガンダムファイトォォォッ!! レディィィ! ゴォォォォォッ!!!」

    【第2次G】デビルガンダム追跡行で各地を放浪する辺りは原作と同じ。あちこちの戦闘に首を突っ込んでは「おい、そこのお前! この写真の男に見覚えはないか!?」と、キョウジの写真を突き付けるところは、原作1クールの雰囲気をうまく再現していると言えよう。こうして単身DC軍と戦う中で、ホワイトベース隊と出会い、行動を共にすることとなる。
     『第2次G』はGガン放映終了後、程なくして発売された(つまり開発中は放映クライマックス!)ため、イベント再現率が質・量共に異様なまでに高い。全33シナリオ中、実に7シナリオがGガン主体であり、登場キャラ・MF数こそ後発のシリーズに劣るものの、セリフの端々から溢れ出す「熱さ」は原作に寸分と劣ることはない。
     各能力値も非常に優秀。特に攻撃力は味方の全ガンダムキャラ中、最強を誇る。しかも2回行動レベルが何故かニュータイプのシ─ブックより低いという凄まじさ。精神コマンドのラインナップも充実しており、特にレインと揃って「愛」を修得する辺りは非常に微笑ましい。愛機シャイニング&ゴッドガンダムの能力の高さも相まって、最前線での活躍が期待できるだろう。音声こそ無いが、そこは想像力という名のパワーブースター(妄想かい)で補おう。
     他作品のキャラとの絡みとしては、何故かマサキとの会話が妙に多く、二人で独断専行するという一幕も。余談だがこのイベント、ほぼ同じシチュエーションで『F』においても再現されるのだが、それについては後述する。
    【新】地上編第8話「ガンダムファイト」で初登場し、第14話「その名は東方不敗」で大空魔竜隊に協力、行動を共にする。イベントの再現度は『第2次G』と同程度。しかし今作の作り込みの甘さが災いし、原作の雰囲気をやや損なってしまった感は否めない。
     能力値的にはシリーズ中、最強とも言える優秀さ。ニュータイプかと見粉うばかりの回避能力に「集中」を併せれば、的の攻撃を避けまくることが可能。そして特筆すべきは味方の全キャラ中、最強の近攻撃能力を誇るところであり、近接戦において部類の強さを発揮する辺りは、正にガンダムファイタ─の面目躍如と言える。ドモンの能力を活かせるかどうかは、そのまま地上編の難度を左右すると行っても過言ではない。
     精神コマンドとしては「加速」・「魂」を新たに加え、一部の隙も無くなったかと思いきや、何と「愛」が無いのである!! これは頂けない。「愛」が無いという事実は、制作スタッフのGガンに対する認識度の低さを物語っていると言えよう。
    【F】リアル・スーパー系共に、本格的な参戦は終盤に入ってからと比較的遅め。しかしスーパー系なら序盤から使用できる(中盤で戦線離脱してしまうが)上に、会話イベントも若干多い。両系統共に原作さながらの「出ろぉぉぉっ! ガンダァァァァァム!!」のDVEと共に、指パッチンでシャイニングガンダムを呼び出して初登場を飾る。
     前述した『第2次G』と同じマサキとのイベントは、スーパー系シナリオ「流派東方不敗! マスターアジア登場!」において再現される。仙台にデビルガンダムが潜伏しているとの情報を聞き付けたドモンは、居ても立ってもいられない。艦載機の中でサイバードが最も足が速い、と知ったドモンはマサキを連れ出し仙台へ。しかしマサキの方向オンチのおかげで、結局戦艦で行くのと時間的にほとんど変わらなかった、というオチである。『第2次G』プレイヤーにとって、この同一イベントは懐かしいデジャブ感覚を感じるものだったのではないだろうか。両作品の総監督&シナリオ担当の阪田雅彦氏の心ニクイお遊びと言えるイベントである。
     原作エピソードから再現されたイベントは新宿編のみ(但しゲーム中では仙台)だが、その再現度はある意味シリーズ最高! 師匠マスターアジアとの演舞、そして超級覇王電影弾は何とデモアニメという凝り様! ファン感涙の演出に、いやが上にもテンションが高まるというものである。
     残念ながら能力値的には『第2次G』、『新』と比べると、低下した感は否めない。格闘能力こそマスターアジア、シュバルツに次いで全キャラ中第3位で、回避能力もなかなかのものだが、如何せん命中率が低いのが困りもの。シャイニングガンダムの能力も低下しているので、終盤で使っていくのは少々辛い。  余談だが、前2作の粗暴な雰囲気の顔グラフィックと異なり、今作では笑顔のものに変更されたため、驚いた人もいるのではなかろうか?
    【F完結編】序盤こそさしたるイベントは無いものの、中盤のギアナ高地、そしてランタオ島では原作を再現したイベントが展開され、DVEも多数用意されている。特殊技能「明鏡止水」を修得すれば本領発揮、十分最前線で戦えるだけの戦力となる(これに関しては次項参照)。特に2回行動レベルの低さは特筆もの。(副)主人公を除くスーパー系キャラで、普通に育てて2回行動が可能になるのは、ドモンを始めとするGガン系キャラだけである。
     『F』に引き続きデモアニメも多彩で見せ場も多い。また顔グラフィックのパターン数もぶっちぎりでゲーム中トップを誇り、明鏡止水状態を含めるとその数何と8種類! 主役級キャラの平均パターン数が4種類なので、如何にドモンのパターン数が豊富かということが分かるだろう。
     さて、シリーズを通して、Gガンはかなり優遇された部類に属していると言える。しかし『第2次G』、『新』、『F(完結編)』と原作の同一エピソードを反復しているため、プレイヤーの多くは食傷ぎみになりつつある。もし次回作に参戦する機会が与えられるなら、原作のエピソードを尊重しつつ、SRWらしい味付けが施されることを切に願うところである。

    (Written by シャイニングフィンガー)(99.6.9)

  • ドモン=カッシュ(明鏡止水) 機動武闘伝Gガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神  F F完結編

    【原作】明鏡止水の境地にあるドモンを指す。「明鏡止水」とは、曇りのない鏡の如く静かに湛えた水の如く、やましさやわだかまりのない澄んだ心のことである。怒りに身をまかせ、やみくもに闘うドモンに対して、シュバルツが会得するよう諭したのがこの明鏡止水である。怒りは人から冷静さを奪い、己の力を発揮することを妨げてしまう。真の武闘家たるもの、何時如何なる場合でも平常心を忘れてはならない、という教えを真にドモンが理解するにはまだ未熟であった。しかしギアナ高地での激戦の末、見事明鏡止水を開眼、シャイニングガンダムの真のスーパーモードの発動に成功するのだった。
     怒りのスーパーモードで闘っていた時のドモンは憤怒の形相で、ファイティングスーツは真っ赤に染まり、その姿から冷静さは微塵も感じられない。しかし明鏡止水の境地に到達したドモンの表情は穏やかであり、スーツはあたかも後光が射したかの如く金色に光輝く。その姿には悟りきった者の雰囲気さえ漂っている。
     実際、この状態になったドモンは正に無敵であり、如何なる強敵をも打ち破っている。師匠マスターアジアから受け継いだ流派東方不敗、そしてシュバルツの教えを受け会得した明鏡止水。真にドモンは最強の名を継ぐ武闘家に相応しく成長したと言えるだろう。
    【新】分身殺法ゴッドシャドー、爆熱ゴッドフィンガー、石破天驚拳使用の際に、通常の顔グラフィックから明鏡止水のものに切り替わる。今作では顔グラフィックを複数持つキャラはごく少数なので、結構貴重かも。
     実は地上編第14話「その名は東方不敗」においてのみ、何故か特殊技能として「明鏡止水」を修得していたりする。
    【F完結編】シナリオ「ギアナ高地の修行」において「明鏡止水」を修得し、次のシナリオから使用可能となる。気力130を越えると同技能が発動し、ゴッドガンダムもハイパーモードへと変わる。この辺りは原作のイメージをうまく取り入れたシステムだと言えるだろう。
     この状態になると各能力値に+10加算されるため、かなり強力なキャラに変貌する。特に直感値の上昇により、2回行動を飛躍的に早めることが出来るのが大きな特長である。しかも格闘値があのマスターアジアをも上回り、全キャラ中最強となる。明鏡止水を発動させてからが、ドモンの本領発揮であろう。
     ちなみに明鏡止水状態だけで、顔グラフィックが3種類も用意されているが、これも制作スタッフの愛の成せる業だろうか?
    (Written by シャイニングフィンガー)(99.6.9)

  • トレーズ=クシュリナーダ 新機動戦記ガンダムW
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:OZ(ロームフェラ財団)
    階級:総帥
    身長:181cm
    体重:68kg
    アイカラー:アイスブルー
    ヘアカラー:プラチナブロンド
    出身:地球圏
    種族:地球人(アーリア系)
    主な搭乗機:トールギスII
    CV:置鮎 龍太郎
    【原作】秘密結社OZの総帥であり、ロームフェラ財団の幹部、そして本編の最も重要なキーパーソンである。優れたカリスマ性、エピオンを開発する知力、ウーフェイを軽くあしらう武術の腕、そしてパイロットとしての腕も一流と非の打ち所のない男。また本編のライバルキャラであるゼクスとは、親友でもある(良く考えるとこの設定はガルマ=ザビに似てなくも無い)。
     ロームフェラ財団の財力をバックにMS開発を進め、モビルスーツ部隊スペシャルズを結成。急速に連合内で力をつけると同時に古い将校に反発を持たれているというのが物語開始時点での状況であり、財団が覇権を握る為の実動部隊の長として、リリーナの(義理の)父親の爆殺指令を出したり、連合が軍事力を握る為の指揮をとったりと、優秀な指揮官であると言う事を示していた。しかしロームフェラ財団が覇権を握っていく中、財団が変質していく過程、特にモビルドールを使い、半ばゲームのような戦争を行なう事に極端な嫌悪を示し、ついにロームフェラの会議の席上で財団を批判し、それが原因でOZの指揮官の座をとかれそのままルクセンブルグに幽閉される。だがその間にも密かにガンダムエピオンを建造(どうやって密かに作れたのかイマイチ不明だが)、それをヒイロに託した後は、一時表舞台から姿を消していたが、ゼクスがホワイトファングを率いて地球に宣戦布告すると同時に、リリーナから地球連合の実権を奪い、地球連合軍を率いて最後の戦争に望む。最後には五飛のアルトロンガンダムとの闘いで半ば特攻する形で破れ、爆発するトールギスIIと共に死亡した。
     彼の行動の全ての原動力となっていたのは彼独特の美学だろう。初期に倒れた赤ん坊を自力で立たせたり、籠の鳥を放したりした事があったが、これらから、彼が「人々の自立」と言った物を大事にしていた事が伺える。それを考えれば、自らの手は汚す事無く、遊びの様に戦いを進める事のできるモビルドールシステムを極端に嫌っている事も理解できる。また戦争を望むような態度が時々現れていたのは、唯々諾々とした平和により、人々が人間である事を忘れるような状況になるのが、ある意味平和よりも許せなかったのだと思われる。レディアンが「トレーズ様は人を愛されている」と述べたように、彼は人々全てが人間らしく生きていける世界こそを望んでおり、その為には一度徹底的な戦争という物が必要だというのが彼の考えだったのだろう。最後の闘いにおいて、ウーフェイに述べたように、彼が巻き起こした戦争によって死亡した人々の名前をすべて記憶するというのも、彼の人々を思う心ゆえだろう。ある意味、彼は自らの望む人々の姿と、人々そのものの命、それぞれへ対する愛という、二つの間で悩んでいたのかもしれない。そんな彼が満ち足りた顔で死んでいけたのは、後を託すべき、同じ考えを持つ若者達、ガンダムパイロットが現れたからこそなのだろう。それを感じたからこそ、物語当初で、ウーフェイを殺す事をしなかったのであり最大の敵でもある、彼らを助けるような行動をたびたび取っていたのだろう。彼らがいるからこそ、彼は自らの考えを全て実行する事ができたのかもしれない。
     もっとも、確かに彼の行動は物語の中で非常に重要な位置を占めており、主人公であるヒイロや、ライバルキャラであるゼクスなどより、ある意味で尤も重要なキャラである。そして彼の意図という物もある程度わかるのだが・・・それにしても彼の行動ははっきり言って支離滅裂であるという事実は否めないと思われる(爆)。どこか行動から一貫性が欠けており、とにかく唐突で、ちょっと変なキャラという印象は否めない。「何をしたいのか」も分かるし、「行動できる」という事もわかるのだが、では「どうやって行なうのか」という点では、正直疑問符がつく行動が多い。例えば、彼はやたらと死にたがっており、彼が死んだからと言ってどうにかなるとは思えない状況でもやたらと死ぬ事を望んでいた節がある。特にリーブラに突撃した時はどう考えても殺されるのを覚悟していたが、では自分がいなくなった後、どうなるのかを考えていた節はあまり考えられない。後を託そうにもこの時点ではレディアンはこの時点では昏睡したままであったのだから。それに先に挙げたように全ての戦死者の名前、99822人分を覚えているというのも、正直「おいおい」と思えてしまう(と、いうより幾らなんでも無理じゃないか?)。この辺りの当人のナルシストが入っているキャラクターは、ある意味行動の唐突さよりも、彼を変な奴に見せている。こう言った事からある意味ストーリーを進める為の都合の良い存在という印象が無くも無い。
     しかし彼のそういった行動も、彼の恐ろしく自信に溢れた態度を見せられると、きっと彼はなにかものすごく深い考えがあっての行動に違いないという気がしてくるのも事実である。この辺りはキャラクター描写の勝利だろう。現実問題、彼は当初こそ違和感ありまくりだったが、番組終盤においては有無を違和せぬ説得力で、作品を引っ張ってくれた面もあるのは事実である。他のキャラにも言える事であるが、ガンダムWという物語においては、どのキャラも個性が有りすぎるほどにあるが、そういったキャラを多量に配置する事により、その違和感を消し、あるいは独特な世界を作り上げる事に成功していた(悪く言えばみんな変な人間と言う事なのだが)。そして、そういった中でもトレーズの個性は特に強い物であり、それゆえ、ガンダムWにおいて最も重要なキャラであり、印象深いキャラになり得たと言えるのではないだろうか。
     なお『エンドレスワルツ』に登場するマリーメイア=クシュリナーダは自称トレーズの子供であり、本編では彼女が本当にトレーズの血を引いているのかどうかはっきりとは描かれていなかったが、漫画『EPISODE ZERO』でにおいて負傷した際に出てきた看護婦がバートン姓を持っていたので、恐らくは、この時出来た子供がマリーメイアなのだろう。意外とトレーズ様も手が早いものである(笑)。

    「美しく思われた人々の感情は常に悲しく、重んじた伝統は弱者達の叫びの中に消え失せる。戦いにおける勝者は、歴史の中で衰退と言う終止符を打たなければならず、若き息吹は敗者の中より培われていく。・・・私は敗者になりたい・・・。」

    【F】原作とは違いティターンズ所属の准将だが、ロームフェラ財団の幹部という所は変わっておらず、その為バスクには信用されておらず、またジャミトフも心から信用はしていないようだ。今回はまだまだ表舞台にはでてこず、終盤にはオペレーションレコンキスタという、大反抗作戦を提案、実行すると言う大仕事を行なうものの、全体的には思わせぶりなセリフを言うに留まっている。
    【F完結編】何時の間にかジャミトフに蟄居させられているが、シナリオ「トレーズ救出」並びに「トレーズ立つ」ではロンドベルによって救出された後、演説によりロンドベルに着せられた反逆者の汚名をそそぐという、非常においしい役目をもっていく。その後は思わせぶりな怪しいセリフと、見事な弁舌のせいで、プレイヤーからも、ロンドベルのメンバーからも、「いつ敵になる?!」と思われつつもなかなかそうはならず、その内にロームフェラ財団の実質的な代表という地位につく。この瞬間「やっぱりロンドベルの敵になるぞ!」と改めて思うプレイヤーも多いと思うのだが、それでも敵にはならず、最終的にはどちらのルートでもロンドベルの為の道を開く為に自爆するという、すごい見せ場をもらっていた。原作で敵キャラだったのに、SRWで一切敵にならなかったキャラというのも珍しい。
     ちなみにゲンドウとは12年前、子供の頃に出会っていたようである。やたらときらびやかなトレーズと、とことん暗いゲンドウが話している場面は、想像してみるとはっきり言って笑える。

    (Written by CHUU)(99.8.5)

  • ドレイク=ルフト 聖戦士ダンバイン
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:ドレイク軍(アの国)
    階級:地方領主→国王
    出身:バイストン・ウェル(アの国)
    種族:バイストン・ウェル人
    主な搭乗機:ウィル・ウィスプ
    CV:大木 正司

    【原作】バイストン・ウェル、アの国の地方領主。彫りの深い顔立ち、見事に秀でた禿頭、自己主張のはげしいアゴと、人を見下ろすアングルが実によく似合ういかした親父。
     地上人ショット・ウェポンがバイストン・ウェルに出現した(この経緯は作中で語られていないが、おそらく何らかの偶然によりエ・フェラリオの誰かがオーラロードを開いてしまったものと思われる。それを知り彼は地上人召喚計画を発想したのだろう)ことを契機にその野心を発動させ、エ・フェラリオによる地上人「聖戦士」召喚、および新兵器オーラバトラーを使ってのバイストン・ウェル制覇に乗り出す。元々それほど富裕な領主ではなかったらしく、折角ショットが開発したオーラマシンの技術を他の国に流して資金を得たりもしていたあたりは結構いじましい。
     アの国を首尾良く手中に収め、ピネガン王治めるミの国も制圧、フォイゾン王率いるラウの国も陥落し、残る邪魔者はナの国とゼラーナのみと思われた頃合いでジャコバ・アオンにより新造戦艦ウィル・ウィプスもろとも地上に飛ばされる。地上に出てからは専らウィル・ウィプスでアメリカに居座り、ママの故郷としてトッドを動かす餌にしたりもしていたが最終的に太平洋上でビショットと合流、決戦に至る。その最終局面でグラン・ガランの特攻に迫られたウィル・ウィプスを一艦まるごとおとりに捨ててブルベガー一隻で脱出する(「このブルベガーと、数機のオーラバトラーがあれば再起は成る…」)が、リムルとキーンを失って暴走していたニーのボチューンにブリッジごと貫かれて絶命した。
     オーラバトラーがバイストン・ウェルの戦争の常識を一気に覆す画期的な兵器であることを一早く見抜いた慧眼、アの他の地方領主達を取り込み国王を排したその手腕、自ら巨大な野望をいだきながらショット、バーン、ガラリアなどの野心溢れる人間達を抱えてみせる懐の広さなどを考えるにつけても申し分のない「覇王」の器であった(ナの国の女王、シーラが生まれながらに…良くも悪くも…「王者」の器であったのと対照的である)が、大奸婦ルーザを筆頭に怨念と野心の塊のようなショット、狡猾な間男ビショット、造反の娘リムル、寝返るショウ、落ちぶれるバーン、尻軽なトッド、早死にするガラリア、暴走するジェリルと人材的には公私共にこれでもかという程不遇であった。
     彼に心から忠誠を誓う有能な聖戦士(例えるならあのアナベル・ガトーのような…)が一人でもいたなら、彼のバイストン・ウェル制覇、ひいては地上制覇は成っていたに違いない。あるいはそれこそが「悪しきオーラ力」の為さしめた業なのか。

    「器ではなかったか…」

    【EX/第4次(S)】 常にウィル・ウィプスに乗って登場。押し出しの効いた顔の造作を見事に活かし切った顔グラフィックの迫力こそ十分だが能力的には大したことはなく、ダンバイン系にしてはやや遠攻撃が高い程度である。それも大抵のプレイヤーはウィル・ウィプスに対してはスーパーロボットの近接攻撃(そうでなければオーラ斬り)で挑むのでさしたる障害ではない。原作で「ショウやシーラ様に匹敵するオーラ力を持つ…」とまで言われていた割には聖戦士にもなれず(なれてもウィル・ウィプスでは意味が無いが)、ウィル・ウィプスがやったら頑丈なのでそれと共に印象に残るくらいであろう。
    【F】地上に出て早々に事態を見極めてティターンズと手を結び暗躍。やってること自体は前作とそんなに変わらないのだが、セリフの多さやウィル・ウィプスの恐るべき耐久力もあり、格段に印象が強くなった。初めて地上に出た時のセリフ
    「ここが地上であれば、なおさら戦いをやめる訳にはいかんのだ。我々はこの世界では異質な存在なのだからな」
    が、完結編のバイストン・ウェル系最終シナリオタイトル「異質なるモノへの挽歌」へと繋がっていくわけである。
    【F完結編】序盤は前作同様ティターンズに協力してロンド・ベルを悩ませるが、第4次との差が出るのはしばらくするとジャミトフ等ティターンズ高官の器に見切りを付けて独自に蠢動を開始する点。読みが当たって彼らが落ち目になってくると速やかに手を切り、シナリオ「異質なるモノへの挽歌」ではビショット、ショットに招集をかけてロンド・ベルに決戦を挑む。ルーザとの確執もきっちり再現されており、DVEも増えた。第4次ではどうにも手が遅く、傍観している内に事態が収束してしまった観のあった彼だが今回はまさしく「覇王」の面目躍如といった活躍ぶりである。しかし味方に恵まれないのは相変わらずネックで、このシナリオでも場合によってはミュージィに暗殺されてしまう。マップの奥で動かない黒騎士を先に潰しておかなければならないので狙わなければ見られないイベントだが、一度は見ておきたい。

    (Written by Gemma)(98.6.21)

  • ドレル=ロナ 機動戦士ガンダムF91
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:クロスボーン・バンガード
    階級:不明(MS戦闘部隊指揮官)
    年齢:16歳
    出身:地球圏
    種族:地球人(スペースノイド)
    主な搭乗機:ベルガ・ダラス
    CV:草尾 毅
    【原作】ロナ家長男で、ベラ・ロナことセシリー・フェアチャイルドの実の兄。幼少時は妹と共に育てられていたが、母・ナディアがベラを連れ出奔した為その後は別々に育った。
     MS大隊を率いたフロンティア4制圧の折り、祖父マイッツァーの命を受けて妹を迎えに来る。祖父の意向として妹が「国民の政治的象徴=アイドル」となるべく、ロナ家に迎え入れるという事を理解してはいたが、生き別れの妹に対しての肉親の情というものは、どちらかといえば薄かったようだ(似たような境遇なのに某兄妹とはえらい違いである)。自分の立場をよくわきまえ、若輩でありながらも戦闘能力、指揮能力は高く、軍を率いる者としてはそう悪くは無かった様に思う。容姿も、気品のあるいい顔立ちであった。
     フロンティア1を偵察した際、逃げ込んでいる連邦軍の残存部隊を一気に殲滅せんとして功を焦るが、予期せぬF−91の出現により、自軍機を2機撃墜され、3機が手負いにされ、撤退を余儀なくされる。そもそも、祖父や父・カロッゾがフロンティア1の制圧を躊躇う理由を解せず、奇襲・制圧へとはやったあたりがロナ家長男に生まれながら跡継ぎと成り得なかった理由の一つと推測される。また手柄を焦った理由として、クロスボーン軍の中で最強といわれる「黒の部隊」を率いる実力派のザビーネ・シャルに対するライバル心が強かったこともあるだろう。
     本編全般を通して見てもあまり目立った活躍がなく、美味しいところをほとんどライバルのザビーネに持って行かれてしまう。小説版『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード』においても、「ラフレシア計画」に関与していたジレ・クリューガーに対して憤り、食ってかかるというシーンがあったのだが、本編ではそれも省略されてしまっている(劇場作品ゆえ尺の問題からであろう)。
     とはいえ、戦死することなく、ラストシーンにおいては月からの地球連邦軍の増援部隊を殲滅した功績をあげており、ビームフラッグを翻してコスモバビロニアへ凱旋しているのだから、某髪いじりの好きなお坊っちゃんよりはマシといえる…かな(でも、やっぱり目立ってない)?
     なお、『F91』以降の彼がどうなったかは不明であり、また、後日談である『クロスボーンガンダム』でも登場していない。『F91』と『クロスボーンガンダム』の間にどういったドラマがあり、そこで彼がどのようなドラマを展開していたかは、興味をそそられる。
     富野氏がなんらかの形でこのミッシングリンクとなっている時代を発表されることを望むところである。
    【第3次】ベルガ・ギロスに乗って2シナリオに登場するが、原作と同じようにいまいち影が薄い。ゲームでも目立つのはどちらかというとザビーネのほうである。
    【第4次(S)】シナリオ「ポセイダルの野心」にのみ登場。乗機はベルガ・ギロス。ザビーネやアンナマリーとともに襲い掛かってくるがとくにイベントはない。
    (Written by 狼牙神&ながえ&BOXER-D)(99.6.16)

  • ドレン 機動戦士ガンダム
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:ジオン軍(宇宙攻撃軍)
    階級:少尉→大尉
    出身:地球圏
    種族:地球人
    主な搭乗機:ムサイ
    CV:永井 一郎、池田 勝
    【原作】シャアの副官をやっていた人物。階級は中尉。シャアと共に地球へ降下してまでホワイトベースを追撃するが、ガルマ=ザビの戦死からシャアが左遷されて後、別の戦域に回された様で、再登場の際には、そこそこの武勲をあげたのか、ムサイ三隻を擁するパトロール艦隊(キャメル艦隊)の指揮官に出世していた。シャアの要請を受けてホワイトベースに攻撃を仕掛けるも、すでにエースクラスの腕前となったアムロのガンダムの敵ではなく、あっさりと艦隊は全滅、戦死する。
     ガルマが木馬を攻撃した際、シャアが、自分のザクは調子が悪く出撃できなかったと報告せよと指示したのを受けて、にやりとしながら了解するなど、指揮官にとっては都合が良く、また副官としても非常に有能な男であると推測できる。案外、世渡り上手な軍人なのだろう(そうでなければ、艦隊指揮官の地位は得られないだろう)。シャアと再会した際のセリフからもそれを伺わせる。
     指揮官としても有能な軍人といったイメージが強く、指揮官が真っ先にノーマルスーツを付ければ、無用に部下をおびえさせるといったセリフ(第31話)などはその代表であろう。ファーストガンダムではこういった経験豊かで老獪な軍人(ガデムやラルなど)が数多く、ミリタリー的な要素を盛り上げていると言える(以後のシリーズが今ひとつ受けない要素はこういった点が希薄になってしまったことではなかろうか?)。
     余談ながら、小説版にも彼は登場しているが、こちらは若造のシャアに使われていることを嫌悪しており、TV版とはかなり印象が違っている(そりゃ推定40過ぎのおっさんが、息子ほど離れた歳の若造に、あごで使われるのはしゃくに感じるのも当然であろう)。

    「ガ…ガンダムだ…! あの白いヤツだ…!」

    【第2次G】シナリオ「光る宇宙」に、ザンジバルに乗って増援として登場。しかし、シャアとララァを戦場まで届けると、すぐに撤退してしまい、これ以降全く出てこない…。ある意味レアキャラである。
    【第3次】シナリオ「フォン・ブラウン」にのみ登場。戦闘開始時にセリフがある以外は特にイベントはない。乗っているムサイもあんまり強くないので、簡単に倒せるだろう。

    (Written by 藤井 靖一&狼牙神&BOXER-D)(99.6.20)

  • ドロシー=カタロニア 新機動戦記ガンダムW
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:女
    所属:ロームフェラ財団→ホワイトファング
    年齢:15歳
    出身:地球
    種族:地球人
    主な搭乗機:リーブラ
    CV:松井 菜桜子
    【原作】その「眉毛」があまりにも印象的なお嬢様。ロームフェラ財団幹部、デルマイユ公の孫娘である。物語の中盤、サンクキングダムの女王として働くリリーナのファンとして、29話「戦場のヒロイン」から登場。いきなり金色の馬鹿でかいリムジンを、しかも自分で運転して登場して、モビルドールを「お人形」、ガンダムを「お姫さまを守るナイト」と言い放ち、鮮烈すぎるデビューを飾った。それ以降もその言動は突っ走りまくり、その素晴らしい行動の全てを書き記すのはとても無理だが、「戦争がだ〜い好き!」「戦いの中でこそ人は美しいの!」等といった基本精神にのっとり突っ走りまくり、極端な人間ばかりの『ガンダムW』においても、後半登場というハンデをものともせず、まったく影が薄くなる事も無しに、それどころか、無茶苦茶目立つという快挙を成し遂げた少女である。正直、彼女のすごさを表す筆力は筆者には無い(笑)。
     しかし彼女のすごいところは単にぶっ飛んだ言動をするだけではなく、実際に物語において、重要な行動を取っている所であり、サンクキングダム崩壊後、ロームフェラ財団に地球圏の女王として祭り上げられたリリーナを本当の意味での女王にしようと暗躍したり、デルマイユ公爵を宇宙へと追いやったりと、立派な陰謀家として活躍していた。
     そしてリリーナが女王を止めさせられ、宇宙に上がるとそれを追う様に宇宙へ上がり、リーブラに狙撃されそうになるものの、ゼクスの本質を指摘する事でゼクスを思いとどまらせ、リーブラ内でいつのまにかミリアルドの副官的立場におさまり、モビルドールシステムを利用したビルゴ操作システムを操ったり、カーンズに命令したりと新参者の癖にどこから来たのか分からない権力を振りかざしており、終盤には完全にミリアルド不在時のリーブラの指揮をとるという、出世ぶりを見せていた。この辺り、リリーナも15歳には思えないが、同じ位か、あるいはそれ以上に15とは思えない。
     もっとも彼女の戦争好きは演じた物であり、彼女も本質的な戦争好きという訳ではない。カトルとモビルドール制御室で切り合いながら語った事によれば、彼女の父親は何らかの形で戦死し、その事により戦争にかなり屈折した思いを抱いており、戦争を無くす為には戦争のひどさを全人類に見せ付ける必要があると思い込んでいた。トロワに「悲しいな、泣く事の出来る女は」と言われた様に、泣く事を忘れた結果、どこかで心のたがが外れ暴走してしまっていたのかもしれない。もっとも彼女の言動を見ているとそういった意図を越えた本心からの物という気がしないでもない(爆)。
     この辺りの考え方はどことなくトレーズと近い物があり、ひょっとしたらトレーズとの間になんらかの会話などがあったのかもしれない。現にゼクスがトレーズのトールギスを問答無用でリーブラの主砲で撃とうとした際には珍しく取り乱し、ゼクスに飛び掛かっていた(問題は祖父であるデルマイユ公が戦死した時は本当に悲しんでいるのかどうか、いつもの演技めいた行動をとる余裕があったのだが・・・。祖父よりトレーズの方がいいのか?)。
     全てが終わった後、そのトレーズの墓の前で「振り替える事に飽きましたから」と言っていた通り、戦争についての複雑な思いを振り切る事ができたのか、その後の『エンドレスワルツ』ではビデオ版でこそ出番がなかったが、ガンダムの闘いを見守る人々に、人々に自分達は何もしないのかと問い掛け(と言うよりなにかやろうとする人はいないのかと挑発して)、(なぜか金色の)トラックで人々を大統領府まで運ぶというおいしい役を持っていった。唐突といえば唐突なのだが、それでも思わず納得してしまう辺りが、あまりにも彼女らしいシーンであった。
     ある意味その強烈なパワーは最も『ガンダムW』を象徴している人物とも言えるのではないだろうか?。そのインパクトに、我々は頭をたれるのみである。

    「早く戦争にな〜れ!」

    【F】登場はごくごく終盤、最終面が終わってから。原作通り、そして約束通り「早く戦争になぁれ」と言ってくれる。このセリフは『F』での最後のDVEによるセリフであり、全体の最後のセリフでもある。このセリフの後、物語は完結編に続いていくのだが、既に大規模に交戦している今作品では、「とっくに戦争始まってるやん!」と突っ込んだプレイヤーも多いだろう(笑)。
    【F完結編】序盤はごくわずか、サンクキングダムがらみのイベントでと会話するくらいの登場。後半では、DC編の場合はほとんど出番がないが、ポセイダル編の場合、原作と同じく、ゼクスの肩腕として登場。カーンズが登場していない為、その重要度は原作より上がっており、本編では実際に乗り込まなかったモビルスーツに乗り込みまでしてくれる。最も彼女が直接搭乗するというのは少し違うという感じがしなくも無いが。
     そのモビルスーツが撃破された後、ロンドベルに回収され、原作と同じような会話がカトルと交わされるのだが、その後のフォローがなされなていない・・・と思われるが、エンディングの画像に出てくるWメンバーは彼女とノインの墓参りである。これは優遇というのだろうか。原作はともかく、ゲームにおいて彼女がそこまで重要だったとは思えず、正直良くわからない待遇である。

    (Written by CHUU)(99.8.9)

  • トロワ=バートン 新機動戦記ガンダムW
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:なし→OZ→ピースミリオン→プリベンター
    年齢:15歳(推定)
    身長:160cm
    体重:44kg
    アイカラー:ダークグリーン
    ヘアカラー:マスタードブラウン
    出身:L3コロニー群(推定)
    種族:地球人
    主な搭乗機:ガンダムヘビーアームズ
    CV:中原 茂
    【原作】ガンダムヘビーアームズ、並びにヘビーアームズ改のパイロット。ガンダムパイロットらしく無口で暗いタイプだが、フルートを吹いたり、潜伏先のサーカスで芸をしたりと意外と器用な所もみせる少年である。
     もともと彼は戦災孤児であり、傭兵団に拾われたものの、名前を覚えていない為に「名無し」と呼ばれていた少年だった。それがL3コロニーで整備員として働いていた時、本当のトロワバートン(本来のヘビーアームズのパイロット。デキム=バートンの血縁者)をドクトルSらが殺害する場面に居合わせた為、トロワ=バートンの名前を使ってガンダムパイロットとなる事を自らが提案、サーカス団に潜伏しながらオペレーションメテオを実行する事となる(余談であるが、彼が潜り込んでいたサーカス団で、彼の世話を何かとやいていたキャサリンは、子供の頃に弟と生き別れた設定があり、ここからトロワとキャサリンは実の兄弟ではないかという説も流れているが、詳細は不明である)。しかしサーカスで芸として回転してみせるのは十分解るのだが、モビルスーツでも回転して敵を切り刻んだり、ヒイロの前に出る時も回転して飛び上がりながら出て見たりと、回転したがるのはなぜなのだろうか(笑)。
     子供の頃から軍隊で育った為か、人とはあまり付き合いそうにない彼ではあるが、カトルと一緒に演奏したのを最初として、トレーズに負けた五飛をサーカスに連れて行き慰めたり、自爆したヒイロを助け、サポートに徹するあたり、意外と付き合いと面倒見の良い男である。最終決戦においても、カトルを刺したドロシーに対して生きていかなければならないと説教するなど、最後まで面倒見のいいキャラである。
     むろん、ただ単に意外と面倒見のいい男という訳ではなく、宇宙に上がる時はガンダムをあっさりと地球に捨てていき、ヴァイエイトのテストパイロットとしてOZに潜り込んだり、エンドレスワルツでは他のガンダムパイロットに先んじてマリーメイア軍に侵入したりと、行動の迅速さや、プロとしての様々な能力はガンダムパイロットの中でも高いのではないかといった印象がある。もっともその破滅的な性格も他のガンダムパイロットと似たような物であり、ごく初期でも弾薬が尽きた時点で死を決意していたし、ヒイロがノベンタ元帥を暗殺してしまった後では、サーカス団がOZに慰問に行った際に、OZを巻き添えにして自爆しようとするなど、ヒイロと同程度自らの命を軽く見ている節が感じられる。
     その面倒見の良さ(あるいは優しさ)と、自らを軽く見ている事からか起ったと思われる事態が、ヴァイエイトのパイロットとしての活動中、カトルのウイングゼロにヒイロのメリクリウスを庇って攻撃され宇宙を漂流し、記憶を失ってしまう事件である。たまたま潜伏先だったサーカスに助けられるものの、この時のトロワは、普通に(あるいはそれ以上に)戦争を恐れる少年であり、彼とて普通の少年である事は違いなかった。ただそれでもデュオやカトルの説得に答えて記憶の無いまま戦いに戻っていった所はさすがにガンダムパイロットである。
     ゼロシステムの影響や、カトルの説得のお陰でに記憶が戻った後は、最終決戦に参加する訳だが、ここで先に延べたドロシーとの会話で興味深い事を言っている。「戦う為に心を殺し続けていたから心が空っぽになっていた」から「生きている価値など無いのかもしれない」と彼は考えていたようだ。そんな彼も自分で「生きなければならない」と述べるようにまでなっていたのは、他のガンダムパイロット達との触れ合いや、自分を心配してくれるキャサリンのような人物が現れた事、そして自分が言っているように「帰るところがある」ようになったのが大きいのだろう。
     『エンドレスワルツ』においては、先に延べた通り他のガンダムパイロットに先駆けマリーメイア軍に潜入。察知されるものの、仲間に加わった振りをして、基地に潜入したヒイロ達に先駆けコロニーの安定を取り戻すなど、相変わらず行動の早い所を見せていた(相変わらずと言う点では相変わらず回転も見せていたが(笑))。この戦いは彼の仮の名前の持ち主の血縁者が関わっていたという事から、彼にとっても重要な戦いではなかっただろうか。その意味では、この戦いが新しい名前と同時に始まった彼の戦いの終着点だったのだろう。
     その後、戦いが終わった後、彼は再びサーカス団に戻っていった。そこが名前の無い彼にとっての本当の定住の場所なのか、そしてトロワ=バートンの名前が、彼にとって本当の名前になるかどうかは分からないが、本当は心やさしい彼ならば、いずれ本当の名前と居場所が見つかる物だと思いたい。

    「名前なんか無い。どうしても呼びたければトロワだ。トロワ=バートンとでも呼んでくれ」

    【F】シナリオ「謎の刺客! 敵はガンダム!?」で初登場。スーパー系では初めて対面するガンダムパイロットである。ヘビーアームズの射程が長い為なかなか手強い。
    それ以降ちょくちょく出てくるが、ストーリー本編との関わりは薄い。
    【F完結編】序盤で原作通りのヒイロの自爆イベントがあるが、その後原作通りヒイロを助ける会話がある。この辺りの会話は原作通りである。その後しばらくしてから、仲間になるのだが、カトルで二回説得しないと仲間にならないというのが彼らしい。
     後半では、ポセイダルルートを通った場合に、原作通りのカトルを庇うイベントがあるものの、その後の記憶喪失がらみの話は再現されていないのがやや悲しい所である。こちらのルートでは、このイベントのしばらく後に仲間として参入するが、正直使えるキャラであるとは言いがたい。どちらかというと持ってきてくれるウイングゼロカスタム用パーツの方がありがたかったりする。なお、DC編を通った場合、後半には仲間にすらならないのが悲しい。

    (Written by CHUU)(99.2.23)

  • ドン=ザウサー 無敵鋼人ダイターン3
     第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編

    性別:男
    所属:メガノイド
    階級:メガノイド最高指導者
    年齢:不明
    出身:???
    種族:メガノイド
    CV:山内 雅人

    【原作】メガノイドを統率する人物。出身、経歴等々、全てが不明。その外見は、『人造人間キカイダー』に登場した名悪役「ハカイダー」に酷似している。頭部フードから脳が見えるため、サイボーグなのは一目瞭然だが、他のメガノイドに比べると、顔の造形などから、かなり機械人間的な風貌である(メガノイド第一号だったとされているが、あの外見から推測すると、一号と言うよりプロトタイプだったのかも知れない)。万丈の父「破嵐創造」の助手としてメガノイド研究を行っていたが、突如、彼を殺し、全人類をメガノイド化する野望を掲げたという(但し、本編上でははっきりとは描かれておらず、その真相は不明である)。
     側近であるコロスを常に傍らに置き、テレパシーかなにかによって自らの指令をコロスに伝え代弁させていた(初登場の第2話では妙なうなり声をあげていたが、以後は効果音によるうなり声に変えられている。またその際は頭部の脳髄が明滅する)。
     しかし、それは見せかけで、実際はコロスが全てを指令しており、彼自身は破嵐創造殺害後、意図不明の眠りにつき、結果として、コロスに全てを託していたことが、最終回において明かとなる。
     コロスの危機に突如目覚め、メガボーグ化(といっても他のメガノイドと違ってデザインは変わらず単に巨大化しただけ)して万丈駆るダイターンと火星で対決したが、惜しくも敗れ去り、彼が掲げたメガノイドの野望は潰えるのだった。この際、彼がほとんどの事情を知らないことが端々のセリフから伺える。考えてみれば、全ての発端は彼でありながら、彼が人類のメガノイド化を望んでいると勝手に解釈したコロスの為に、結果的には利用されて終わった様にも見える。そう考えると、実はメガノイドの中でもっとも悲しい存在だったのかも知れない。
     なお、今だ「ドン・ザウサーは万丈の父ではないか?」とファンの間で噂される。しかし、実際のところは富野監督ですら知らないそうである。というのも、娯楽作品として仕上がっている本作品には、後の『ガンダム』の様に裏設定が綿密に練られていないため、作品のスパイス程度として設定されているものが多いからである(万丈の過去ですらスパイスだそうな)。そういった意味では、この噂も過去の『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』等のスーパーロボット作品同様、ファンサイドやあるいはテレビマガジン等の子供雑誌より発生したものなのかもしれない。リアルロボット物が作られる様になってからは、制作側で裏設定などが作られるようになったため、そういった例は現在では少なくなっている。
    【第4次(S)】今作のカギを握る人物(?)の一人。コロスを通じてDCを裏から操っていた(らしい)。原作と同じようにゲーム終盤まで眠っているが、コロスの死とともに復活する。ライグ・ゲイオスに乗ってくるので、決して油断しないようにとどめを刺したい。
    (Written by 狼牙神&BOXER-D)(99.6.16)

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