| キャラクター名鑑 た行 |
| (チェーン・アギ〜ツワブキ・サンシロー) |
(あ行)/(か行)/(さ行)/(た行)/(な行)/(は行)/(ま行)/(や、ら、わ行)
第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:女 所属:地球連邦軍(ロンド・ベル) 階級:准尉 出身:地球圏 種族:地球人 主な搭乗機:リ・ガズィ CV:弥生 みつき 【原作】ロンドベル所属の技術士官でメカマンの一人。サッパリとしたショートカットに切れ長の目で、キリリとした顔立ちの中にどことなくおっとりした優しさが伺える。そういう外見でどちらかというと可愛らし過ぎるため、アナハイムの社員オクトバーにはメカマンだと信じてもらえなかったらしい。後にクェスにも同様のことを言われている。だがメカマンとしての腕はそこそこのものらしくアムロの新型機νガンダムの完成に携わり、その調整などを任されている。また、サイコフレームの開発にも携わった(これがこの話の後々に大きく関わってくる)。 メカが取り持つ縁で小説版での恋人、ベルトーチカに代わってアムロの恋人としての座を獲得(これは本編制作過程で「女房子持ちのアムロは見たくない」という意見が出たためと言われている)、相思相愛でいい関係であった。チェーンがアムロを呼びに行くシーンでは、自室からなかなか出てこないので無重力状態でふわふわと浮きながら身体を丸めてドアの外でじっと待っている姿がいじらしく、また非常に愛らしかったので記憶に残っているという人も多かった事だろう。だが人恋しさからしきりにアムロにじゃれつきたがっていたクェスがチェーンとの仲に気付き、やっかまれて散々その舌禍に遭うという災難もあった(年頃の女の子にありがちな『いいなと思っていたお兄ちゃんには恋人がいた』というシチュエーションに近い。最もチェーン自身は、全く苦にもしていなかったようではあるのだが)。その結果クェスはアムロと敵対するシャアのもとへ去ってしまうのだが、それがチェーンの運命を大きく変えてしまう事となる。その後、執拗なクェスの攻撃を受けるアムロの危機を察知し、修理もままならないリ・ガズィで出撃した(余談ではあるがそのワリを食ってアストナージが壮絶かつあっけない死を遂げる羽目になった。気の毒な話である)。シャアの『マシーン』として戦場に出たクェスを止める為に単身飛び出していったハサウェイを守ろうとしてやむを得ずクェスを殺してしまう事となる。この時、チェーンに対してクェスが投げつけた言葉が 「アンタが居なければ私はアムロの側にいられたのに」 であった。当のチェーンはポカンとした様子でまさに『何それ?』の状態であったのだが(ある意味、鈍いというのは場合によっては罪作りとも言える)。最終的には事情はどうあれクェスを殺されたのを目の当たりにして逆上し、見境の無くなったハサウェイによって殺されてしまう羽目に。見るからにおっとりしていて事実、人が良かったが故にこんな悲劇的な最期を遂げる事となったのだろう。彼女の死に際して、ポケットに入っていたサイコフレームが破壊されたリ・ガズィから光の尾を引いて飛び出していくシーンがある。このサイコフレームこそが作中終盤でνガンダムに共振してアムロの身を守り、敵味方のパイロットの共感をも呼ぶキーワードとなったのである。アクシズの破片が地球に降下する起動を逸れ、ただの大きな火球と化した中、シャアとアムロの因縁の対決がようやく終結を迎えた。その役目を終えたのを知っているかのようにサイコフレームは静かに火球を離れ、宇宙を漂う。まるで彼女の遺志を宿したかのように、アムロの意志を、多くのパイロット達の意志を集めてチェーンのサイコフレームは難を逃れた地球の周りを周回し続ける・・・暖かな、優しい光を纏って。
【SRW全体】EXで囚われの身から助けられるほかは、基本的にνガンダムを運んでくる役割。それ以外の登場場面では、常にアムロをめぐってベルトーチカと水面下で激しく張り合っていた。ベルトーチカのいない隙に、アムロに果敢にアタックすることも。もっとも、結局アムロは、優柔不断のままだったようだが。どうも、サイコフレームがアイテムとして扱われているために、立場が曖昧になってしまっているようだ。 (Written by 楓&ながえ)(02.1.4)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:不明 所属:シュウ・シラカワ 出身:ソラティス神殿 種族:使い魔(鳥型) 【原作】シュウのファミリア。ラングランだけに生息するローシェンと言う美しい鳥の姿をしており、一応女性的性格を持つ。他のファミリアと同じくシュウの無意識から創られたのだろうが、その性格はおしゃべりで現金、下品、やかましいと言うまるっきりシュウと正反対のものである。きっとあのクールなシュウでも無意識の底にはこういう意識もあるのだろう。そう思うと何か親近感がわいてくるではないか。 シュウが王国を出奔する前に創られたのか、ヴォルクルスとの契約後にルオゾールあたりが創ったのかのどちらかだろう。一応シュウのサポート役なのだが、あまりにも優秀すぎる主人のおかげでただただ喋りまくるだけの存在になってしまっている。 尚、このキャラクターの元ネタは三ツ木清隆氏主演の特撮ドラマ『光速エスパー』に登場するエスパー星人である主人公ヒカル(光速エスパー)の母親が、「光速エスパー」となって出動する我が子のサポートを行うために鋼の鳥に分身(金属製の鳥に精神を移すのか、あるいはこれを端末として基地から交信するのかは判然としない)した存在=「チカ」であると思われる。
【EX】シュウが復活するとすぐに飛んでくる。しかし、チカ自身のセリフからするとファミリアはその持ち主が死ぬと消えてしまうらしいのだが、そうするとシュウが死んでいた間はチカも消えていたはずだ。登場早々記憶喪失のシュウに対して借りてもいない金を返せと言い出す。この一発で彼女の性格は概ね分かるという物である。その後はモニカ救出の際には、伏せ字だらけのとてもここには書けない悪口で兵士の注意を引くなどした。この時に移動要塞を倒すと「ズルしたんじゃないんですかぁ」などと突っ込んでくる。ネオグランゾンを使っていたりすると少々見透かされたような気分になる(笑)。
(Written by RYUNE&Toshi&Mynote&nn76015&マサキ)(99.6.21)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:男 所属:ポセイダル軍(プリャーモ・ベース→ミズン星ロアンヌ) 階級:13人衆(プリャーモ・ベース司令→不明) 出身:ペンタゴナ星系 種族:ペンタゴナ星系人 主な搭乗機:バル・ブド CV:島田 敏 【原作】13人衆の一人。コアム方面を担当していた。アマンダラの根回しで、ギャブレーを部下にすることになる。ダバたちに宇宙船を奪われ、その名誉挽回をはかるため、ミズンへ追っていくが、いつのまにかチャイの下を去っていたギャブレーや、ネイと反りが合わず、自分の部隊だけで反乱軍を抑えようとしたが果たせず、キャオ(とダバ)に落とされる。乗機は青いバル・ブドであった。
【第4次(S)】シナリオ「戦場の愛」に登場。 原作では1度も乗れなかったA級HM・バッシュで出撃できたので、きっと本人も満足だろう。と、思いきや、レッシイが寝返るきっかけを作った、度量の狭い男として描かれているので、その辺はちょっとかわいそう。戦闘力はさすが13人衆だけあって、そこそこ手強い。なんせ原作ではキャオに、しかもボロボロのアローンにやられているだけあって、よっぽど無念だったのか、それを晴らそうとしている様にも思える。 (Written by たちばなくん&BOXER-D)(99.6.14)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:男 所属:地球連邦軍(アルビオン隊) 階級:少尉 年齢:20歳 出身:地球 種族:地球人 主な搭乗機:ザク、ジムキャノンII、ゲルググ CV:山田 義日星 【原作】コウの親友。性格は、お調子者で気弱でおっちょこちょいだけど友達思いという憎めない奴である。 コウとともにパイロットとしての訓練をうけていたが、アルビオンに乗り込むことになり、以後ジムキャノンのパイロットとなる。先輩であるモンシアのシゴキに耐えて、一人前のパイロットになったようだ。しかし、デラーズ紛争では結局さしたる戦績は残していない(ようだ)。戦争終結後、アルビオンの他の乗組員がティターンズに組み込まれていった中、コウの処分が解けるまで、彼の帰りを待ち続けた(この時はゲルググに乗っていた)。 なお、はじめ彼はニナにアタックしていたが、それをモーラに邪魔されるうちにモーラといい仲になる。この二人、モーラはもちろんキースもわりとタッパ(身長)があるので、はっきりいってビッグサイズなカップルである。
【第3次】シナリオ「ガンダム強奪」を通れば仲間にできる。シナリオ「熱砂の大地」にも登場するが、仲間にはならない。搭乗機は原作のジムキャノンではなく、ガンキャノンである。しかし、キースはとっととガンキャノンから下ろして、ハヤトを乗せる人も多かったようだ(2シナリオしかできないが)。 (Written by ロンド鐘&BOXER-D)(99.6.16)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:女 所属:ゼラーナ(ニー・ギブン→ショウ・ザマ) 年齢:不明 身長:約30cm 出身:バイストン・ウェル 種族:ミ・フェラリオ 主な搭乗機:ダンバイン、ビルバイン CV:川村 万梨阿 【原作】ニー・ギブンに惚れて力を貸しているミ・フェラリオ。身長は30センチ程度だが、話が進むにつれてなぜか背が縮んでいったようで、後半になると妙に幼く見える(特にキャラクターデザインの湖川友謙氏が描いたときに顕著である)。 ミ・フェラリオゆえ、気ままで子供っぽく遊び好き。だが、戦火の中を生きてきたゆえか徐々にミ・フェラリオとしての性格は薄らいでいき、一人の少女(女性?)の様な印象を与えるようになる。 物語の当初は、ニーの為に諜報活動や雑事をその小さな身体でこなしていたが、ショウと共にダンバインに乗り込む様になってからは、彼に惹かれていく。そのきっかけとなったのは、ショウが成長を促されたのと同じ「東京4部作」である。この話において孤立無援となったショウを、汚れた地上の空気の為に体調を崩しながらも、小さな身体を精一杯使って励まし、手助けするチャムの姿は、非常にほほえましく、またいじらいくもある。 ショウ自身もあけすけなチャムの性格ゆえか、マーベルやエレ、シーラ等の女性と接しているときよりも、気負いや固い部分が抜けてリラックスしていた様だ。 「この指と〜まれ」のかけ声で、蛍のような虫を集める力しかないとニーは言っているが、監禁されたショウを助けるために、彼女にしてみれば重い手榴弾を必死で運んだり、お得意の蹴りで相手の機先を制する事はもとより、ショウの目覚まし代わりにもなる(笑)。また、裁縫、炊事、小物の運搬と、案外ゼラーナでは大活躍している(雑事ばっかりだけど)。これでエ・フェラリオに成長したら、非常に理想的な女性になるのではないだろうか? また、非常におしゃまさんであり、以前地上に出たとき撮られた自分の写真を、こっちの方がきれいに撮れてると批評したり、自分に似せて作られた人形を、不細工で似てないと批判している(これは、当時のスポンサーが本当に「似ていない」チャム人形を売り出していたことへの皮肉かも?) ショウの影になり日なたになりながら、戦火を駆け抜けてきた彼女だったが、最終回において、ショウの伝言をシーラに伝えるために彼と離れたおかげで、傷を負いながらも生き延び、保護された空母で人々の手厚い看護を受けながら、この戦乱のすべてを語る。そう、『聖戦士ダンバイン』は、まさにチャムが語る「物語」だったのである。 すべてを語り終えたチャム・ファウは、月夜の晩、何処かへと飛び去ってしまう。彼女がその後、どこへ行ったのかは語られていない。願わくば、バイストン・ウェルへ戻り、転成したショウと結ばれていることを祈らずにいられない。
【EX】マサキの章、シナリオ「オーラバトラー」より登場。残念ながらダンバイン自体初参戦の今作では、妖精の乗り換えシステムが確立しておらず、以後のシリーズにおけるサポートでの活躍は無い。無論戦闘時に喋る事も無い。だが、その分通常会話ではよく顔を出してくるので印象に残りやすい。中でも印象的なのは、初登場時にラ・ギアスにまだ慣れない甲児が「なんてえ世界だ(中略)妖精までいるしよ…」というぼやきに対し、「あたしは妖精じゃない!ミ・フェラリオよ!それに私はここの世界の住民じゃなくて、バイストンウェルの住民なんだから!」という具合にダンバインの世界観と魔装機神の世界観がごちゃ混ぜにならないようなさりげない配慮の含まれた会話などを行っていたり、シナリオ「コーラルキャニオン再び」において、シュテドニアスに捕まったリィナの救出に一役買っていたりなど、様々な活躍を見せている。一種のムードメーカーのような存在と言えるが、もしもミオのファミリア達がこの当時にいたらどうなっていたのか少々興味を引かれる。 (Written by 狼牙神&Zephyranthes&せんざき&Gemma&マサキ)(99.8.9)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:男 所属:なし→マリーメイア軍 年齢:15歳 身長:156cm 体重:46kg アイカラー:ブラック ヘアカラー:ブラック 出身:L5コロニー群 種族:中国系 主な搭乗機:シェンロンガンダム、アルトロンガンダム CV:石野 竜三 【原作】「正義は俺が決める!」「弱い奴は闘うなぁ!」などと、ほとんど悪役のような科白を連発してくれるガンダムパイロット。中華系のL5コロニーの出身で、かつてユーラシアで恐れられた戦闘部族・竜一族の末裔でもある。愛機はシェンロンガンダム、並びにアルトロンガンダム(彼の言う所のナタク)。 劇中ではオペレーション・メテオで揚子江流域に降下したのを皮切りに、単独でOZの戦力を狙って破壊活動を開始。初めて劇中で大々的に活躍したのは、ビクトリア湖において、ノインが教官を務めていたOZスペシャルズのパイロット養成校を壊滅させ、同時に新型MS(トーラス)の輸送を阻止した一件(この時五飛は、夜陰に乗じてパイロット候補生の宿舎を爆破するという、テロリスト以外の何者でもない悪魔のような所業(笑)を見せてくれた)。そしてその後オペレーション・デイブレイクにて一人だけ真実を見抜くなど、ガンダムパイロット随一の切れ者という印象もあった。しかしその直後、トレーズを暗殺せんと自信満々で乗り込んだ際、あっさりと生身の剣の勝負で破れ、しかもその後ひどく落ち込みトロワに慰められるなど、すぐにこいつも極端なんだという事が証明されてしまった。 その後は落ち込みを引きずってしばらく表舞台から離れていたが、中国でたまたまサリィと出会い、弱い者が戦う理由を聞かされ戦いに復帰、宇宙に上がるものの直ぐにシェンロンは破損してしまう。そこで自らOZに捕まり、シェンロンをアルトロンに改装する事には成功するものの、彼が帰還したL5コロニーはOZに抵抗する為、、自爆してしまうなど(「さすがは五飛の一族、コロニーごと自爆した…」と当時のファンは妙に感心した)、その後も強い事は強そうだが、今一つ報われない結果をたどっている。その後一度ノインに出会い、一緒に戦わないかと説得されているが断っている所を見ると、これらコロニーの自爆等の出来事はますます彼の一人を好む性格を加速させたのかも知れない。 しかし建造中のリーブラにまた一人で特攻をかけ、ぼろぼろになっているところを、サリィ(とヒイロ)と出会い、説得され、そしてゼロシステムにより未来を見せられることにより、ピースミリオンにて他のガンダムパイロットと合流し、最終決戦に臨む事になる。尤もその最終決戦でも、「俺の望みは決闘だ!」とトレーズとの闘いの決着をつける事を中心に考えていたのだが。 結局最終戦でのトレーズとの闘いはMS戦では勝ったものの、戦争について彼の方が深く考えていた事を見せつけられる、半ばトレーズの勝ち逃げのような形で終わり、彼にとってはあまりに不本意な結果に終わってしまう。この事が後日談である『エンドレス・ワルツ』において、侵略する側、彼の言う所の悪であるマリーメイア軍にみずから参加し、ヒイロ達と戦う事になる。彼が話の中心になるのはガンダムW本編よりも、むしろこのエピソードであろう。ここで彼は、ヒイロのウイングゼロと闘いつつ問い掛ける。犠牲の上に成り立つ、平和という名の正義が本当に正しいのか、戦いを、戦士を封じて得る戦いに意味はあるのかと。ガンダムパイロットの中でも、もっとも極端な意見をもつ彼であったが、それは逆に言えば、最も純粋な男であったという事でもある。そんな彼にとっては、戦いがなくなった世界、そしてほとんどの人間が戦わずに得た安易な平和と言う物が納得できず、そういう世界を予見しつつも自らの意志でそこへ世界を導こうとしていたトレーズへの敗北感が拭えなかったのだろう。しかしガンダム達が戦う姿を見て、自分達の力で平和をもたらそうとした人々を見て、戦いは兵士で決するのではないという事に気づき、ナタクを自爆させ、戦いを捨てる決心をするに到る(ただ相変わらず他の3人とは別の場所で爆破させるというひねくれ方だったが・・・)。その後はサリィの要請を受け彼女と共にプリペンターに所属する。闘いを望んでいた男が、「火消し」になれたというのは、彼が考えを変える事が出来たという事だろうか。戦いを止める戦士という役目をになって行く事が彼に新たに与えられた使命なのかもしれない。 五飛の場合、他のガンダムパイロットが「工作員」「諜報員」と言ったイメージがあるのに比べて、「戦士」という言葉がよく似合う。それは当初「ヒイロとデュオ」「トロワとカトル」という組み合わせが出来ていたが、彼だけは一人で闘っており、またその後も彼の 性格ゆえか、単独行動がやたらと多かった為、「孤高の戦士」という印象が強くなったのだとも思われる。尤もオペレーション・デイブレイクにおいて、ヒイロが撃墜したシャトルが本当は平和主義者が乗っていると事前に気づいていたのは彼だけであるから、単純に戦いだけしか出来ない猪武者という訳でもない。だがとにかく戦う男という印象が強すぎて単純な男と思われがちなのは、全面的に当人の責任であろう。 このようにとにかく単独行動と極端な言動が目立つ五飛であるが、一人を描く為に本筋の尺を割く訳にはいかなかったのか、今一つ影が薄い印象がある。トロワに慰められたり、牢屋でデュオと一緒に居たりしても一人で考えこんでいて、孤高を保っている事が多かった。それはそれでいいのだが、そういう人間が多いWガンダムにおいてはそれがあまり特徴にならないので目立てないという結果に陥っている気がしないでもない。 さて、TVシリーズのビフォアストーリーである『EPISODE ZERO』によれば、彼はギムナジウム帰りのインテリ(withメガネ)であり、しかも既婚者であるという(ファンにとっては)衝撃の事実が明かされている。その相手は竜老師の孫娘・妹蘭(メイラン)。男顔負けの腕前を持ち、自らを「ナタク」と呼ぶ勝ち気な少女で、当然のことながら(意に染まぬ儀式的な結婚だったこともあり)五飛とはことごとく衝突していたが、連合軍がL5コロニーを攻撃してきた際にプロトタイプ・リー オー(=トールギス)で出撃。コロニーと五飛を守って命を落としている。最初は彼女のことを認めていなかった五飛も、この行動には心動かされるものがあったのか、最後には彼女のことを「妻」と呼び、さらには完成したばかりのシェンロンガンダムを「ナタク」と呼ぶようになったのだった。…いささか極端に思える劇中の五飛の行動も、このエピソードを知った後で見ると、また違った形で見えてくるのではないだろうか。
【F】「ジャブロー侵入(前)」から登場。カトルとトロワが撤退する中、臆病者と言い捨て自分は突っ込んでいくのが彼らしい。能力的には、W5人中最も高い格闘能力をもつので当たれば痛いが、回避力は低く、しかもシェンロンがほぼ接近戦&地上戦オンリーなので、遠距離か空中から袋叩きにあうのがパターンである。とことん強気な言葉が空回りし、「すぐケリをつける!!」というセリフが自分がやられるという意味になっているのが物悲しい。ちなみにWガンダムの5人の中で彼だけ自爆をもっていない。 (Written by CHUU&三田門人)(99.6.20)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 【第4次(S)】AIに「超」がついただけ。多少強くなってはいるが、それでもとっても弱い頭数あわせである。作るんならせめて人間より強い物作ってくれよ(笑)ときどき2回行動していると、無性に腹がたつ。 (Written by RYUNE)(97.3.21)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:不明 所属:ミオ・サスガ 出身:ソラティス神殿 種族:使い魔(カモノハシ型) 【第4次(S)】ミオの「レツ◯ー3匹」ファミリアの3匹目。他の2匹と同じ、茶色いカモノハシさんである。歌うのが好きらしい。是非一度聞いてみたいものだ。ゲーム中でも風呂場で歌っていた。…カモノハシの分際で…。 【魔装機神】第2部より登場。オリジナルキャラばかりの世界で安心したのか、軽快にギャグを飛ばしてくれる。出番自体はそんなに多くはないが。 【F完結編】ミオとともに登場。重要な話の合間にあらわれて、その話の腰を折るような漫才をはじめてくれる。しかし、こんな得体の知れない生物を重要な作戦会議に同席させているロンド・ベルは、端から見るとかなり怪しい集団である。 (Written by RYUNE&BOXER-D)(99.6.20)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:オス 所属:神勝平 出身:地球(日本) 種族:秋田犬 主な搭乗機:ザンバード、ザンボエース、ザンボット3 【原作】勝平の愛犬。額のところに花びらがたの模様があるのが特徴。犬種は秋田犬(そうは見えないぞ…)である。常に勝平のそばに付き従っており、物語の大半、勝平と共にザンバードに乗り込んでいた。だからといって何かするわけでもなく、勝平の手伝いといえば、ザンボットコンビネーション時に、勝平にかわって「ワン!」のかけ声を担当した(犬の声で作動するザンボットの合体機構って…)ぐらいである。どちらかといえばマスコット的な扱いで、兵左ェ衛門のキセルで火傷して後ろであえいでいたりと、ともすれば暗くなりがちな本編において、ギャグ的な要素を一手に引き受けていたとも言える。 最終話、バンドック内に勝平と共に進入したが、ザンボエースの右足にレーザーを食らった際、爆発に巻き込まれ死亡する。千代錦が死んだ瞬間、勝平の怒りにさらに火がついていることから、勝平とのつながりの強さを感じる。 【第4次(S)】出番はシナリオ「ザンボット3登場」のみ。「ザンボットコンビネーション!」「ワン!」の掛け合いをやるためだけに登場したと言って過言ではないが、逆にそのためだけに登場させたスタッフのこだわりがまた凄い。 (Written by 狼牙神&マサキ)(99.6.21)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:男 所属:科学要塞研究所 年齢:18歳 出身:地球(日本) 種族:地球人(日本人) 主な搭乗機:グレートマジンガー CV:野田 圭一 【原作】グレートマジンガーを駆る青年。ロボットアニメ史上の語り草となる劇場作品『マジンガーZ対暗黒大将軍』及び『マジンガーZ』最終話(グレート第一話でもある)「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ」において、ミケーネの戦闘獣の前に絶対絶命のピンチに陥ったマジンガーZを颯爽と助けると言う鮮烈なるデビューを果たし、その後、日本を離れた兜甲児から引き継ぐ形でミケーネ帝国との闘いに身を投じる。 年齢は18歳(19歳とも言われる。なお、第18話までは22歳で設定)。孤児でありその生い立ちは本編では語られていない。7歳の時、来るべきミケーネとの戦いの準備を進めていた兜剣造に引き取られ、彼によって地獄のごとき訓練を毎日のようにさせられていたが、鉄也はなにも聞かされていなかったらしく、あまりの辛さから何度も脱走していた(が、その度に捕まり再び訓練を続けさせられていた)。しかし、徐々にそれら訓練にも慣れだしてからは、特訓を課す剣造に“父親”を感じるようになり、自身のナイーブさから、それを表に出すことはないものの、親子の絆を求めるようになっていく。これは肉体だけではなく心に関しても彼の成長を大きく促していった。そして、これら訓練がグレートの操縦者となる為であり、いつの日か自分の力を奮う時が来ることを聞かされた彼は、いつしか自分の様な孤児を作らぬ為、また剣造の期待に応える為、戦闘のプロとしての自分を固めていく。そんな経歴故か、初期の鉄也は、非常にクールで取っつきにくい趣があり、甲児とは対照的で、大人びた影のある青年という印象が強い。また、プロ意識から独特の風格を持っていた。 これは、実は当初、兜甲児が『グレートマジンガー』にセミレギュラーとして登場する予定があり、意識的に大人な人物として設定されていた故といえる。ところが、話が進み、甲児のセミレギュラーもなくなったことから、放送局側より、対象視聴者と主人公鉄也との年齢ギャップが開きすぎなのでは、といった危惧が発生する。そのため、突如第19話より、鉄也の年齢は、甲児より一つ年上に変更され、当然、この設定変更に合わせてキャラクターデザインも少年の面影を残す物になり、また性格設定も少しばかりクールな面が押さえ気味となって、以前に比べればはるかに親しみのある青年といったものに変化する。ロボットアニメのみならず、アニメ作品数多しと云えど、物語の途中で主人公の性格やキャラクターデザインが変更になったと云うのは実に珍しい例と言えよう(ただ、私見だが、当時小学生であった筆者がリアルタイムで見ていた限りでは、そのような年齢のギャップについて全く意識しなかったため、この変更は無意味であった様に感じもする。そもそも特撮ヒーローのジャンルにおいては、ハヤタ隊員、本郷猛などなど、“大人”の主人公をおいた前例も多いことから、アニメだからとそのようなことを意識するのはナンセンスだったのではないだろうか?)。 しかし、変更後も一貫した部分はある。グレート操縦者として育った鉄也のプライドからくる戦闘のプロとしての意識である。鉄也は厳しい訓練を受けており グレートを操ることに関してはエキスパートと言ってよいまさに適格者である。本編序盤でのジュンやボス、兜剣造とのやりとりや、終盤での甲児に対する対抗意識、劇場版でのゲッターチームへのライバル心等々、傲慢とも言えるほど彼はグレートを操る者としてのプライドが高い。それが、自らの能力に対する不敵なまでの絶対の自信、そしてそれを裏付けるグレートの圧倒的力強さによって、戦闘プロフェッショナルな彼を引き立たせている(しかし、そのプライド故に敵を過小評価し過ぎて危機に陥ることも多々あったが)。ともすれば設定変更によって甲児とあまり変わり映えのないキャラクターに陥りそうだった鉄也を、この点がぎりぎりでとどめていたといっても過言ではないだろう。 また、設定変更によっても変わらなかった彼の境遇から来る影の部分は、甲児にはない部分であり、彼の魅力でもある。剣鉄也のキャラクター造形においては、先述した孤児であることへのコンプレックス、兜剣造への素直でない想いなど、“影”の部分を持たなかった甲児に対し、よりキャラクターを掘り下げたドラマ展開が可能になるように計算され設定されているといえ、それが多くの良質なドラマ作りに貢献している。また、影の部分からくる孤独や哀しみをイヤと言うほど知っているが故ににじみ出す彼の優しさは、それが秘めた魅力となって、まさに顔に出てしまう性格の甲児とは違う思慮深く落ち着きのある主人公という印象も与えている。第11話では、力を欲して配慮に欠けた兜シローの行動を見た鉄也は、けがをした子犬を黙って手当することで、シローに力のみではダメなことを行動によって諭したり、第36話では、自分の不注意から少女カオリの愛犬を死なせてしまい、そのショックで口の聞けなくなった彼女への償いから、鉄也は敢えて無抵抗をつらぬいて戦いに臨んだりと、人一倍やさしく責任感の強い男であることを本編の端々で見せている。また、彼は非常にナイーブであるが、それを克服する強さを持ったキャラクターでもある。彼が少年の頃、飼っていた鷹によって親友を失明させた過去がトラウマとなっていたことから、鷹型の戦闘獣に苦戦するというエピソードがあったが、鉄也はこれを克服して勝利し、自らのトラウマを払拭しており、心技体すべてにおいて強い男であることをアピールしていると言えよう。こういった点を見ていくと、後の『グレンダイザー』に、(キャラクター造形としての)鉄也的な部分が、デュークや甲児に一部引き継がれている様に思えてくる(DB-C デュークフリードとDB-C 兜甲児も併せて読んでいただきたい)。 余談ながら、剣鉄也は、グレートマジンガーのパイロットとして幼い頃から鍛え上げられた“戦闘のプロ”であるが、視聴者に身近さを感じさせると云う意図もあって、ロボットアニメの主人公は圧倒的に“偶然パイロット”が多く、彼のようなタイプは稀である。『ガンダム』以降のリアル系ロボットアニメにおいては、軍人と云う戦闘のプロが多数登場するようになったが、それでも、主人公自体は“偶然パイロット”が多い。SRW既登場作品の主人公で求めるならば、本職が戦闘のプロであるキャラクターは、グッドサンダーチームと獣戦機隊ぐらいで、戦闘ロボットのパイロットとしてそれなりに訓練を積んでいた者となると、ザンボット3のパイロット(ただし睡眠学習である)、ボルテスチーム、トップ部隊、ガンダム系ではコウとウッソ、そして、戦闘ロボットのパイロットとして特定の作戦目的をもって訓練された人間と言う、鉄也に最も近い設定を持つのがヒイロ=ユイである(戦闘ではないが、ロボット操縦が本職であるパイロットとしては竹尾ワッ太もいる)。こうして見ても、戦闘のプロと云っても。ヒイロを除いては鉄也ほど“戦闘のために生きる”ことが前面に出ているキャラクターはいないものである。後に類似キャラクターの少ない点からも、彼はロボットアニメ黎明期の意欲的キャラクターであったと言えるだろう。しかし、現在、鉄也の一般的な評価はあまり高くはない。昨今、よく誤解されているが『グレートマジンガー』は決して『マジンガーZ』に劣る作品ではないし、剣鉄也も当時の子供達の人気において兜甲児に負けていたわけでもない。『グレートマジンガー』は、今となっては破格とも言える視聴率21〜26%をコンスタントに記録し(この数字はむしろ『マジンガーZ』以上である)、ドラマ部分・アクション部分においては『Z』以上のエピソードが多く、また、同時期に放送されている合体ロボットの祖にしてライバル番組といえる『ゲッターロボ』と比較しても、勝るとも劣らぬ高い人気を当時の子供達から得ていた。 ただ、『グレートマジンガー』はロボットアニメの金字塔たる『マジンガーZ』に比べ、後々まで語り継ぐような部分がなかったため時間と共に忘れ去られ、再評価の機会を得られなかったのに対し、『マジンガーZ』の方は、ロボットアニメを語る上で必ず登場し、何度も再評価され美化されていった結果、現在のように『マジンガーZ』の方が圧倒的に傑作であったかのような認識に繋がっているのである。また、当時において、兜甲児と剣鉄也は同格のキャラクターであったが、ガンダム&アムロがリアル系ロボットアニメにおいて、一種神格化されているように、マジンガーZ&兜甲児がロボットアニメにおいて神格化された結果、現在の評価において剣鉄也との間に大きな差を生んでしまったのである(これは先述したゲッターとの比較でも言える。やはり、開祖故なのか?)。 さらに、劇場・TVとも印象深いグレート初登場時の不敵な自信とかっこよさが、後年語り継がれている唯一の鉄也像であることも大きな原因と言えよう。かっこよすぎた故に、それ以外の印象が希薄になったとも言えるのである。 以上のように、不人気どころか、当時の多くの子供達の支持を得たキャラクターでありながら、初登場時のインパクトが強すぎた、前作の主人公である兜甲児が後年あまりに大きくなりすぎたため等の理由で、現在においては何かと不遇な鉄也であるが、さらに、これを上回る不遇な扱いが、実はグレート本編終盤に待っている。そう、兜甲児が帰還してくるのだ。 『グレートマジンガー』第53話において、ついに視聴者待望の兜甲児がアメリカより帰還、対ミケーネ戦線に参戦し、ここにダブルマジンガーが並び立つこととなる。 しかし、この展開は単純に2大スーパーロボット揃い踏みによるパワーアップとはならない。何しろ天涯孤独の上に、ひたすらにグレートのパイロットとなるために生きてきた鉄也にとって、自分を息子のように扱ってくれる兜剣造は唯一の心のよりどころである。しかし、そこに実の息子である甲児が現れては、心中穏やかでは居られない。最初は12年ぶりの親子の対面の邪魔しないように気を遣っていたりもしたが、やがて、己の居場所を失うと云う危機感に苛まれたのか、ことある毎に甲児と対立するようになる。そして、それは決して鉄也の杞憂とは言えないことは、1年に渡って共に闘ってきた仲間である筈のボスから「甲児さえ戻ってくれば、もう鉄也なんかにでかい顔はさせないだわさ」と云う発言が出ていることからも伺える。「ここで弓さやかが戻ってきて見ろ、幸せな二つの家族の間で俺達は鼻つまみ者だっ!」とジュンに語る鉄也の言葉には、孤児として生きてきた者の、拭いがたいコンプレックスと、唯一の居場所である兜博士を失いたくないと云う危機感が見て取れる。 だが、これに対する甲児の心中もそう穏やかであったわけではない。本編中では語られていないが、甲児には甲児の鬱屈した想いがあったのではないだろうか? 考えてもみれば甲児が父と過ごしたのはわずか5歳までの間なのだ。その後、12年に渡って父との時間を共有したのは、彼から見れば赤の他人の鉄也なのである。また、甲児はDr.ヘルの存在も、ミケーネ帝国の存在も知らされていなかったが、鉄也は知らされていた。甲児にしてみれば、なぜ実の子の自分を信じてくれなかったのか? と云う想いがあったであろう。だからこそ、父・剣造が鉄也をかばって科学要塞研究所と共に帰らぬ人となった時、思わず「鉄也なんかの為に、お父さんがっ!」と云う言葉が出てしまったのかもしれない。2体の鉄の城のパイロットの間には、このように兜剣造と云う共通の“父”を巡る極単には払拭できない心理的な対立が存在したのである。そして、それは『グレートマジンガー』のラストにおいては決してうち解けたとは言えないのではないだろうか?(ただ、唯一『グレートマジンガー』最終回以降の鉄也の登場する劇場版『決戦!大海獣』においては、鉄也と甲児の関係は、かろうじて修復されているようである。推測するに、この二人の関係を和解させることが出来得る人物がいるとすれば、唯一この二人が同じように心を開く兜シロー少年ではなかっただろうか? また、剣造の最期の言葉が、二人の息子をつなぎ合わせたのかもしれない。詳しくはDB-C 兜剣造を参照) さて、よく“兜甲児が再登場したことで、鉄也はすっかり食われてしまい影が薄くなった”と言われるが、これは間違いではないが、事実の全てでもない。と、云うのは甲児が再登場して以降、鉄也は“全くと云っていい程、活躍していない”のである。54話では、甲児の歓迎パーティーに居場所をなくし管制室に居たところで戦闘獣の接近を発見、パーティーを楽しみ皆の邪魔をしないように、単身出撃しようとするが、パーティーで警戒のゆるんだ隙をついて潜入していたヤヌス公爵によって、ブレーンコンドルに細工が成されていたため、あえなく墜落。戦闘の主舞台はマジンガーZが勤め、グレートはラストに少しだけ復活。第55話では甲児との意志の齟齬を敵に付け込まれ、ミケーネの総力戦の前に、海中に没し気絶する。続く、最終回となる第56話でも引き続きAパートの間中気絶し、その間に兜剣造は科学要塞研究所で特攻、悲しみに燃える甲児によって七大将軍が次々と倒されていく。その間、ずっと気を失っていた鉄也は、かろうじてデモニカ攻撃に間に合うと云った顛末。このように、甲児再登場後の鉄也は、ことごとくミケーネの罠によって動きを封じられ、戦闘のメインは全てZが行うと云った状況であり、この展開では、“鉄也が甲児に食われた”と云うのはあまりにも無理がある。むしろ、再登場した甲児を目出させるために、徹底的に鉄也が割を食ったと云うのが実状である。 仮にもシリーズの主役キャラが、物語のシメとなる最終回において、Aパート丸々気絶していたと云うのは、ほとんど例がなく、鉄也が不遇であるといった印象を更に強めてしまう結果となってしまった。 もう一つ、TV版鉄也を不遇たらしめ、逆に誤った印象づけまでをしてしまった事象がある。それは、桜多吾作氏の手によるコミカライズ版の存在である。桜多版の鉄也は、TV版初期のイメージに少しばかりコミカルな味わいを加えた感じであるが、非情に徹しており、一種、ミケーネと戦うことに悲壮な覚悟をもっている男といえる。それゆえ、ミケーネを倒し平和を取り戻すためには、犠牲を敢えて厭わない、ある種、正義のヒーローが持つヒューマニズムを極力排除したキャラクターとして機能しており、そこには、ミケーネと戦うことでしか自分の存在意義を見いだせない男という悲しい生き様が見えてくる。しかし、それゆえに桜田版鉄也は自らの平穏を迎えることが出来なかった。甲児の参戦によって自分たちが剣造にとっていらなくなるであろうと思った鉄也は、自らの力を更に誇示せんがため奮闘する。しかし、甲児への嫉妬から共同戦線を張らぬ鉄也は苦戦、それを助けんが為、剣造は自らの命を賭けて彼の窮地を救うため特攻して果てる。対ミケーネ戦の要であり、また父同然である兜剣造を、自らのちっぽけなエゴから死に至らしめてしまった鉄也は、一人グレートを駆って祝勝の宴を開いていた地獄大元帥達に単身特攻、彼らを道連れに自爆し、平和を取り戻すのである。その凄絶な最後は、TV版を下敷きにしている物の、最後に主人公が死を持って勝利するという意外な結末のため、当時の読者には非常にインパクトを与えている。このため、TV版よりも桜多版で『グレート』を覚えているといった人も多く、鉄也の真のキャラクター像は更に混迷してしまったといえよう(これと同じパターンは『ゲッターロボ』でも見られる)。近年、『グレート』も全話LD化がなり、また名場面を集めた総集編「グレートマジンガーメモリアル」も発売されたことから、作品にふれることが容易になった。また、桜田版『グレートマジンガー』も新調されて再販されているので、この機会に、双方を比較してごらん頂きたい。 ところで、余談ながら、剣鉄也の声優は二人存在する。一人は『デビルマン』の不動明で有名な田中亮一氏、一人は『サイボーグ009』の002ことジェット=リンクや『一休さん』の新衛門さんで有名な野田圭一氏である。田中氏は、グレートの実質的デビュー作『マジンガーZ対暗黒大将軍』のみ鉄也を演じ、TV版では野田氏が演じられている。田中氏の鉄也は、非常に頼もしきアニキ的印象があり、かたや野田氏の鉄也は、大人で戦闘のプロといった印象を受ける。スレッガーなどで声が変わって印象が変わったキャラクターは多々あり、それに関しての論議は盛んだが、こと鉄也に関しては、そのキャラクター像からしても、野田氏の落ち着きのある声がベストであったと言えよう。 【第2次G】元となった【第2次】では甲児にグレートを乗っ取られた(笑)が、ファンの怒りの声がバンプレストに届いたのか? 今回はちゃんと専属パイロットとして登場。主戦力としては申し分ないものの、中盤からの参戦故、序盤から鍛え上げられている甲児にグレートを明け渡す場合も多い。また、能力的にも全体的には甲児に劣る点もいただけないところといえ、やっぱり不遇である。 【第3次】実質的SRWデビュー作である。戦闘能力は高いものの、中盤からの参戦、目立ったグレート絡みのイベントなしとあって、甲児以下のレベルな場合、グレートを明け渡し、マジンガーZにも乗せてもらえず、気がつけばスペイザー要員となっている場合もある。また、甲児との差別化があまり図られていないことから、能力的に鉄也らしい要素が少ないのもファンとしては悲しい限り。ただ、精神コマンドに「ひらめき」がない点は、なんとはなしに鉄也らしいとも言える(どちらかといえば、”戦闘のプロ”たる覚悟の表れとして、「自爆」を入れるのも一興ではあるかも?)。 【EX】なんと足を負傷していることから、マリア操縦するグレートに便乗しているという、怒りを通り越してファンは涙するほかないほど情けない初登場である。レベルアップすればかなり頼りになるのだが、最初にマリアがグレートに乗ってたものだから、そのままマリア専用機と化してしまうこともある。今回はスペイザーもないので場合によっては一度として戦わせてもらえないかも?(涙) 【第4次(S)】またも中盤からの登場である。しかも、今回は自分が行方をくらましていた間にスミソニアン博物館からブロッケンにまんまとグレートを奪われ、ジュンのビューナスに便乗しての登場と、前回に負けず劣らずの情けない初登場である。展開的には、劇場作品『グレンダイザー対グレートマジンガー』をモチーフにしたと思われるシナリオらしく、ジュンに指示を出してグレートの動きを止めさせるなど、なかなか鉄也らしい面は見ることが出来るが、その第一印象のかっこわるさからグレートに乗れるのはこの一回のみで、甲児にバトンタッチとなりかねない。能力的にも相変わらず甲児とそれほど大差がないこともあり、やはり不遇街道まっしぐら、尚、仮にも単一作品の主人公でありながら今回鉄也のBGMはマジンガーZなのである。また、【第4次S】では、声が入ったはいいものの、野田氏がすでに演技を忘れているのか? 少しばかり情けない感じに仕上がってしまい、ファンは涙で枕を濡らすのであった。しかし、大戦後行方不明だったとは、孤高のヒーローの王道パターンである(実際、鉄也は孤高とはいえ、こういったタイプではないと思うのだが・・・)。今回は、ちゃんと専用にグレートマジンガーのBGMが用意された 【F完結編】それまで『マジンガーZ』及び『グレンダイザー』のイベントは数々あったが、ついにここに来てグレートらしいイベントをひっさげての登場となった。まさに破格の扱いである。セリフなどから『マジンガーZ』最終話をモチーフとした様だが、このシナリオでの鉄也&グレートは恐ろしく強く、まさに原作を彷彿させる活躍であり、「グレート専属パイロットは鉄也でキマリ!」とプレイヤーに好印象を与える効果はあったといえよう。但し、このシナリオ「絆」はスーパー系を選んでないと通らないので、リアル系ルートだと、そう目立った印象が持たれない可能性も・・・・。射撃能力が甲児より一つ上なだけとなってしまい、ほんとに能力的な差はまったくなくなっている(二回行動レベルが甲児より遅いというのも、”戦闘のプロ”たる鉄也らしくないと思えるのだが・・・)。また、【第4次】の時点からそうだったが、甲児の性格が超強気なのに対し、鉄也が普通ってのは少しばかり解せない。せめて強気にした方が鉄也らしいと感じる。それとも、クールな性格を重んじた故の製作スタッフの判断だろうか? (Written by 狼牙神&Mynote)(99.8.9)第2次 第2次G 第3次 EX 第4次(S) 魔装機神 新 F F完結編 性別:男 所属:大空魔竜隊 年齢:18歳 出身:地球(日本) 種族:地球人(日本人) 主な搭乗機:ガイキング 特記:元プロ野球選手(レッドサンズ) CV:神谷 明 【原作】大空魔竜に所属するガイキングのメインパイロット。18歳。元プロ野球「レッドサン」のピッチャーで、現役当時の背番号は34。念動力、予知能力などを有する超能力者であり、本人もそれを気付かぬ内に、その力を応用した魔球を編み出し、この「魔球」を武器に1軍デビューを果たす筈であった(バッターの直前で複雑な変化をする)。しかし、暗黒ホラー軍団の「超能力者狩り」に目を付けられ、晴れのデビュー戦において暗黒鳥人の襲撃を受けて利き腕の左腕を負傷し、二度と野球が出来なくなってしまう。日本一のプロ野球投手になるという夢を奪われた彼は、大文字博士の要請を受け、暗黒ホラー軍団の地球侵略と戦うガイキングのパイロットとなる。ロボットアニメの主人公が、自立した「プロの職業人(軍人を除く)」というのは当時も現在も非常に珍しい。 基本的には単純で一本気な性格だが、日本一のプロ野球投手になるという夢からも判るように、負けん気と自己顕示欲が強く、他人に馬鹿にされたり、軽んじられるとすぐムキになったり、ひがんだりするところがある。しかし一方では、追い詰められた時には実力以上の力を発揮する(というか、思い通りにならないと投げやりになるところがあり、追い詰められなければ100%の力すらなかなか発揮しない)。年齢こそ18歳と若いが、ロボットアニメの主人公には珍しく、非常に現実的な目的を持っていたキャラクターである。『ガイキング』の登場人物は皆、企画段階では決定よりも10歳年齢が高く、本来ならサンシローの年齢は28歳であったことになる。サンシローのキャラクター設定は、この年齢に基づいて決定されており、もし企画段階の通り28歳であったならば、第1話において初の1軍登板を控えての「ようやく俺にも運が向いて来たぜ」というセリフや、プロ野球生命を断たれた悔しさも、より生々しいリアリティを伴ったことであろう(逆に、決定より10歳年上の状態でキャラクターが肉付けされているので、年齢と設定が矛盾する部分もいくつか見られる)。アマチュアではないプロの地球防衛組織である大空魔竜を考えるなら、企画当時のままの年齢の方が良かったかもしれない。恐らく、ロボットアニメ史上に残るアダルトな主人公として名を残したであろうに…残念である。 パイロットとしての技量は本編中からでは不明確だが、本人は長年に渡り野球での厳しい特訓に耐えて身につけた自らの能力にプライドを持っており、その自信がよい方向に働いているようである。ほとんどのロボット物のパイロットが生まれつきの素質だけでロボットを操縦していることを考えれば、畑違いとはいえ厳しく身体を鍛えてきた彼が、パイロットとしての適正に秀でているとしてもさほど不思議ではない(おまけに彼は大文字博士と暗黒ホラー軍団の調査の範囲内では、世界有数の超能力の持ち主でもある)。彼を始めとして、大空魔竜の戦闘要員は皆、超能力を持つだけでなく、優れた運動能力の持ち主(しかも、その内何名かはプロ)であることも、アマチュアではないプロの地球防衛組織である大空魔竜の特徴と言えよう。実際、彼は魔球を応用してハイドロブレイザー(水素火球)の軌道を変化させるなど、野球で身につけた能力を上手く戦いに応用している。 投手という種類の人間の特徴なのか、彼は少々わがままであり、やや協調性には欠けるところがある。大空魔竜においては、サコンやブンタなど人間的に「大人」な人物や、ハチローのように素直に彼を尊敬する人物がいるおかげで何とかうまくやっていたようである(最大の要員は、男のコントロールに長けたミドリの存在かもしれないが…)。しかし、リーダーのピートとはまさに犬猿の仲であり、何かにつけて対立していた。サンシローにしてみれば、ピートの人を小馬鹿にしたような態度や、非情とも取れる冷静さがとにかく気に入らないのである。 そんな彼も子供にはやさしく、よくハチローの遊び相手をしているし、ハチロー達の野球チーム「ガイキングチーム」のコーチもしている。ピートの弟・トムに対しても、私情を抑えるべく冷たく当たるピートに代わって、何かと気に掛けていた。彼の生い立ちは本編中では語られていないが、本編中での彼の発言や性格から、一説には施設で育ったのでは? ともいわれている。 また、彼はかなりのプレイボーイとしても知られている。ロボット物のヒーローとしては、ヒロインであるミドリとよく一緒に居るのは、まあ、順当なところとしても、ゲストの女性キャラたちとの絡みはヒーローの定石には収まらない範囲である。特に第21話のエリカに到っては、初めて会った途端に「オレの友達になってくれ」と口説きにかかっているのだから、これは弁明の余地はなかろう。これもプロ野球の選手であった由縁か? 彼は当時のロボット物ヒーローには珍しく、特にヒロインであるミドリとくっついているということはなかったが(もっとも、『ガイキング』が『ゲッターロボ』の後番組で在ることを考えれば、むしろ当然といえるかもしれない)、プレイボーイの彼にも心から愛した女性がいた(と思う)。それは第40話に登場したエメラルド星の王女エメルダである。デスクロス四天王に故郷のエメラルド星を人質に取られたエメルダは、大空魔竜を倒すため地球を訪れ、そこでサンシローと出合い、互いに相手の素性も知らず愛し合うようになっていた。しかし、二人はそれぞれの立場の為に戦場において悲しい再会を果たすことになる。だが、四天王には、元々エメラルド星を生かしておく気はなく、エメルダは自らの故郷の最後を目にしてしまう。帰るべき故郷と同胞を失ったエメルダは、故郷の仇を討つため、そして愛するサンシローを救うため、すべての力を出し尽くし、異境の空にその命を散らすのであった。 【新】元プロ野球投手だけあって、遠攻撃は非常に高い。また、ガイキングの装甲が高く、レベル1から「根性」が使えるため、序盤ではかなり無茶な戦い方も出来る。しかし、序盤では頼もしい装甲も、中盤以降では心許なく、その一方サンシローは「鉄壁」を持たない上、運動性の低いガイキングでは「集中」をかけても敵の攻撃を回避することは期待できず、せっかくの「ひらめき」も修得がレベル30では、到底主力級の相手はさせられない。また、遠距離武器主体のガイキングは、必然的に移動して次のターンに攻撃という、リアル系的な戦法が主体となるのだが、困ったことにガイキングは移動力がなく、おまけにサンシローが「加速」も持っていないので、どうしても戦いに参加する機会そのものが少なくなりがちとなり、中盤以降はすっかり「使えない」キャラクターとなってしまう。しかし、原作においても彼は個性的なサブキャラクターに埋もれ、またガイキング以上に目立つメインメカである大空魔竜が、中盤以降どんどん強化されてガイキングの活躍の場を奪い、当時のロボットアニメの主人公としては非常に影が薄かったので、中盤以降存在感の激減する今回のサンシローはある意味、非常に原作ライクなのかもしれない。 (Written by Mynote)(97.6.12) |